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山本周五郎の短編集。時代が時代、戦前から戦中に至る時期の作品、掲載誌も講談系のものが多いからなのか、主君への奉公とは、真の武士とは、とかなんとなく時代の空気を読んだ内容っぽい。
ただ、短編にもかかわらず、話の流れはどれも一品で、単純ながらも引き込まれる。こういった作品でよく出てくる主人公像の寡黙で実直で誠心仁義溢れる男像ってのがいまじゃ御伽噺っぽくなってるんで、随分新鮮でもあるし。
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短編集。冒頭の『嫁取り二代記』が好き。この人のヒューマンコメディは素朴で最高。クスクスと笑ってしまう。
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どれも後ろにある戦局をどうしても想像してしまう、致し方ないんだろうけれども。
その中で、冒頭の『嫁取り二代記』は目の前で展開されるようで、かつくすっと笑わせてくれて、そしてオチもgood。流石にこの作品レベルがズラリとはいかないんですが、冒頭作だけでも満足満足。