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「週刊東洋経済」の好評連載、待望の書籍化。「わかりあえない時代」において求められるコミュニケーションが「対話」。本書では、フィンランド式「対話力」をお手本に、対話の発想と方法について詳しく紹介する。
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ある方が推薦されていたので読んでみました
すごく自分の感性にぴったりくる内容で読みやすかったですし、とても参考になりました
本のタイトルからすると、「自分の苦手なタイプの人と話す」ということを想定しているのかなと思いましたが、単にそれだけの話ではなかったです
多種多様な価値観を持つようになってきた社会の中でいかに対話を進めていくべきかが書かれています
この本での中で一番印象深いのは、「他人のことは分からない」というところからスタートすることです(エンパシー)
ただ、分からないからといってそのままにするのではなく、分からないからこそ互いの主張を明確にして、お互いの違いを認識していくことが対話だというところです
普段の日常会話では、ついつい分かった気になってしまいますが、見えている部分はほんの一部にしか過ぎないということを意識していく必要があるんですね
言葉で表現できることに限界があっても、また自分の知識や経験を越えて理解することは難しくても、諦めずに対話を続けていかないといけないということがよく分かりました
ちなみに本書での言い方をすると、この本を読む際にも安易に分かったつもりにならず(自分の知識や考えとは違うことを前提として)、自分との違いを意識しながら読まないといけないのでしょうね
そういう意味で私ももう一度読み直した方がいいのかもしれないですね
沢山の人に読んで欲しい一冊だと思いました
お勧めします
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学生時代、週刊東洋経済で一番好きだった北川氏のコラムを書籍化したもの。
小さい頃から、何となく日本人的な慣習や常識に違和感を感じていて、そのモヤモヤの正体とそれに対するあるべき姿勢を明示してくれたコラム。初めて読んだ時の衝撃は今でも忘れない。
ただ、技術というよりは姿勢や意識の問題で、「じゃあ日本で暮らす自分が今すぐ実践できるか??」というと実用性は低いし、私生活に役立たせることは難しいかもしれない。
でもこういう意識を持っておくことは、個人的には凄く重要だと思う。
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同じ言葉の意味の「幅」が対話を阻害する大きな要因に。
自分と相手の目の前に存在しているものだからといって、相手にとっても「存在」しているかどうかはわからない。
自分と相手が同じ言葉を使っているからといって、その意味の「幅」が同じかどうかわからない。
わかりあえない状況を見いだして、実感することが対話力習得の第一歩。
言葉の意味の捉え方が明らかに違うことを認識し、その違いを認めあえるか、何らかの合意形成に向けて論点を絞れるか。
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奥深い対話論。
小手先だけのテクニックが書かれているんだろうな、と予想しながら読み始めてみると全然違いました。
まず、1冊を通して完全に「対話」に対してどう向き合うかについて書かれています。交渉術などを期待していると少しガッカリするかもしれません。
日本の国民性と海外を比べた時の対話の比較などについてはとても納得して話を読めました。日本の対話が海外と違うからって劣っているわけではないのです。
さらにロジカルシンキングや価値観の違いの話まで「対話」を通して広げています。
期待していなかった分もありますが、想像以上に面白い内容でした。
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経済誌の連載記事を書籍化。
あとがきはない。
相手のことはわからないという大原則のもと、
対話力入門は人間の防衛本能闘争本能を感情のものと説明し
さらに発展していく。
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対話
聴いて訊くこと
コミュニケーションは戦いではない
絶対はありえないので、発言しない
絶対こう思うという信念は大切
つまらないテーマでも意見を言える
発言は意見として言わないといけないが、心の中でなにを思うかは自由
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フィンランドの大使をしていた経験から、価値観を共有できない相手とのコミニュケーション=対話について詳細に教えてくれる。
これまで、価値観を共有できない相手とはコミュニケーションが取れないのではないかと考えていたのだが、
相手には相手の価値観があるという大前提から開始せよと筆者は言う。
確かにお互いの価値観が簡単に共有できない場合も多く、そのような相手だからこそ対話が重要なのである。
今まで敬遠していた相手とも少しは腰を据えてコミニュケーションを取ろうかなと思わせてくれました。
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非常に実用的な本だった。
価値観を共有してない相手と対話し問題解決をはかる方法を学べた。
おぼろげにこうするべきかなあと思っていたことをはっきりした形で示してくれたように思った。
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タイトルにしてやられたという感じの1冊。
たしかに書いてあることは的を射ているが、私にとっては言われなくてもわかってることばかりだったので…(笑)
フィンランドの…という下りなら、もっとフィンランド式に焦点を絞ってまとめて欲しかった。
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ビジネスシーン使えるかなと読みましたが、少し違いました。
フィンランドをモデルにした仕事本が流行っている様ですが、全てをそのまま日本で適応させるのは少々無理がありそうです。
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フィンランドの教育法や、コミュニケーションに詳しい北川さんの本。
個人的にはエンパシーという概念に関心がある。
ただ結局、自分の経験を積まないと、実感として分からないなぁ。
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本書の内容を再考した。
なぜ欧米と違うことを劣等感に結びつけてしまうのか。
「人間は他者との価値観の違いを感じ取った時、優劣感や劣等感を結びつけて考えてしまう」(P245)
以上の内容に大変納得した。なるほど、優劣をつけた方がやりやすいからだろう。
特にアジアより欧米と考える劣等感のかたまりの日本人はよくみられる。
なぜ欧米のことを優性と考えてしまうのだろうか。
本書の例と関連させて、自分の行動から理解を深めてみた。
日常の生活で欧米への憧れを原動力に真似をしていたことがあった。丁寧な暮らしに憧れていたのだ。
当時の知識の基盤になった本が、イギリスのティータイム、フランスの歳のとり方・美意識、フィンランドのフィーカ、ドイツのインテリア、オランダのヒュッゲ(?)である。
それぞれの国で当たり前とされる暮らしに羨ましさを覚えた。
知識を蓄えて行くうちに丁寧な暮らしは、読んだ本の国々にのみ存在すると誤認し始めた。
そして丁寧な暮らしへの憧れが、いつの間にか日本で典型的な日本人暮らしをすることへの不満にすり替えられる。
私にとって、「欧米のよいところと自分の悪いところを比べて劣等感に浸ってしまった」良い例だ。
外国のそれも欧米の価値観を見せつけられた時は、見せつけられる側は特に注意した方がいい。「自分のほうが優れている」と思う相手と、「自分のほうが劣っている」と思う自分では、最初から勝負がついているようなものだからだ。(本書P245)
なぜ優越・劣等を感じたのか、無批判に受け止めてしまわず、「なぜ?」を繰り返し、深掘りしていきたい。