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コミカライズされた「歌姫に薔薇の花を」では終始いい人のまま鷹揚に自分の秘書に愛人候補を譲った侯爵のその後。
自分が前作ヒロインを獲得しようとしたせいで三人の命が失われたことを内心で悔やんでいる侯爵が、船の難破で一緒に助かった女性を前作の罪滅ぼしのようにひたむきに庇護しようとするお話。だけど道行が単調なので星3つくらい。
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『歌姫に薔薇の花を』で、豪放磊落を絵に描いたような男タナートン侯爵がヒーロー。
金と権力にものを言わせた結果、三人の死者を出したことに、ボコボコに凹むタナートンは、自分がいなくても部下が上手く回してくれる生活に飽き、自分の存在意義をなくしております。
夢中になったら、猪突猛進の男が、荒らしの中で救った彼女を手放すまいと、無力感と戦いながら男として一生懸命になる様が、とても素敵な乙女度の高いヒストリカルロマです。
荒らしの難破船と助けた命。何かの罪を必至に隠そうとするヒロインの力になりたいと願うストーリーなんて、王道中の王道なのだが、私的にタナートンはかなりポイント高くて、お気に入りキャラ的な…
単品でも楽しめるのだが、タナートン愛を感じたいなら、是非前の巻から。
http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-4136.html
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前作「歌姫に薔薇の花を」でその歌姫に振られてしまった侯爵タナートンが主人公の話。
夫殺しの罪を被せられ追われているヒロインと共に船で遭難してしまう。
道中ヒーローがせっせとヒロインを世話する姿が可愛らしい。
早くヒーローに話しちゃいなよと思いつつ、信じてもらえないかもしれない&彼を巻き込みたくないという気持ちは分かる気がする。
前作では贈り物の手配も求愛も全て秘書に任せていたヒーローが、今作では自分の買い物やヒロインの服を仕立てるのにも付いていったりと丸っきり違っててこれが本当に人を愛するってことなんだなと思った。