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現代の経済にまつわる話をさらっと理解できた。あと「足るを知る」という言葉が紹介されていたが、大事なことだと思う。
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未来予想本のつもりで読んだら、生き方本でした。アンチ・オイディプスというか構造と力ですね。安冨歩の名前も出てきました。筆者はつくば暮らしだそうで親近感湧きました。
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今後5年間は経済の減速は避けられない。自らへの投資と「足るを知る」生活に傾倒すべしというスタンスには共感できるが、本の内容が自己啓発になってしまっているのは残念。
・日本のGDPに占める割合は、91年は設備投資が19.6%、政府消費が13.5%だったが、2010年にはそれぞれ12.9%、20.0%と逆転した。
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何故、経済成長が必要なのか?
マスメディアで取り上げられる雇用関連のニュースは大企業のものばかりだが、実体経済のメインストリームは中小企業。その中小企業には、現在の亡国的金融緩和でもカネが回っていかない。
低金利政策は地銀や信用金庫など財政基盤の弱い金融機関の収益基盤を圧迫するからだ。
マネーを過剰に供給しても実体経済に回らず、マネーゲームに投じられていくだけ。製造業から撤退したアメリカが作り上げたビジネスモデルである。
今世界を駆け巡っているマネーは実体経済の十倍を優に超えている。ぼくらは実感できないけど、もう慢性的にバブル経済なのだ。
ヘッジファンドが東南アジア経済を崩壊させ得たのも、実体経済を遙かに超えて有り余るカネが手元にあったために他ならない。
断片的に知っていたことを分かり易く纏めてくれている良書である。
さて、何故「経済成長」が必要かというと…
国や企業が、銀行からの借入金の利子を返済しなければならないからだ。
(ちなみに、欧州では国や自治体は金融機関からも借り入れをしている)
金融支配がどのようなものであるか興味のある向きには、広瀬隆の「赤い盾」は絶対に避けて通れないだろう。