投稿元:
レビューを見る
ちょっと不思議な話たち。
全体を通して郷愁を誘う優しさと哀しさに満ちている。
ほろ苦いけど、沁みる。
投稿元:
レビューを見る
後味の良くない話が多い。
とはいえ、あぁと思えるようないい話も入っている。
特に目新しい設定の話ではないが、この人が書くとただ怖いだけでなくしんみりとした切なさが溢れてて、とても良い。
タイトルになっている花まんまと最後の凍蝶が良いと思う。
投稿元:
レビューを見る
ちょっとノスタルジー
ちょっと不思議
ちょっとほんわか
ちょっと泣ける
ちょっと怖い
いっぱい大阪弁
そんな話の短編集です。
すっごい読みやすいのだけど、気持ちが上滑りしない文章でとっても面白く読めました。
「作り話だろー」って感じの怪談のような話なんだけど、全体のほんわかムードのせいか嘘くさくなかったです。
怪談、と書いたけど怖い話がムリな人でも大丈夫だと思う。
読了後はほんわかです。
投稿元:
レビューを見る
香港出張のお供1。素晴らしい短編集。直木賞も納得。戦後〜昭和大阪下町のリアル(ほんとに出身なんだろうね)な情景、人間模様、ぞっとしたりほっこりしたり、秀作ぞろい。
投稿元:
レビューを見る
昭和の時代を、昔を描いているのに、
全然古臭く感じない。
行ったこともない大阪の地が舞台であるのに、
不思議と懐かしく感じる。
なぜだろうか、朱川湊人の作品は、
知らない風景を見ていても、不思議と心をきゅっと締め付けられる。
あたたかく、優しい物語。
投稿元:
レビューを見る
まだ小さな妹には、不思議な記憶があった。
…という表題作を含む昭和30年代の大阪を舞台にした短編集。
母がちょうど同世代であり、話を聞くと当時の風景の描写が丁寧で秀逸。
あの時代には、まだ差別偏見が色濃く残っていて、でも人の温かさとか、人情とかいうのが活き活きとしていたんだなぁということが伝わってきた。
「パルナス」と聞いて懐かしさを感じる関西人は多いが、あのマイナーコードのCMソングに感じる、郷愁を感じる本でした。
投稿元:
レビューを見る
レトロホラー。短編集なので、マジ怖いのからほのぼのなやつまで。関西の話ばかりなんで、関西出身としてはディテールの作り込みにはっとしたりします。パルナスCM曲の物悲しさ、とか、そこからホラーに繋げて行く手法とか。
投稿元:
レビューを見る
そんな馬鹿なことがあるものか。科学的な根拠の無いものは信じない我ながら、闇に漠然とした懼れを感じるのはなぜか。それに似た気持ちが読後湧いてくる。そしてすべてが悲しく切ない。凍蝶(リュウキュウアサギマダラ)を沖縄に住みながら知らなかった。パソコンに向かった。いい作品だ。
投稿元:
レビューを見る
浦野所有
→10/04/24 鈴木(陽)さんレンタル
→11/08/21 返却
→11/11/19 佐藤(直)さんレンタル
浦野レビュー - - - - - - - - - - - - - - -
大分類では「ミステリー」になるらしいですが、ホラーですね。で、ネットで調べたら「ノスタルジックホラー」というらしいです。一人で夜読むのはあまりオススメできないかも。とにかく文章がうまくて、ゾクゾクさせるような展開で、思わずひき寄せられます。読み終えてしまえば心地よい読後感に満たされるので(一部例外はありますが)、やっぱりふつうのホラーとは違います。これがノスタルジックホラーの、朱川湊人の魔力なんでしょうか。
全6話。いまや中年から老年期を迎えつつある人たちが、昭和30~40年代の子ども時代を振り返るというスタイルで書かれています。お気に入りは「凍蝶(いてちょう)」。友だちのいない小学2年生のミチオと、ワケありな18歳のミワさんとの、はかない交流を描いています。
いや、それにしてもうますぎますって、朱川湊人。
だって、「蝶の姿が空中でふっと消えてしまったのである。私たちの目の前で、まるで冬の弱い光に混ざり込んでしまったように」
なんて、ふつう書かないですよ! 久しぶりにいい作家さんを見つけました。
投稿元:
レビューを見る
6篇収録の短篇集。同筆者の「わくらば日記」が面白かったので買ったんだけど、表題作以外はぴんと来なかった。「わくらば日記」と違い、大阪が舞台だからだろうか。残念。
投稿元:
レビューを見る
かたみ歌、わくらば日記を読んで朱川湊人さんが好きになりました。トカビの夜、花まんま、凍蝶は切ないけれど、じーんと感動できるお話でした。妖精生物は怖すぎました…。朱川さんのお話は読後感がなんともいえず、よいです。
投稿元:
レビューを見る
大阪の下町の下町に暮らした少年たちが語り手の短編集。
現実的な出来事や描写を越えてファンタジーが顔を出す。
懐古的?読みやすかった。
投稿元:
レビューを見る
悲しいというより怖いようで悲しい。昭和40年台の大阪ではこんあ事が本当にあったと言われればそんな気がする。関西で同じ時代に少年だった私も、こんな不思議な話、怖い話を友達としていたような気がしながら読んだ。なにか懐かしい怖さ。
投稿元:
レビューを見る
短編6作(トカビの夜、妖精生物、魔訶不思議、花まんま、送りん婆、凍蝶)ちょっぴり怖くて、ほんのりする怪奇なお話でした。
「トカビ」朝鮮のお化け
「花まんま」お花(ツツジ)で作ったお弁当のこと
「凍蝶」寒くなる季節まで生きてる蝶のこと
投稿元:
レビューを見る
自分の好きな、ちょっと不思議でちょっといい話。
かたみ歌の時は肩透かしだったけど、
今回はかなりよい。
さすが直木賞作品と言っておこう。