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近年さかんにとりあげられる、「空気を読む」ことについての考えを述べた本。
常に空気を読み、人と同じでいたがる日本人に対して警鐘を鳴らしている。
まず、一番の感想としては、
筆者の文体が攻撃的・排他的であるという印象を持った。
そして苦労話・自慢話が多い。
つまり自分としては苦手なタイプ。
人と同じでいることで、「絶対」日本がダメになると主張しているし、
人と同じでいることを容認するような記述も全くなかったように思う。
そうやってあえて、危機感を募らせるような書き方をしているのかもしれないけど、
絶対的と決め付ける裏付けがおそらく本人の経験でしかないし、
いわゆる「一般人」をバカだ、と見下し認めない姿勢が納得できない。
年寄りの裕福な生活を取り上げる現在の社会制度に対して
批判する姿勢も筆者の保身にしか見えない。
筆者の中には、
「苦労して苦労して苦労しきった者は裕福な生活をして当然、
今の若者は無気力で、世の中にはニートが溢れており、日本は終わりだ」
という認識があるらしい。
もちろん、日本の将来が明るくなるために、
あえて空気を読まないクリエイティビティを出すように
背中を押してくれているのだけど。
どちらかというと事なかれ主義側にいる人間が
そのように感じるのは当たり前かも(笑)
批判ばかりになったけれども、
そういった自分とはかなり異なるタイプの人間が
書いているものなので、身になるものもありました。
自分の知識になる部分はしっかり吸収したいと思います。
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“一流の人”=オレ
そして一冊を通して発信し続けられる“オレ”自慢…
とにかくしんどいです…
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[ 内容 ]
まわりの空気に流されて、本当の勝負ができるか?
他人と同じであることをやめる新しい発想とは?
空気を変えるより、自分を変える。
[ 目次 ]
第1章 職場を縛る「空気」を読むな(「空気」の正体 突破すべき空気!)
第2章 空気を読んでいるだけでは生きていけない時代(組織のスペシャリストは必要とされない! 日本を引き離す、「世界」の現実)
第3章 社会で生き残るための「自分の磨き方」(会社の中でまずやるべきこと 「努力」を「成果」に変える方法)
第4章 チャレンジから掴みとる成功(人生における「勝負時」の見つけ方 「リスク」と「投資」の捉え方)
第5章 「同じであること」をやめる!(「沈滞」から抜け出す方法 「人生」を分ける決断)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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私たちの年代の使う「空気を読まない」「空気を読めない」とは定義が違うのかなと感じました。
「空気を読む人」を批判する内容でしたが、言ってることが正しくても全く共感できませんでした。
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P49.「『一流とは』時代を切り拓いていくような人物に対して用いられる言葉である」
空気を読んで周りに合わせているだけでは一流になれない。それでなれるのは”一流の空気読み”すなわり”迎合主義のスペシャリスト”でしかないのである。
■会社への不満を口にする前に……
P97
何事においても中途半端な考えや行動で生み出せるものは少なくなるが、「とことん!」という発想で実行に移してみれば、そのことで結果が出たり、それに対するリアクションが生まれてくるようになる。
■プライドとうぬぼれの違い
P100
社会に出て自分で何もしていないうちから自分が偉いと思っているのだとすれば、それはプライドではなく”うぬぼれ”に過ぎない。自分にプライドを持合いなら、やることをやって、周囲に認められてからするべきだ。
■楽勝だった東大受験
P123
どこで頭を使って「少数派になるか」を考えるというのも大切なことである。
P124
何かの事に臨むにあたっては、対策をよく考えて、合理的で理想的なやり方を見出し、計画を立てておくことで「結果」を引き寄せられるのである。
■「生存のための競争」は歴史的常識
P167
この世にはもともと安全が保障されているようなことは何一つないのである。
■素人投資家はプランクトン
P170
世の中の動きを表す言葉。「矛盾は弱者に解決させる」
結局、庶民=弱者は、強者のいいようにされて泣かされ、強者はそれをそもそもの前提にして勝ち残っているという図式になっているということだ。
■空気とイマジネーション
P179
そういう人たちは、周囲の空気を読めるし、人の気持ちを察することもできる。しかし、その空気に同調することだけを選ばず、同調しない部分でこそクリエイティビティやイマジネーションの真価を発揮する。そうして一番手になれている人たちなのである。
■お金の習性とアヒルの水かき
P200
お金は孤独に耐えられないものであり、儲かりそうな話があれば、密に群がるアリのように、そちらに集まっていく習性があるものなのだ。
P201
つらい、つらいと言っていたなら、同上は寄せられるかもしれないが、同上のほかには何も集まらないのが常である。それよりも、涼しい顔をしていながら、陰で努力を続けていたときにこそ、其の後の未来は拓かれていくものだ。
【出人】
・上野 治彦(四谷学院創業者)
・山本茂実(「あゝ野麦峠」)
・細井和喜蔵(「女工哀史」)
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知恵が強者と弱者を分ける。
「周囲と同じ」ということに居心地の良さを感じているのが日本人の性質。
目の前の空気を読もうとしているだけでは、その時代から次の時代へと突き抜けていくようなものは決して生み出せない。時代や地域を越えて通用するものを創っていくことが一流の証明になるのだから、空気を読むことにこだわっている限りはいつまでも二流、三流の域を抜け出せないのは当然である。
周りの空気に合わせて無難に生きていくことを選択して自分を変えるのか。
そうしたものを超越したところで自分を変えていこうと試みるのか。
自分が本当に変わっていったなら、周りの空気も自然に変わっていく。
空気を読める上で、それを超越したことをやっていくのベスト。
失敗の数とは人生の勲章である。
失敗を恐れることなどはまったくない。
失敗すれば、そこから何か学ぶことができるのである。
「失敗したら、そのときはそのときで、またイチから頑張ればいいんだ」というふうに腹を括る。
リスクをとらないことの方が本当に不味いことになる。
空気に同調するだけじゃなしに業界を180度変えるクリエイティヴィティ
ベトナム人のピーター、キート、サン、モンゴル人のバットくんの話がオモシロかった。
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相変わらずジャンプのような情熱と泥臭さを持ち続けている堀紘一氏の新書。大前研一と比べると現場っぽい感じが魅力と言えば魅力です。DI自体にジャンプ的な躁感が出ているのもやっぱりトップがこうだから、というのがとてもよくわかる作りです。
本作はまぁ堀紘一が日頃から言っていることを単にまとめて書籍にしたものですが、いくつか心打つ部分もありました。
『…いいものを創るためには、予定外のコストをかけなければならない場合もあるもので、いいものを創る気があり、それが実現したならば、そのコストが少しも余計なものではないことがわかっていくはずだ…』
『…私は常々、もうどうにもならない、絶対だめだと思ったようなときにでも、『あと最後の一センチだけ努力しよう』と考えることにしている…』
「予定外のコストをかけなければいけない場合もある」ということを認識しておくのは非常に重要だなと思いました。もちろん恙無く物事がすすむに越したことはない場合が多いだろうけど、そうじゃない場合のことが多いので、それをボスが認識しているかいないかで、組織のまわり方は違うんじゃないか、とそう思います。
空気の話は特にどうでもいい気がします。
著書内にある、空気の研究、をよむといいのではないのでしょうか。
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天才には天才のやり方がある。しかし、天才などとは程遠い凡才であっても、目的意識を持ち、工夫し他の人より努力をすれば、いくらでも花を咲かせられるものである。はたして自分は一流を目指し敢えて空気を読まないのか、それとも世に迎合し二流を目指すのか。
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空気を読むことは必要だが、それだけでいい仕事をできるか?
めっちゃ要約するとそんな感じの本。
日本経済は、「空気を読む」ことによる社会全体のまとまりにより、空前の成長を遂げてきた。
だが、日本が世界のトップとなり、オリジナリティが求められ始めた瞬間、成長はパタリと成長を止めてしまう。
オリジナリティは、お互いの顔色を読み合うだけでは出せない。空気を知りつつ、そこにプラスアルファを出さなければならない…といった感じ。
俺自身もそれを心がけてきたつもりだけど、オリジナリティ求めすぎて見当はずれな方向に向かうことも少なくない…というのは、リアルタイムで俺を見てきた人ならご存知かもしれません(汗
確かに、空気をあえて読まないことは重要である。
でもそれは、すでに存在する空気を踏まえた上で、そこに新しい変化を加えることである。
決して「空気を読まなくてもいい」というわけではない、ということにご注意を。
…基本を疎かにしたまま奇抜さだけを求めてしまいがちな自分自身に対する戒めとして、心に刻んでおきます。
基本を着実に学び、教えを真摯に受け止めた上で、新しい価値を探したく思います。
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久々に読んだ堀紘一さんの一冊。今の日本人は空気を読みすぎ、読むことばかりに力を使っているという論はごもっとも。たしかに仕事ができる人でも空気を読まないからこその実行力の強さとかはあるし、いい子ぶっていても結果を残せないとしょうがないということですね。後半は空気を読むとかそういう話を離れている感じはあるが、勢い良く読むことができた秀作です。
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「空気を読むのは大事だけれど、空気を読んでいるだけではトップに立てない」という趣旨の本。これからの日本には、空気を読むことに腐心するような人材は必要なく、周囲の空気を変えていくような人材が求められるという主張はその通りだと思う。
はじめて読んだ堀紘一本!
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空気について知りたくて読書。
タイトルから『鈍感力』のような内容を予想したが、少し異なっている。空気(相手への気遣いや配慮も含む)はもちろん必要であるが、現在の日本は空気を読みすぎて行動が起こせていない。1歩前に進めていないのではないかと主張している。
空気を読むことは大切だが、自らが空気を作り、さらに自分を変えて行くことの必要性を訴えている。概ね、共感できる内容だった。
テレビで見ると強烈な強いイメージが残る著者であるが、社会人なってからの苦労話などが後半に書かれている。
守破離の守のみで生きている人が多いのかもしれない。新しい価値は、破と離へ進まないと生み出していけない。
ピーター、キート、サンの話は興味深い。
本書はロサンゼルスのブックオフで購入しています。
読書時間:約55分
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日本社会の弊害として、「空気を読む」ことを求められる社会であること、一般のサラリーマンは、「空気を読む」ことによって、そこそこの人生に安住しようとしている。これでは、日本社会は活性化できないという。同感である。この本でも紹介されているが、山本七平の「空気の研究」が引用され、第2次世界大戦での戦艦大和の出陣が、戦術ではなく、「空気」で決められたことに、大きな日本人の持つ負のメンタリティーがある。その一方、聖徳太子が作った憲法17条の第1条にある「和を以て尊し為す」も決して、空気を読み争うことを避けるということではなく、相手の意見を十分に聞くことであり、その上での和を形成することである。日本文化の起源には、皆と共通になる(迎合する)だけではない文化が昔はあった。また、山本七平も書いていたが、その場の「空気」に対し、「水を差す」という議論文化もあったといっている。このままでは、日本がジリ貧になることを著者は恐れている。それに比較し、決して恵まれた環境に育ったわけではない、ベトナム人青年やモンゴル人青年との逸話があり、如何に目的意識を高く持つか、今生きている自分に関わってくれた多くの人に感謝する気持ちが大事であることを説いていた。この点、アメリカ人の優秀な人たちの多くは、拝金主義的であり、その結果、サブプライムローン問題を招く結果となっているとのこと。堀紘一という人物は、テレビでの悪い印象しか持っていなかったが、そのものの考え方にともて共感を覚えた。
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変にまどわされなってかんじの本。
戦艦大和の最期は初めて知ったけどすごい怖かった。
第2章はインドとかの最近に触れられてた。今格差社会の日本とか言ってるけどインドのそれとは比べ物にならないと勉強になった。
あと失敗を恐れるなとか。
とにかく周りには流されずに自分の確固たるものを築けってことでした。
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聞くのは一時の恥聞かぬは一生の恥
1番になれ2、番手との差は100倍近くなる
必要なのはクリエイティビィティとイマジネーションだ
人がやってないことをやるパイオニアになれ
人気者は人の気持ちが入っていく人
3人以上人がいると惹かれてしまう