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【超共有】
デジタル状態でもっていればいいものに、著作権は不要であるとわたしも感じています。コスト、劣化を伴わずに複製できるものにお金を払う必要はないと思いますし、お金を求めてもいけないように思います。しかし、書籍やCDなどのように物理的に存在するものには、お金を払う必要性はあります。
無料でプロ顔負けのHPやブログを提供している方がたくさんいます。儲けようとはしていないのです。「情報の信頼性が・・・」という人もおられるかもしれませんが、信頼性はそのページを見ている人が決めていきます。信頼性のないものは自然淘汰される世の中です。
ただ、一番困ることが突然そのサイトがなくなることですね。ここはファンがしっかり支える必要があるのでしょう。
究極、デジタルコンテンツは全部共有すればいいのでは。(←ダメ?)
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ネタバレ
◆電子書籍の自炊と著作権
•電子書籍の流行で、裁断機が売れている。
•自動車メーカーは制限速度を超えた能力を持つ車を販売するが、速度を守る義務は国民にある。
だから、指摘複製も、それを許さない制度で縛り付けるより、国民が守る義務がある、と言う方向の考えは?屁理屈だけど、正しい。
◆著作権は味方か敵か?
•海賊版が出回り利益を出せなくなるのを防ぐためにも、著作権は必要でよく出来たシステム
•英米法的→クリエーター収入保護重視
大陸法→クリエーター人格保護重視
著作権はこれらの両方を含んでいる。
•法律とは
僕ら国民の代表が作ったルールであり
デジタル化に伴い、著作権という制度に問題があれば、向き合う必要あり。
合法の範囲のグレーゾーンで遊びを仕掛けることが重要。
無駄になるかもしれない社会実験を積み重ねること。
•ルール違反
ルール違反かどうかの判断も必要だが
そもそもユーザーやクリエーターにメリットがあるかどうかの視点が大事
◆3章 コンテンツホルダーとプラットフォームとの戦い
•日本は映画•音楽•書籍等の著作権収支は輸入95%、輸出5%で輸入超過の状態。輸出は97%がゲーム。
•FTAの注意点
基本的には税関を無しにして、やり取りしやすくするのが目的なのに、
コンテンツビジネスには、保有期間の延長を迫られる可能性が高い。
•パナソニックが強かった理由
ナショナルブランドで小売店に製品を渡すだけで、売れていた時代。
それは作り手側に主導権があった。
今はアマゾンや小売店側、もしくはネット側に主導権が移ってしまった。
今、強いのは、コンテンツを流通させるプラットフォームを提供するアマゾン、アップル。でもこれは、ネットワークの発展途上にある特殊事例であり、アマゾンKindleでしか動かない書籍、アップルしか動かないアプリは廃れていく。
→プラットフォーム提供者は、クリエーター側へ、この条件を飲めば、この報酬払います、に魅力を感じているから。
では、カネがいらないクリエーターが現れたら?
今はプロなみの設備やツールを使えるアマチュアがたくさんいる。
アマチュアが無料で作品を作り、
プロが少しは良いレベルの有料作品を作れば、無料が売れる時代。
◆第4章 クリエーターという仕事
野球だけで食っていけるひとは、一握り。日本なら300人前後。県で一番でも、ダメかもしれない。
じゃあ小説家は?クリエイターは?野球と同じように週末に草野球感覚でやるのが当たり前では?
雑誌、CDの売上
ここ10年で大きく下がっている。しかし、ライブの売上は落ちていない。
理由は、デジタルで代替出来ない価値があるから。
ユーロピアーナ
ヨーロッパの電子図書館、著作権切れの作品中心
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エヴァンゲリオンで有名なアニメ製作会社 GAINAX の元社長で現在は評論等で活躍している 岡田斗司夫 と著作権を専門に扱う弁護士 福井健策 が著作権とコンテンツの今と今後について語り合う対談本。「家族1万人いたら自由に私的複製してもいい?」「プロとして食えるのは日本で1000人」「救うべきは貧乏なクリエイターではない」などなどコンテンツビジネスの最前線を経験している 岡田斗司夫 の大胆で奇抜な発想に 福井健策 が次々に答える。本書を読めば著作権に対する考え方やイメージが変わるかもしれない。
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著作権とは何か?コンテンツにカネを払うとはどういうことかというその是非を問う話にはじまって、縦横無尽に、それこそあらゆる角度から岡田斗司夫と福井健策の両氏が語りつくす対談本でございます。
著作権のほうで有名な弁護士と、「オタキング」こと『フリックス』という新しい経済概念を提唱する岡田氏が対談形式で『著作権とは何か?』ということを徹底的に語り合っている一冊でございます。話題は本当に多岐に渡っていて、『自炊』と呼ばれる既存の書籍をデジタル化するということの是非や、コンテンツのマネタライズ。さらにはフェイスブックやツイッターなどの米国発のプラットフォームの絶大な影響力。情報と経済のありように至るまで、様々な角度から語りつくされております。
著作権に対する姿勢というのは世代世代によって違っていて、個人的にはある程度のコンテンツはお金を払って手に入れるものだという認識があります。しかし、最近の『デジタルネイティブ』と呼ばれる世代と人たちは、コンテンツとはネット上に『落ちている(違法合法を問わずアップされている)』ものであるという話を聞いて本当に驚きました。
『デジタル化』と呼ぶある種の『パンドラの箱』をあけてしまったがゆえに、著作権という何百年もかけて作られたものが機能不全のようになっている、というのが現在の状況だとここでは語られておりまして、それについては本当によくわかる話でございました。
『著作権』というものや、コンテンツというものに以下に対峙していくか?そういったことを考える点で参考になる一冊でございました。
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「コンテンツ」と「著作権」、この両者の結びつきが今ほど意識されている時代は無いのでは無いでしょうか。てまぁ、ワシの生きてきたこの数十年では、って意味での実感ですし、自分がそういうところで仕事をしているせいかもしれませんが。
そう、まさに仕事としても、嗜好としても、ワシにとって身近なのが「コンテンツ」と「著作権」。そのそれぞれの専門家、第一線で活躍されている二人の対談は、ひとつにはそれらの分かりやすい現状認識として、もうひとつには想定される、あるいは想定したい未来予想図の提示として、とても興味深く読みました。
突飛ながら分析の的確な岡田氏と、堅実ながら柔軟な発想の福井氏。彼らが提示する「著作権」、ひいてはクリエイターを巡る経済の再構築は、示唆的で特に面白く勉強になりました。まぁワシも、その界隈で働いてますからその提示された概念に似たものは元々理解していたが故に、腑に落ちたってところもありますが。
現状、ここで語られる未来は、絵空事でしょう。でも、絵空事が無いと実現には至らないというか、現実は変わらない。次はこれを推進、そこまで行かなくとも検討していく力が必要だと感じます。
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いつまでもデブと思うなよのオタキング岡田斗司夫と、著作権の弁護士福井氏の対談集。
一昨年くらいの対談なので、情報として生のお話ではないけれども、フリーライダーなど権利を取り巻く状況はあまりかわってない気がする。
個人的には、自炊市場の数年前の当時の雰囲気が味わえたので、ありな対談集だとは思うが、後半の全メデイアアーカイブと独自通貨のお話は、あんまりメリットを感じれませんでした。
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ふつう。
対談形式で著作権論議を展開。岡田氏の斬新な発想に対し弁護士の福井氏が現実性をコメント,という具合。
提案自体は面白いものもあれば,共感しづらいものも。
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ちょっと縁が遠い著作権の話を深く掘り下げた内容。著作権を厳しくすると逆に売上が減る話など色々ゼロイチでいかない話が多く面白かったです
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もっと面白おかしい本と思っていたら、意外と難しかった。2chでdat落ちするスレが未来人にはピラミッドのように見えるかも、という発想がSF者だと思った。
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★『なんでコンテンツにカネを払うのさ?』
「著作権法の第一人者」と言われている福井健策氏による”著作権”に関する最新の説明を聞きたいと思っていた時に、目にしたのがこの本。根っからの岡田斗司夫ファンの私は、『一挙両得』と思いながら手に取り、読み始めた。感想は『この本で良かった』です。
福井氏を知ったのは、インターネットニュース番組の「ビデオニュースドットコム」にゲストとして登場した時。論の鋭さと、”著作権”という特化したわかりずらい法律を取り扱う法律家、と言うより、芸術や文化のコンテンツを愛している匂いのする方だという印象を持った。だから、福井氏の著作物を探していたのだが、実際に彼の文章を読んでいると、やはり法律を生業にしているだけに、難しい。内容は非常に役立つ話しなのだが、一般人には馴染みにくい言葉の運び、言葉の選択なのだ。そこで、岡田斗司夫のマジックなのか、天然なのか、福井さんの持ち味を上手い具合に引き出してくれる。引き出すというと、福井さんの論が主というイメージだが、そうではなく、岡田斗司夫が勝手な想像力を働かせながら、現在のコンテンツに関わる矛盾点をついて、自分の理想の国家(≒拡大型家族)を作り上げる方向に話しを進めると、合間合間に現実的な”著作権”や
米国コンテンツ・プラットフォーム産業のあり様やその法の体型などを解説してくれる。岡田斗司夫はそれでも、それに怯まず(というか実際はかなり福井氏を巻き込んで)自分の、描く未来像の論の補強に、福井氏の法的知識を活用していく。
なんか、読み終わると岡田斗司夫ワールドに付き合わされて居酒屋で相槌を打つ、”著作権”の論客という絵が浮かんでくる。
でも、前半の「プラトンとアリストテレスとダイエット」の章の著作権の大陸法的解釈・英米法的解釈、そして今日の日本の解釈的立場あたりの話しは、実にためになった。居酒屋談議ではあんな話しは出てこないなぁ。
2014.05.21
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著作権が万能ではないことはよく分かった.
大義名分を信じてはいけないってことだな.
コンテンツで食うとかCGMとか結構胡散臭い.
自然に最適なシステムが出来上がっていくという考え方もできるが,やはりネット社会になって,簡単に国をまたがってしまうので,ちょっと解決は簡単ではなさそうな気がする.
ここでもTPPが関連するのか.
アメリカの思うがままに世界が支配されるのかな?
2回目:自炊に関する考えや捉え方は大きく変化した気がする。意識されなくなったというのが正しいのかも。
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冒頭の書き出し部で岡田斗司夫氏が「21世紀はネットワークとコンテンツの時代」だと言っているのにまず同感をした。そして、読み進めるうちに様々な視点でぶった切られるコンテンツのあり方、著作権のありかた。それに対し、冷静かつ優しい視点で広く法律からの視点を提供してくれる、福井健策氏の対談が一気に書籍を読みすすめる力をあたえてくれる。法律という皆が基準とするルールがなければ、岡田斗司夫氏の言うようなやり方で新しい経済活動が勢い良く進むんだろうな。と個人的に思いながらも、フリーダムすぎると一部の理解者しか活動に参加できず、ルールで縛りすぎると多くは参加できるが面白味がなくなる。国作りもコンテンツ作りも同じ課題にぶち当たるものだなぁ。と改めて思いにふける。
変な噂で食わず嫌いになっていた岡田斗司夫氏に初めてまともに向き合えたきっかけの書籍。しばらく岡田斗司夫氏の動向に注目したい。
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著作権についてアナーキーな考えを持った作者が著作権のプロと対談する。
1.電子書籍の自販はいけないことなのか?
ものすごく便利である。検索などもできるようになっている。
量が多いと自販したくなる。
持ってる本を自分用にコピーは合法。
しかし、業者に代理で自販してもらうは個人の使用の範疇外になる可能性が高い。
今はまだグレーゾーンだが、本来の趣旨からは許されるべきでは。データをばらまくために自販をしているわけではない。
スキャンした後の本は捨てないのいけないのか?
断裁された本が出回るようになるとスキャン業者がすごい勢いでスキャンできるようになる。
業者も廃棄せずにずっと持っているとすると。。。?
複製物を作った時にコピー元がどうなるか。
今は法律では触れていないが、自由度あげる代わりに著作物所持必須にするのもアリかも。
DRMがそれとは逆の方向性。DVDのコピー不可。
そのせいで映画業界は熱心なユーザーを失ったのではないだろうか。漫画のラップも総合パイを減らすような施策。
ブックオフは逆にユーザー増やしてると思う。
自由コピーを許したらクリエイターは食えなくなるのか?
岡田は自由公開にしたことで閲覧ユーザーが増え広告効果が出てきて本が逆に売れた。
ただし、村上春樹まで行くと実物が売れる方がいいだろう。
ただし、電子書籍か珍しいからだろう。みんなやるようになるとどうなるか。
実験を繰り返すことが大事である。
事後検証付きで。
ーーーそもそも著作権はなんのためにあるのか?ーーー
以外と新しい著作権という考え方。
情報をコントロールする権利。
情報は何人で使おうがなくならない。非競合性を持っている。
昔は情報が少なかったので著作権として情報も管理していた。しかし本質的に減らないものを管理する概念がそもそも辛い。
英国式の著作権と大陸式の著作権。
英国式、、、お金さえ払ってもらえれば後のコンテンツはその人自身からは離れる。それがどう使われるかは問題ではない。
大陸式、、、その人自身の、分身のようなもの。
著作権は敵か味方か。
自由流通ができるようになってきた中で著作権は不自由なのではないか。
著作権がなかった時代はどうしていたのか?
パトロンが、サブの仕事とするかくらいしかなかった。
JASRACの場合は何に使うかよりどの曲を何分使ったかが問題になる。
しかし、広告の場合だと著作者人格権に関わってくるので別枠。
今の著作権が中途半端に良いものなので扱いが難しい。
法律を変えていく必要があるかもしれない。
グレーな範囲に手を出してみるとか、通説を作っていくしかない。
ーーーコンテンツホルダーとプラットフォームの戦いーーー
著作権がないとコンテンツ作成者にお金がいかなくなるから面白い��品がなくなるか?
そこはわからない。
程よいバランスをとることが一番である。
日本だとマッド天野事件で元の著作物を作った人が権利を持っていることが判決で決定されてしまった。
アメリカなどの著作輸出国は著作券を伸ばそうとしている。
日本は以外とコンテンツ輸入国である。
コンテンツ輸出国は、著作権を伸ばそうとする。
しかし、輸入は認めないからこれをやりたいなら伸ばしなさい、みたいなことをしてくる。
コンテンツホルダーと、フリーの戦いが発生してくるだろう。
また、コンテンツの流通させるプラットフォームが強くなってきている。
しかし、そのうちどこも囲い込みができなくなる時が来る。
そのうちクリエイターがお金いらないよって言い始めたらあらゆる制限の保持がいらなくなる。
自由に見て欲しいクリエイターはそう言いだすのでは。
そうなるとプロとアマの戦いになってくる。
プロは流通を縛り付け、不便なのでアマの作品をみるとか。
そこで出てくるのが広告モデル。
ーーークリエイターという職業
野球で飯は食えるか?
野球だけで生きていける人なんて一握り。
ただ、野球できるからうちの会社入りなよ、で才能を含む総合的な人格で評価されたらいいのでは?
クリエイターのお金に関わるシステムが今複雑すぎる。
ベーシックインカム的な仕組みがあればコンテンツはフリーになるかもね。
私たちはコンテンツがほしいだけではなくその人たちを応援するという形でもコンテンツを買う時がある。
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本来、著作者の権利と利用者の最大化を目的とした著作権が、デジタル社会によって足かせになってきている現状を踏まえ、その打開策として極論を交わしている。話としては面白いが現実味はほとんどない。個人的にはベーシックインカムをクリエイター生き残り策として挙げているところが面白かった。
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ただでさえクソ長いと思ってた著作権の保護期間死後50年。これが70年に延長される動きがあると知って愕然とした。またディズニーを嫌いになる理由が増えてしまった…。それ以外にも、疑問を感じるような、いや、正直言ってクソみたいな著作権関連の動きは多い。CCCD、コピーワンス、ダビング10、録画ネット裁判、各種DRM。これのせいで、テレビが故障したら録り貯めた番組が全部見れなくなったり、ネットから家電の動画を再生できなかったり、気軽に貸し借りができなくなったり、時には再生すらできなかったりすることさえある。もちろんマジコンP2P海賊版その他違法サービスに対応する必要はあるとは思うが、そのせいで普通に出来てたことが出来なくなる本末転倒な技術の進化方向には、到底納得出来ない。
本書は、そんな迷走して見えるデジタルコンテンツと著作権の行く末を探る一冊。現在の利用者VS”権利者"の構図ではなく、利用者と"クリエイター"がうまくやっていけるシステムは、どんなカタチが考えられるのか。岡田斗司夫の論はトびすぎててちょっと実現性に欠けるが、思考してみるなら、あるべき論を考えるにはそれぐらいの方が楽しいかもしれない。著作権を学ぶ本でも、今の戦いをどうするかについて考える本でもないが、近くだけ見て疲れた時は、こんな風に遠くを見て目を休めることも必要だろう。