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もうトシの哀れさったら。
これはトシを軸とした三角関係として読んでも面白い気さえする。
マリアとモンちゃんが共鳴しあうのは、二人ともリアルじゃないから。あくまでリアリティという抽象性であって、どこまでも現代世界にない「キラキラ」を無意識に持っている。トシがその境界に入れないのは、あくまで彼は人間なんだよなあ。哀しいまでに。醜さと弱さと、ひさすらに願望に支配されている。
もうこいつらの行き着く先が見えない。いや、見たくない。切ない。
どうなるのさ。俺たちに明日はないだな、ほんと。
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おせっかいだ。
というよりも、おせっかいって名の暴力だ!
私は今オメをぶん殴ってんだ!
良ぐも悪ぐもおせっかい焼ぐナが私だ!
だから産め!(p.600)
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抑圧された狂気にナイフを突き刺して膿をドバドバ出すような漫画。その先の浄化まで見据えている。有り体に言えば救い。ともすれば読んでいてスカッとしかねない迫力のバイオレンス描写。でも痛ぇ。痛がりながら描いてくれてる。
先見の明あるというか予見的。稀有な作家。