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女心も妙だが、男心もこれまた可笑しいものである。
というのが、やはりこのシリーズなのである。
何事にも卒のない男が女に流されて何もかも失ってしまったり、盗賊であるが、娘孝行してやりたさに、無理をしてしまったりと……。
馬鹿だと思うが、そう言った行動も滑稽であると同時に可笑しく、そして、愛しいと思える。
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最後の話が好きでした。盗賊仲間からの信頼と、鬼平の密偵としての自分に揺れる五郎蔵。逃がしてあげてもいいんじゃないか、鬼平に言わずにいればよかったか、と思いつつも、やっぱりもう見逃せず。ラストちょっと切ないですが、鬼平のあの気配りが心憎くて。もはや憎たらしいレベルなのだけれど、そこがいいんですよね。
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寺尾の治兵衛編がいいなぁ......鬼平を盗め仲間に誘う話はいくつかあったが、密偵になる前に死ぬのはずるい。・゜・(/Д`)・゜・。うわぁぁぁぁん
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鬼平と秋山小兵衛は、面識あったんですな。ということは、大治郎ともなんか関係あったのかな。
それにしても、寺尾の治兵衛は切ない。
高萩の捨五郎、なかなかに。
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この巻は静かな展開の話が多かったような気がします。
『二度あることは』『寺尾の治兵衛』が印象に残りました。人間の心って弱いものだなぁと細川に同情してみたり、それから旧知の治兵衛が自分を信頼しているのを感じながら密偵の役を果たそうとする五郎蔵の心中を思うと複雑な気がしたり、しんみりとした余韻を残すお話でした。
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鬼平犯科帳 20巻目。
とうとう20冊目に突入。
今回は、女性という生き物。が書かれたものが多かったような。
女性からしたら、「みんながみんな、そうだと思わないでくれ」と、言いたいところだが。。(笑)
この人は、密偵になるのだろうなーと、思っていた人が3人ほど。
その中の1人がまさかの事態で亡くなるとは。。。悲しい。。
密偵になりそうな人って、人としての心をしっかり持った人なんだよな。。
しっかりと盗みの三か条を守っている人。
惜しい人を亡くした。。
そして、故人への平蔵さんの対応に、読み手の自分もうるっと来た。
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「おしま金三郎」、「二度ある事は」、「顔」、「怨恨」、「高萩の捨五郎」、「助太刀」、「寺尾の治兵衛」の七作品を収録。
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「二度ある事は」を読むと、細川に同情してしまう。昔の女に未練が残り、それが事件と結びつくという悪循環。男とはダメなものだ。「寺尾の治兵衛」では、だんだんと五郎蔵と同じ気持ちになってくる。これだけ手放しで治兵衛に信頼されると、捕まえられるのが読んでいても辛い。彼の最期が「このよう」になったのも、著者が良い落としどころを自然に選んだような気がしてならない。治兵衛の死を伝えるための五郎像の旅は、さぞ気が重いことだろう。
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優柔不断で状況に流される細川峯太郎は、私自身を見ているようでもある。
でも、もしあのまま彼女に会っていたとしても、今更相手にしてもらえるとは思えないんだけど…。
そんなことも考えられないほど気持ちが揺らいでいるのかな、峯太郎さん。
どの面下げてってやつですよ。
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鬼平犯科帳 (20)
男女関係の“妙”が描かれた「おしま金三郎」「助太刀」。描かれている女性観についてはちょいと疑問ですが、いつの世も痴情のもつれというのは、当人同士でないと解りかねるところはあるものです。
そして、盗賊でも人としての心を失っていない者もいるという事で、「高萩の捨五郎」「寺尾の治兵衛」はまさにそんな“心ある”盗賊の話でした。特に「寺尾の治兵衛」は切ない結末に・・。鬼平さんの温情ある処置には泣けてきます。
ついに鬼平シリーズも20巻読了してしまいました。あと4巻しかないので、ちびちびと読んでいくことにします。
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池波正太郎さんの鬼平犯科帳シリーズが、なぜ私に相性が悪いか、20巻を読んでて、よくわかりました。以前にも書きましたが、やたら「どこどこの土地の何ベえ」「〇〇と言われてる誰々」と盗賊が多すぎること。それも各巻ごと新しく。そして、その盗賊が火付け盗賊改め方の密偵に。いわば密偵と盗賊のはなし。人間模様は少し、大半は盗賊模様、そんな印象です。時々、楽しめる人情話はありますがw。それでも、あと数冊、シリーズ完読はしたいと思っています(^-^)
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寺尾の治兵衛
身を捨てて子供を助けた治兵衛。平蔵は治兵衛の小判50両を治兵衛のむすめの嫁入りにと、大滝の五郎蔵に持たせて旅立たせる。
長谷川平蔵の世界はいいなぁ。
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女から敵討ちを頼まれて逃げ回る男に、平蔵が助太刀を申し出て意外な事実が判明する『助太刀』ほか、円熟の7編。
季節は移ろい人は入れ替わる。それでも過去の情念と行為は消すことはできない。鬼平はその全てを汲んで決断する。いつも懐の深さに感服する。
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「おしま金三郎」女の執念
「二度あることは」密偵が増えた
「顔」兄弟、それも腹違いでそんなに似るものか
「怨恨」喜十よかったね
「高萩の捨五郎」密偵増える。そしてまた伊織か
「助太刀」おしまといい、お峰といい、女と何かあったんですか
「寺尾の治兵衛」ちょっと強引な締め 秋山小兵衛がちらっといる