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2004年発行、早川書房のクリスティー文庫。12編。ほとんどが初期作品らしい。推理ものとか恋愛ものとか。クリン氏が出てくる『クィン氏のティー・セット』クリン氏ってこんなに事件を解決できったっけ、でも雰囲気はいいので好きである。『マン島の黄金』とポアロ物を覗けば雰囲気は似ているかな。
掲載作:『夢の家』、『名演技』、『崖っぷち』、『クリスマスの冒険』、『孤独な神さま』、『マン島の黄金』、『壁の中』、『バグダッドの大櫃の謎』、『光が消えぬかぎり』、『クィン氏のティー・セット』、『白木蓮の花』、『愛犬の死』、まえがき:「まえがき」トニー・メダウォー(ロンドン)(1996年12月)、解説:「クリスティー女王に感謝!」(作家)藤村いずみ、他:「謝辞」、『夢の家』から『光が消えぬかぎり』までは「あとがき」あり、『マン島の黄金』には「まえがき」あり、
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アガサ・クリスティー没後20年を記念して編まれたという短編集。
『謎のクイン氏』を読んで、こちらの単行本に収録されていない最後のお話があるというので、そちら目当てで図書館で借りました。
短編集なので、読みやすいけれどよく言えばバラエティに富んでいる。悪く言えば各々の話のテイストが違っていて、戸惑うというか……こう好みが分かれる感じでした。
クイン氏の話は星5だけど、タイトルにもなっている『マン島の黄金』は星1かなあ……なんて考えてしまう。(これに関しては、元々の企画が企画なので、小説として掲載するのには、そもそもちょっと無理がある様な気がする)
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『夢の家』
『名演技』
『崖っぷち』
『クリスマスの冒険』
『孤独な神様』
『バグダッドの大櫃の謎』
『光が消えぬかぎり』
『クィン氏のティー・セット』
『白木蓮の花』
『愛犬の死』
上記10作が収録された短編集。
『崖っぷち』の中で、丘の上の道について、「小道からはずれないようにすれば危険はまったくないのだが、うっかり小道から足を踏み外すと危険極まりなかった」と表されているのが、人の生き方そのものを表している様で、印象的だった。アガサ・クリスティーの作品には、こんな表現が時々見られる様な気がする。