紙の本
歳をとったトミーとタペンス
2017/05/17 22:40
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:J・P・フリーマン - この投稿者のレビュー一覧を見る
トミー&タペンスの長編第3段。二人ともすっかり年をとってしまいましたが、まったく年齢を感じさせません(アルバートと比べればはっきりとわかります)。後期のクリスティ作品は過去の事件を追う話がけっこうあって、これもその一つ。クリスティ作品は何十作も読んでるから、大体犯人に見当がついたけど、犯行動機がこの手の犯人はクリスティ作品じゃ珍しいですね。
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2006.02. トミー&タペンスシリーズ。叔母の遺品の風景画に不安を感じたタペンスは、その画の元の持ち主が疾走したことで、捜査に乗り出す・・・。初老とは思えない、タペンスのすごい好奇心に圧倒されっぱなしだった。それにしても英国婦人はあんなによく喋るのか?みんなすごく噂話好きで、そしてどこかでその噂話がつながっている・・・のかと思えば、ラスト悲しい狂人と化した婦人が。タペンスと同じように、見知らぬ土地を冒険しているようで、とても面白かった。
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亡くなった叔母の遺品、一幅の風景画を見たタペンスは奇妙な胸騒ぎをおぼえた。描かれている運河のそばの一軒屋に見覚えがあったのだ。悪い予感を裏づけるかのように、絵のもともとの所有者だった老婦人が失踪した…初老を迎えてもますます元気、冒険大好きのおしどり探偵トミーとタペンス、縦横無尽の大活躍。
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あっと驚く意外な犯人。やっぱりクリスティは面白い。タペンスの活躍ばかりでトミーが完全に裏へ回っちゃっていたのが残念だけれど。惜しいなぁ。もっともっとたくさん、ふたりの活躍が読みたいのに、あと1作しかないなんて。(2008-04-26L)
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トミーとタペンスのカップルは1922年登場、そのときはまだ結婚前。
1968年発表の本書ではすでに初老。子供は巣立ち、孫も出来て、夫のトミー・ベレズフォードはまだ仕事仲間OBとの会合などがあるが、妻のタペンスは暇をもてあまし気味。
夫の叔母エイダが老人ホーム・サニーリッジでなくなり、遺品の整理に行ったタペンスは不審に思う。叔母に絵をくれたランカスター夫人の行方が知れないのだ。
ボスコワンの絵に描かれた家に見覚えがあるタペンスは車でサットン・チャンセラーという村までたどり着き、事件を追う。
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トミーとタッペンスのシリーズ
もはや初老に入った二人ですがまだまだ若いものには負けてません。
トミーの叔母さんの遺品整理をした際に以前いたはずの小柄な老婦人
「あれはあなたのお子さんでしたの?」
その言葉がどうしても気になり探し始めるタッペンス
「なんだか親指がずきずきするよ、きっとよくないことが起こるんだ」
マクベスの台詞から起こるミステリー
トミーとタッペンスは年を重ねても年齢に有った謎に近づいていきます。
実際自分も年を重ねてきてあぁ~~と感慨深く感じるシリーズ4作目
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トミーとタペンスもの。
タペンスは、施設に入所していた叔母に会いに出かけた時、ある老婦人に死体のことを訊かれる。詳しく聞けないまま別れ、次に行った時には、老婦人は不可解なやり方で退所させられていた。
叔母がその老婦人からもらった絵の風景を、タペンスは昔どこかで見た記憶があった。
その記憶を頼りにタペンスは老婦人の手掛かりを求め、単身田舎へ出かける。
話は多少まとまりにかける…かも。色鮮やかな風景描写が印象的。
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おしどり探偵シリーズ
トミーの叔母の入居する老人ホーム。叔母の死後に遺品の整理に訪れた夫婦の前にあらわれた謎。ランカスター夫人と名乗る入居者から送られた絵画。失踪したランカスター夫人。絵画に描かれた家を手がかりに捜査にあたるタンペス。サットン・チャンセラーという村での出会い。過去に起きた幼児殺害事件。容疑者となった画家ボスコワン、大地主フリップ・スターク卿、運河の家の住人エイモス・ペリー。何者かに襲われたタンペス。トミーの捜査。ボスコワンの絵に描き足された舟の謎。毒殺されたミセス・ココアと呼ばれる入居者。彼女の掴んだ秘密。「運河の家」に隠された秘密。
2011年1月24日読了
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たった一つの絵からこんな事件に発展するなんて!!
でも登場人物が多いのと、過去の話がごちゃごちゃになって、読み終わった後のいつものすっきり感がなかった。もう少ししたらリベンジしようと思う。
タペンスのことを話すトミーとロバートがおもしろかった。
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イギリスの風景の映像が思い浮かぶ作品です。
クラッシック音楽を背景に、風景や鉄道の映像を流すテレビ番組が多いので、
情景がなんとなく思い浮かぶことができました。
タペンスが、司祭の娘だということも、大事な展開に役立っています。
いろいろな犯罪がどう処理されたかの整理が多少わかりにくかったようです。
作品としては、よいできだと思いました。
映像作品を見ていませんが、ぜひ作りたいと思いました。
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たいへん面白かった。女史の作品の中でも佳作との評価は納得。
推理小説としての醍醐味が味わえた。
また、クリスティーの描く女性は本当に生き生きとしていて魅力的(タイプはだいたい決まってしまうけれど…)。
今回の主人公も、とてもチャーミングで活動的。
彼女自身がこのような女性だったのではないかと想像させられる。
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かなり昔に一度読んだと思っていたのだけれど
肝心な結末は全く覚えていませんでした。
トミーとタペンスのシリーズにしては動きが少なめなので
ひょっとして途中で飽きて読むのを止めたのか当時の私。。
最後まで読んだら面白かった。
クリスティ…やっぱりうまいなぁ…
タペンス大活躍ですが、トミーはほぼ活躍せず、アルバートはチキンを焼いています(笑)
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英国文化にも大分慣れてきたな(笑)。
さて、真相が判明してからキーワードの行を読むと、
確かに…確かにそういうニュアンスだとわかる。
でも最初に読んだ時にはタペンスと一緒に勘違いした。
…勘違いっていうか、成り行きで流れちゃった(笑)。
でも、たとえ最初から考えながら読んでいたとしても、
多分うまくミスリードされたに違いない。自信あり!
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前作までの様なドタバタ感はなく、
最終章まで割と退屈な展開ではある。
が、最後が急展開で一気に持って行かれた感じが。
シリーズではこれまで読んだ三作の中で一番好きかも。
犯人の壊れた描写がツボに来た。
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著者:アガサ・クリスティ(Christie, Agatha, 1890-1976、イングランド、小説家)