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色々設定に不自然なところもあるけど、塩害の設定はなかなか面白かった。主軸は恋愛小説みたいなんで、SFと思って読んだら肩透かしを食らった気分。有川さんの、むず痒い恋愛が耐えられる人は是非。
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一つだけ置かれた在り得ない設定
そしてそれ以外は全てが在り得るモノ・コト
特に登場人物の抱える心は共感できるものではないでしょうか
たった1つの出来事によって生まれてきた様々な感情
素敵過ぎる
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-世界が終わる瞬間まで、人々は恋をしていた。-
塩害により崩壊した街。人々は成す術もなく塩の彫像となり崩れ去っていく。そんな世界だからこそ気づく大切なもの。そんな世界じゃなければ出会わなかった二人。
たとえ世界がどうなろうとも守りたい人。
たった一人のために守りたい世界。
有川浩、自衛隊三部作の陸編です。SFかと思いきや、全世界を巻き込んだ恋物語。やーこんなこっぱずかしい恋愛物が書ける有川さんはやっぱり凄いわ。相変らず個性的なキャラがそろってますが、なぜか脇の脇、「柏木」が気になったりします。
でも、懐かしいなぁ、私も若い頃似たようなことを考えていたっけ。世界の為に自分を犠牲にはできない、それは偽善だ。でも本当に大切な人のためにならできるかも、そんな人の方が信じられるってね。今じゃ考えるだけでも恥ずかしいけど・・・。
途中、自衛隊の携行食料の話が出てきます。「まずい」て、え、米軍のってもっとまずいの~!!私、自衛隊のも駄目だ~あれも過熱式かなぁ?ポテトサラダとか、本当に匂いでだめって分かる。そう言えば、髭の隊長さんが「現場の隊員は、たくあん食べてるのに」て怒ってる時、たくあんが人気になったってニュースがあったけどあれも激マズ・・・ ああいうの食べてる隊員さんはかわいそーだよ、ハウスさんとかと提携してもうちっと美味しいやつ開発してあげようよ。と、なんかどうでも良いところに引っかかってしまった。
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有川さんのデビュー作にして自衛隊三部作の陸自のお話。可愛いなぁー。笑。主役の二人にきゅんきゅんします。でもお話のテイスト自体は海・空の方がすきかなぁ。元々ライトノベル?で出ていた文庫のハードカバー化ってことで中身を大幅に変えた(ほとんど出版社によって変えられた設定を元に戻したが正しいらしい)とかで文庫版も気にならないではないけれども如何せんあの表紙がなぁ。苦笑。買う気になれない。年齢設定も違うらしいから現実味ないしね…。
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「塩が世界を埋め尽くす塩害の時代。塩は着々と街を飲み込み、社会を崩壊させようとしていた。その崩壊寸前の東京で暮らす男と少女、秋庭と真奈。世界の片隅で生きる2人の前には、様々な人が現れ、消えていく。だが—「世界とか、救ってみたくない?」。ある日、そそのかすように囁く者が運命を連れてやってくる。『空の中』『海の底』と並ぶ3部作の第1作にして、有川浩のデビュー作!番外編も完全収録。」 byAmazon
有川作品を貪るように読み始めて数年・・・やっとデビュー作を読みました。
文庫になるのを待ってた訳ではありませんが、どうせならと・・・。(海の底はハードで買ったけど)
でも自衛隊三部作の中では、この本で一番ぼろぼろ泣いてしまった。
あたりさわりのないあらすじだけは読んでいたものの、実際の話は思ったよりも苦しくて、でも
「世界が終わる瞬間まで、人々は恋をしていた」
という心に響く一文と、有川先生の本は必ずハッピーエンドだからという(笑)妙な安心感を持って最後まで読みました。3時間程で読み終えたのですが、そのくらいあっという間に読める作品です。
というか途中で止められないくらい面白かったです。何だか悔しい。
今まで色んな有川作品を読んできてずっと思ってたのが、結構表立って強い女性を書かれてる事が多かったので、たまには大人しい女性の本を読みたい!と思っていたら、「塩の街」がそのまんま当てはまっていたという・・・
別に決して真奈が弱い女性という訳ではなく、なんていうのかな・・・しおらしい?
いかにも庇護良くかき立てられるのがちょっと気に入りました。図書館シリーズの郁は強過ぎたので(笑)
でも真奈はとっても心が強いんだよなぁ。弱さと強さの入り交じった、少女の感情というのがまた新鮮でした。
で、秋庭さんのツンデレっぷり・・・・。
こんなにカワイイ男性を見るのは楽しいです。でも、いますよね「言わなくてもわかってくれてると思ってた」と思ってる男の人。なんと多いことか。お前もか(笑)みたいな。
思いに気づいた最初からちゃんと言ってれば、こじれなかったこともあるのにね。
女性はちゃんと言って欲しい!と思っています。有川作品はホントにリアリティが有り過ぎます。
最初からカッコ良くないんだよね、男性陣は。
でも段々と男前になって、最後にはメロメロになってしまうという・・・有川マジックか。
とにかく後半の秋庭さんはカッコ良過ぎた。
入江さんはねー・・・ちょっと変な人だけど、どうしても嫌いになれなかったなぁ。
ノブオは私も殴りたかったww
そして塩害という一歩間違えれば農作物がどうした!ってなりそうな言葉なんですけど、その単語から膨らませて作られた生命体の存在と、その世界観。
有り得ないことを有り得ないと否定するんじゃなく、その世界観に嵌ったもん勝ちですよ、ホントに。
色々突っ込みたい部分は多々ありますが・・・そこは気にしちゃいけない(汗)
まぁ最後がいやにあっさりとしていたのは、描きたかったのは戦闘ではなく恋だからって事で。
皆が世界が助かっ���のはこの恋のおまけってとこがなんともいえない、ああ、そうだなぁと思わさせられた。
色んなことを受け止めて、秋庭と真奈はあの世界で生きて行くんだと、その一部分を垣間見れたことに幸せを感じるのでした。
実際あんな事があったら怖ぇーよ(笑)
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乱丁により返送(2010/01/26)
http://www.kadokawa.co.jp/shop/20100122_info.html
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単行本時に図書館より拝借して読みました。しかも電撃文庫Ver.も持ってます。でも、単行本の話が好みでずっと手元においておきたかったので迷わず買いです!
感想は単行本・電撃文庫のほうで書いてるので喝采↓
http://booklog.jp/users/aiaiaiaia/archives/4840239215
http://booklog.jp/edit/4840226016
いやぁ~やっぱり世界を巻き込んでも甘々な二人はにやけちゃいます。大好きだ~o(*>▽<*)o
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1/22読了
人が塩になってしまうという災害に見舞われた世界の話。
初期作品。
入江の言っていること(人が数値でしかない)はナチスに協力した科学者ととても通じていて、ちょっとなぁと、思う。アウシュビッツと違って、入江のしたことで、確かにまぁ塩害は解決したわけだけども。
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ヒトが塩になるって…
こわっ!笑
ぜったいやだ。
デスノートの死神とかそんな感じで死んでたよね。
いやだなぁ…
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有川浩の自衛隊3部作!
文庫になったのでついに買って読みました。
楽しい。けど、私は他2作、空~や海~のほうが好きだった。
デビュー作ということもあってか、読んでいると、文体がやっぱりラノベだなと思うことが何回かあります。
それでも最高なことに変わりはないです!!
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最初の電撃文庫は持ってるんだけど、追加が文庫の半分もあったので購入。
よ か っ た ! !
ハッピーエンドで。
このカップルが大好きですv
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『愛は世界を救う』最初は陳腐なセリフだと思っていました。
だけど…人の想いは、一番人を動かす。
大切なことだと感じました。
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物語は、「塩害」と言われる人が結晶化してしまう奇病が流行する世界を舞台に、元自衛官(秋庭)と女子高生(真奈)が塩害に苦しむ人と出会い、苦痛を共有すること(心でも共有しているのは真奈だけかもしれないですが)を中心にスタートします。
二人は塩害によって崩壊した厳しい世界でひっそりと暮らしていましたが、自衛隊員の入江の登場によって「塩害をなくすための破壊活動」へと駆り出される・・・・
「塩化」という未知の脅威に対応しているので設定はSFやファンタジーよりなんですが、展開として自衛隊に戻るまで真奈の可憐で弱い部分に焦点が当たるのですが、自衛隊に戻ってからはどんどん強くなっていくので、真奈の成長を描いた青春小説でもあります。
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正直空の中と海の底はここからレベルアップしすぎだと思います。
……塩の街の青臭さはもっと若い頃に読めばきっと共感できたんだろうなあ。今はもう無理っすごめんなさいorz
でも本屋で自衛隊シリーズが3冊文庫でならんでる光景はなんとなくにやにやできました。
あ、そうそう。電撃文庫版と構成が違うんですね(おまけのぞく)、。思わず電撃版も読み返してしまった。。。
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―変わらない明日がやってくるなんて、もう世界は約束してくれないと知っていたのに―
世界で同時多発的に起きた白い隕石の襲来。
それは、世界中を白く塩辛い結晶へと変えていった…。
塩が何もかも飲み込んでいく塩害の時代。
街もビルも車も、人でさえ侵食されていく崩壊寸前の社会の中、自衛隊を飛び出した男と行き場を失った少女は、たったひとつの恋を守ろうとする。
SFというよりはパラレルワールドというか、ディストピアの印象が強い。
けれどふと思い出したのは、少し前に読み終えた『レヴィナス入門』だった。
《親しい者たちの死すら、世界に穴を穿つことがない。物理的に破壊された世界、砲弾によって抉られた街並みはやがて修復され、修復された街並みは無数の死を隠し、穿たれた不在を見えなくする》
同じだと思った。
塩害に襲われた街には、かつて人だった者の塩の彫像が溢れている。風雨に晒されて塩が溶けだし、景色の一部となったものを、生き残った人々は踏んで歩いていく。
多くの死が、覆い尽くされた塩によって隠され、気に留める人はもういない。
これを秋庭が聞いたら? 真奈が聞いたら?
そして、秩序も倫理も法律も崩れ去った社会がかろうじて存続している状態でも、世界はただ在るだけだと思い知らされる。
たとえ世界が滅んでも、世界はなお在り続ける。
そんなパラドックスを感じさせる作品でした。