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・コンテンツ事業で、すべてのクリエータを養うことはできない。
・プロ野球選手のように、ごく一部のクリエータのみがお金をもらえるコンテンツを作り出せる。
・普通のクリエータは、別の仕事で生活しながら、作品を見てもらえばいいじゃないか。
と、既成概念を覆す議論が面白い。
この観点で、著作権・プラットフォームビジネス・電子アーカイブ、といった課題の問題点も浮き彫りにされている。
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C0030 忙しい人は巻末の福井氏のあとがきだけでも良いです。与太話みたいな内容ですが、遠い将来は現実になっているかもしれません。あと、電子媒体に載せられる著作権について考えるのには良い本だと思います。
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昨今、ネットの普及で今まで敷居が高かった作品の発表が容易にできるようになり、ネット上には素人、セミプロのさまざまな漫画、小説、映像、音楽等の作品が溢れていて、初音ミクなど独自のムーブメントを起こしているものもある。
今後コンテンツで飯を食える人は非常に少なくなるので、一握りのプロ以外は兼業で作品を作っていけば良いというのが岡田斗司夫の考えである。確かにCDやDVDとか買わなくなったし、雑誌や本も売れてないもんなあと納得する部分が多かった。
両名ともコンテンツを愛している人たちなので、著作権を守ろうとする利権者のちからが強くなり過ぎたら、面白いコンテンツが生まれなくなることを憂いていて、その部分はすごく共感できた。
本が対談形式なので、堅い内容でもすごくわかりやすかった。
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様々な分野でフリーミアム戦略が進み、コンテンツが
無料になっている社会でどうやって稼いでいくか?
を考えたくて読んだ一冊。
中でも一番ピンと来たのが
『ネットに公開してコピーできるようにしたことで、いろんな人が
本の中身を引用できるようになった。
引用されると売れます。今の世の中では「知られていない」
ということが一番まずい。』
という部分。【知られるためにまずは無料】という
使い古された手法が現在の主流ってことに
改めて納得。
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オタキングexやFREEexシステムでお馴染み岡田氏と著作権の第一人者である弁護士の福井氏による対談です。かなり面白かったですね。全体の主体は著作権の話なんですが、前半は日本の著作権の現状やそれに対する現実的な対応策で為になるんですが、後半はその先にある未来の夢想で、前半とは打って変わってスリリングなSF話が展開されます。岡田氏は時期日本経済は貨幣経済社会から評価経済社会に移行するという概念を主体にしており、本作もその概念が主体となっていて、非常に面白い突飛な発想と共に対談が進んでいきます。表記が特に難しいわけではないので、誰でも抵抗なく読めるんじゃないかと思います。
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「いつまでもデブと思うなよ」の岡田斗司夫さんと「著作権の世紀」の福井健策さんにいよる対談形式のコンテンツ論。破天荒なアイデアと、”フリー”論者である岡田さんと、”著作権”という人類の叡智をこよなく愛する福井さんの二人が、今後の著作権のあり方や、コンテンツとは?といった疑問に、お互いの意見をソフトにぶつけ合う。岡田さんというオモロイおっさんに、福井さんという真面目な先生が、”無茶言うな!”という感じで諭していく流れが小気味よい。
出版社に身を置く者としては、”フリー”になることで旧来の産業構造が一気に崩壊するのは困りもんだが、情報は自由でタダになりたがっているし、デジタル時代全盛に、著作権の在り方がどう考えても機能不全を起こしていることは否めない。
それでも100%岡田さんに賛成できないのは、技術革新のスピードに、培ってきた歴史や慣習、人間の生き方までを追い付かせる必要はないと考えるから。こう言うとすぐにアナログサイドに置かれてしまうが、あくまで中立。文中で岡田さんは、「著作権をフリーにして、日本国内の雑誌・書籍市場2兆円が10分の1になっても構わないと思う」と発言しているが、頼むから想像遊びだけに留めておいて欲しい。。。
クリエーターもユーザーも不利益を被らないような著作権の在り方というのは、とても興味深い。技術革新に伴う情報のフリー化や複雑化が急激に進行しているので、法律だけではどうにもコントロールしきれなくなっているのは明らかだ。法律外の、クリエータやユーザー独自のモラルやインセンティブ設計などから新しい情報管理の流れを作ることが、場面場面で必要になってくるのならば、この岡田さんの突飛なアイデアは非常に興味深いもんがある。
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本のコンセプトは良いのに中身が、下らない。もっとコンテンツの現状や今後が知りたいのに。
岡田の俺って頭いいだろ節で終始。
得るものは少ない。
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著作権の行く先について、著作者とコンテンツ利用者とデジタル利用者と法律家が話し合う、みたいな感じだった。二人だけど。
法律のための法律、あるいは権利保護のための締め付けに陥る可能性があることがわかる。
デジタル情報でどう儲けるか、ではなく、どう利用して活発化させるかに重点をおいていて興味深い。
芸術家で食べてなんかいけないよ!ということを著作者が言うとは思わなかったけど(笑)
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全く異なる背景を持つお二方のコラボレーション。著作権の起源から現在の状態。そして未来への提言まで。岡田さんの本質を捉えたアイデアに対して、実際の法務ステップを熟慮した福井さんがブレーキ/フォローを入れるという掛け合いが続く。最高の化学反応!コンテンツビジネスにかかわる人間にとっては、ビジネスチャンスへのヒントに満ちた一冊とも言える。
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例えばCDを2500円で買ったら、バンドにいくら、レーベルにいくら、流通業者にいくら、プレス工場にいくらずつ払ったことになってるんだろう。CDじゃなくて曲をファイルでダウンロードしても同じ額になるのってホントにおかしくないの?そんな疑問を提起してくれる議論を、岡田さんと弁護士の福井先生が展開してくれます。以下は引用w (本書P130,140)‥岡田 福井先生がおっしゃるように、2兆円の出版市場が2000億円規模にまで縮小するのはその通りでしょう。けれど、僕はそれで構わないし、そういうふうになった方がむしろ出版業界は元気が出るのではないかとすら思いますよ。 (一同)はあぁーー。 岡田 なんでため息をつくんです?‥
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コンテンツ業界(特にネット方面)に生きてる方で著作権ってちょっと苦手と思ってる方には、非常に読みやすくいろいろと考えられるのでいい本だと思います。
だがしかし、個人的にはちょっと夢想が過ぎて面白いけど現実感がなかったw 対談2回をまとめたものとしてはこんなものだと思いますが…(2012.03.25読了)
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期待以上に面白い本だった!
岡田斗司夫の考えていることが凄くラジカルで、この本をきっかけに地方通貨、小規模政府などにも関心が。福井さんがこれほどフレンドリーな人であることも(実際に彼のセミナなどに出席したこともあるんだけど)知らなかった。
「創作で食っていこうとする態度が真面目じゃない」という岡田さんの発言が最高(その上で、プロ未満のプチクリエイタをどう助けるか、という議論になるので、引っかかったらまず本を読んで真意を組んでください)。
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考えてることと、ほぼ同じことが書かれていて焦ると同時に実現するには賛同者が多いかもしれないという自信にもなった。
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著作権について、オタキングと福井さんが対談
なかなか面白い
オタキングの発想がどうもカッ飛んでいる
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誰もが簡単に、デジタルでコンテンツを作れて、他人の著作物を簡単に複製できるようになった昨今。
コンテンツに著作権はつきものですが、今の世の中の有りように、上手く対応しきれていないようです。
そんな著作権について、色々な切り口で解説されています。
面白かったのは、著作権についてよりも、これからのクリエイターの有り方や『全メディア・アーカイブ構想』などと言った、これからの新しい仕組みについての話でした。
現行の制度に対して文句を言う前に、試行錯誤を繰り返して何かを作り上げて行く方が良い事を教えてくれました。
デジタルはあくまでも道具であって、全てではないと、改めて思いました。
対談として書かれているので、硬そうなイメージの著作権がやんわりと説明されています。その分、ちょっと読みづらかったです。
入門編なのでコレくらいが丁度いいのかも知れません。