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読み始めは、冷たい校舎…って思った。思わずにはいられない。季節も関係性も違うけれど、学校で他の人がいなくて、というシチュエーションはどうしてもイメージが被る。だから、どうしても比べてしまうんだよなぁ…。この5人の必然性ってなんだろう。神隠しってここまで気まぐれなもの?(猫とか、無人ヘリとか、学生5人とか)とか。それぞれに踏ん切りはつけられたのかもしれないけれど、それぞれの原因にお互いが関わっているという関係性でもないしなぁ。
面白いとは思ったのだけれど。講談社で、あえてこれ?っていう感想は拭えない。
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なにこれ、辻村深月のパクり?
購入前に似たような感じなのはわかってたけど…
似たような話も出てくるし、神隠しにあった謎も消えていった五人の心情もなにもかも中途半端でガッカリ
もっと神隠しということに重点をおいてたら違ったのにと思う
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初読みの作家さん。庭さんの素敵過ぎる装丁に惹かれて手に取りましたが、かなり面白かったです。
文化祭の前日、誰もいない町、取り残された五人の高校生…導入部から
漂う不安な感じにぞくぞくした。
どうすれば現実に戻れるのか?という状況の中で、切なくノスタルジックな空気感や高校生五人のそれぞれ抱えた悩みの描写がよかったです。
個人的には陸上部の男の子の話が一番好き。一位の人間と、十位の人間。響きました。
あと、円はいい娘だー。
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彩坂さんの作品はいつもちょっと惜しい。
設定は面白いんやけどなー。
登場人物が好みでない。
「下級生が怖がってる」の円の台詞は確かにおかしいわな。
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一気に読めて面白かった。一気に読みすぎて結局何もしなくても戻ってこれたのかどうか理解できず。それにしても危険な文化祭準備だな。
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桐野高校の文化祭前日、皆で作った巨大壁画が倒れる!
下敷きになった生徒会副会長の円(まどか)、親友であり会長の青司(せいじ)、ケガで陸上部を辞めたムードメーカーの諒、1年生の沙貴、勉強でいつも青司にトップを取られている事を根に持っている不気味な存在の悟志。文化祭当日、学校に来てみると自分たち以外誰もいない。学校だけではない、町中にいるのは自分たちだき!!
どうも、壁画の事故を機に、時間のすき間から異次元に入りこんでしまったようだ。不気味な存在の悟司の行動を軸に、元の世界にもどるために行動に出る。
青春SFものとでも言いましょうか。異次元の設定が解ったような解らないような。まあ、そんなものかもしれないけれど。
5人それぞれのこれまでの自分を振り返る設定が、青春物っぽい。
悟司のキレ方が怖い。異常とも言えるくらいなのに、最後に悟司が納得してしまうのが、納得できなかった。
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個人個人の感情描写は上手くできているが、個人的にはもっと青司を描いてほしかった。あと、ひっくり返す部分は用意に予想ができてしまった……。でも、全体的にはよく出来た作品。
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三年に一度の文化祭前日、準備の途中に事故が起きる。倒れてきた壁画の下敷きになった円が次に目覚めたとき、町には人が消えていた。
「青春神隠し小説」というコピーどおり、だれもいなくなった世界で元の世界に戻るべく奮闘する高校生の物語。世界の謎に向き合ううちに、自らの隠していた気持ちにも気づいていく流れは、王道かつ青春。目新しさはだからそんなにありませんが、爽やかな少年少女(一人除く)たちのやりとりは悪くなく、さばさばしてみせつつも私を見てほしいというエゴが強い十代のワガママさがある意味気持ちよく描かれています。終盤、暴走した少年がようやく和解する場面はほっとさせられました。
ただ作者の作品、「未成年儀式」「夏の王国…」と読んでますが、特異なシチュエーションで苦闘する少年少女というパターンが一緒なのが、ちょっと気に掛かりました。
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ジャンルに当てはめるならこれはSF? でもややホラーっぽい雰囲気もあるのでは、と思いました。
文化祭の準備中に起きた事故。それに巻き込まれた人たちが異世界?に飛ばされ、そこから戻るための手段を画策する、という物語。いったい何が起こったのかという謎の解明と、襲い来る脅威、そして彼らが無事に戻れるかどうか、というのが読みどころ。
世界が崩壊していくのを目の当たりにする感覚は恐ろしいなあ。そこにあったはずのものがぽっかり消えている、という光景にはぞくりとさせられました。
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設定やらなんやら違うけど、『未成年儀式』と被るが、非日常的な場所で登場人物の一人一人の心理を描くという点、凶器を持った人間に追いかけられる点は全く同じだ。言ってしまえば、『未成年儀式』の舞台が女子寮だったのに対して今作は学校というただそれだけの違い。前回読んだ『夏の王国で目覚めない』がおもしろかったので、新作の出来を楽しみにしていたががっかりである。内容を少し紹介しよう。
文化祭の前日に準備をしていたところ、ある事故が起きて、登場人物たちは現実とよく似てる世界に飛ばされる、文中の言葉を借りるならば、「神隠し」にあう。神隠しに遭ったのは主人公の相原円を含む5名で、それ以外の人間は存在しない。音も風もない、携帯電話も使えないなかで、最も奇妙な点は自分たちの腕時計が教室に備え付けられている時計とは違う時刻を指していること。登場人物の一人が言う。「もしかして、私たちの時計が示している時刻になったら、この世界が消えるのではないか・・・。」彼らは無事に現実の世界へ戻れるのか。個々人が抱く悩みはどういうものか。
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☆3.8
辻村深月の『冷たい校舎の時は止まる』をもっと簡単にしたような話。もっと羽状人物の心情とかを書き込んでほしかったなー。サクサク読めるけど、サクサクいきすぎで物足りなかった・・・。
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えーこれ、まんま辻村深月「冷たい校舎の時は止まる」のパクりじゃないですか…影響や類似では済まされないレベル。こんなもの出版していいのかな。
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密かに応援している作家さんです。
某作家さんの某作品を思い浮かべてしまうような設定。
どこか歪な世界に巻き込まれてしまった5人の戸惑いや焦り、そこで起きる出来事に対する緊迫感が良く伝わってきて楽しめました。
この方は十代の少年少女達の繊細な心情描写が巧いですね。
閉ざされた世界でそれぞれが自分の内側と向き合い、心の奥底にある本当の願いに気付いていく様子には共感を覚える部分も。
もう少しページ数増やしてそれぞれの背景を掘り下げて欲しかったかなとも思いますが、そこは大人の事情もあるのでしょうかね。
今後も期待しています。
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文化祭全日の準備に追われる中、事故に遭った5人が現実世界から、時の影のような場所に落とされてしまう話。誰もいない校舎の中で、それぞれ自分の影に向き合っていく。
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トワイライトゾーンの都市伝説を学園祭に持ち込んで、ミステリー仕掛けにした作品。米澤穂信の「ボトルネック」を彷彿させる。
物語が単純すぎたかな。もうひとつ絡みがあって、謎解きも展開が欲しいところだが、人間以外の物体もトワイライトゾーンに存在するのなら、現実の世界ではどうなっているのか?
別の次元の空間世界がよく描ききれていない分が弱い。納得のいかないままピリオドがうたれた感は否めない。