投稿元:
レビューを見る
舞台が著者の時代の大阪らしく、全編がそのようで少し読みにくかったです。当時大阪にいた人ならば懐かしく感じるのでしょうが、想像しにくかったですね。でも花まんまは良かったです。前世に意識が傾きつつある妹を行かせない兄の姿がとても印象的でした。
投稿元:
レビューを見る
これも3冊で15%オフ生協フェアで購入。大学同じらしい。めずらしい。私がいつも好んで読んでる女性作家のタイプの男性版、みたいな感じも。[08/04/22]
投稿元:
レビューを見る
もうすぐ読了。
懐かしい感じ・・・・
とのうたい文句だったが、確かに回顧的な文章や時代背景だったが、私の小さい頃とはかけ離れた感じだったので懐かしくなかった。
おそらく、私の母親くらいの人の子供時代の回想だし、なにより舞台が大阪なので馴染みがなさ過ぎる。
ただ、「トカビの夜」は感動した。「妖精生物」には、恐怖を感じた。「摩訶不思議」「花まんま」「送りん婆」は印象が薄い。最後のはまだ読んでない。
2008.4.26追記
最終話「凍蝶」読了
凍蝶よかった!!
切なさ、懐古感、妖しさ、そういったもの全てがいい感じに混ざり合っていた!!
凍蝶に免じて★を1つアップ!
投稿元:
レビューを見る
表紙のイラストがだいすきなイラストレーターさんだったし(松尾たいこさん)、直木賞受賞作だったので購入。
あんまりお話にのめりこめませんでした。昭和の大阪、に馴染みがないから? 朱川さんの小学生の息子さんは一冊読んで涙したよう。
投稿元:
レビューを見る
初・朱川 湊人さん。
ちょっと不思議なお話の短編集なんだ、と気づくまでに時間がかかってしまい、ちょっととまどいました。
投稿元:
レビューを見る
トカビの夜 朝鮮人の男の子が亡くなった話
妖精生物 母親に捨てられた話
摩訶不思議 おじちゃんのお葬式での不思議な出来事
花まんま 前世の記憶を持つ妹が前世での父親を救う話
送りん婆 言霊の力で人をあの世に送る話
凍蝶 ひとりぼっちの僕と墓地で遊ぶミワさんの話
不思議なお話なら、同じ不思議系の川上弘美さんの方が後味も読み心地も良くていいんじゃないかなあ。
「直木賞を受賞した」というほどには面白くないと思います。なんか新人賞受賞作を読んだような。
女の子目線での「私」は、全然女の子っぽくなくて、変な感じだったし。
解説は著者の「ノスタルジアの目配せ」について(重松清)
「なるほど確かに本書のどの作品をとっても、「昭和」の懐かしさは濃密に漂っている。ところが、あらためて読み返してみると、時代や場所を特定する固有名詞は意外なほど少ないことに気づかされる。たとえつかわれていても、それをことさら強調するのではなく、あくまでもさりげなく、である。
テレビ番組や流行歌、ファッション、大きな事故や事件など、その時代と直線的につながる固有名詞-勝手に名付けるなら「時代名詞」を物語りにしりばめれば、浅いレベルでもノスタルジアは容易に確保できる。しかし、朱川さんは「時代名詞」に頼ることなく、懐かしさを物語りの土台にまで染み込ませた。」
投稿元:
レビューを見る
昭和30〜40年代の大阪下町が舞台になっている、
ちょっと不思議な話ばかりの短編集です。
先は読めるものの、読後に少し哀しくなったり
優しい気持ちになれたりする
お話がほとんどでしたが、大阪下町・昭和と言う
雰囲気を押し出しすぎているような印象を受けました。
しかもどこか、暗い雰囲気で、少なくとも
自分はノスタルジーを味わう事は出来ませんでした。
内容自体は嫌いではないので、他の作品もまた
試してみたいと思っています。
投稿元:
レビューを見る
読みかけはあんまり気が乗らなかったけど、読み始めたらすごい引き込まれた。この時代に生きてないのに懐かしい。でも今の大阪も狭くて煩雑なとこがいっぱいあるからなんとなく想像しやすかった。あのころの大阪の特徴がでている。特に暗い部分が。いや生きてなかったけど。一番初めに載っていたからか、「トカビの夜」が一番感動した。パルナスの歌はちょっと前に見たテレビで聞いたことがあったので共感できた。どの話も小学生の感情を表すのがすごく上手いなと思った。自分も思えば小学生のころはこんなことを考えていたかもしれないと思う場面がいっぱいあった。私の親の時代は大阪には韓国の人が身近にいたと知っていたので興味深かった。「妖精生物」はなんとなく後味が悪かった。女の子が嫌な目に遭うからだろうか。「摩訶不思議」は笑い話的な安心できる話だった。「花まんま」は初めはミステリーのような展開だったけれど、最後は良い終わり方だった。お兄ちゃんてこんなに妹のことを思っているんだなと改めて思った。「送りん婆」はホラー要素が強かったように思ったけど最後はあっけなくて笑えた。呪文はちょっと怖かった。「凍蝶」は「トカビの夜」の次に好きかもしれない。蝶がでてくると現実離れしているような感覚になって、不思議で寒気がする。道徳の時間に聞いたような差別は実際こんな感じなのだろうか。この6つの話は全部回想という形になっているため、読んでいるとその時代と世界に置いていかれそうな、懐かしいけど寂しいという良いのかどうなのかわからない感想になる。全部小さな子供が主人公だけどどことなく残酷な現実世界を描いているからかもしれない。タイムスリップしたような気分になれるし、日常と非日常が混ざった空間がすごく良い。途中で気づいたけど、直木賞受賞に納得。(20080911)
投稿元:
レビューを見る
昭和40年代?の大阪の下町に暮らす子どもの視点で描いた短編集。
時代・地域になじみのある人ならもっと楽しめるかも。
表題作の「花まんま」がよかった。
全体的に「じわっ」とくるものがある、ノスタルジー&切ない系。
投稿元:
レビューを見る
ホロリとくる話が多いですね。人の死をテーマにしているのかな。あまり意識して読んでなかったので…(汗)文庫版は表紙がキレイで、飾っておきたい感じですね。2008.12.4読了
投稿元:
レビューを見る
『ランニングシャツが秋風を孕んで膨らんだから…』
トカビの夜より
先生の文章が大好きです。
この本は1ページ目からもうやられました。
先生の表現がたまらなく好き。
凍蝶 の鉄橋人間も好き。
投稿元:
レビューを見る
この本が文庫化されたのは春だった。つつじの花がいっぱい咲いていて・・・。
きっと時期は意図されたものなんだろうなと、読後に感じた。
だから『花まんま』は春に読んでほしい。
どれも少し不思議で、少し懐かしい感じのする短編集だった。
読んで納得の直木賞受賞作。
投稿元:
レビューを見る
「トカビの夜」「妖精生物」「摩訶不思議」「花まんま」送りん婆」「凍蝶」
短編6本入った短編集、摩訶不思議のカラッとした最後がお気に入り
どれもファンタジーな不思議要素がある
綺麗なファンタジーもあれば、妖精生物は後味悪いホラー寄り。
花まんまは最後泣きながら読んだ
投稿元:
レビューを見る
直木賞受賞作品
表題作を含む全6編の短編集。
回顧文章が特徴。
6編全てにおいて、主人公が幼い頃の不思議な体験を語るといった形で話が進む。
これが読んでいて非常に心地良く、スッと引き込まれる。
舞台は昭和30年代〜40年代のようだが、当時生まれていない私でも抵抗なく読めた。
ノスタルジックホラーというジャンルらしいが、この本に関してはホラー色は強くない。
温かみがあり、懐かしくもあり、不思議な思い出話。
すごく好きな1冊。
特に、表題作の「花まんま」「送りん婆」「凍蝶」が好き。
「不思議な話が好き」
「ササッと読みたい」
「長編はちょっと・・」という人にオススメ。
投稿元:
レビューを見る
朱川湊人は相変わらず実在しないビジュアルを
読み手に想起させるのが抜群に巧い。
短編集だけどどれも面白かった。