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カミカゼ特攻隊の一人の青年が、現代の日本にタイムスリップする話。
とはいえ、お涙ちょうだい的な悲壮感も無く、イイ話的に持っていく訳でも無く、絡め方が絶妙。
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カテゴリをSFにしたけど、SFってのも今一つ腑に落ちないんだけれど…。
でもSFかなぁ…。
神風特攻隊として、空母エンタープライズに迫る瞬間、陣内武一は現代日本にタイムスリップしてしまった。 サムライには現代日本の姿はどう映るのか…。
ラストで、それまでのすべてが収斂していく様は、非常に気持ちいい。
SFであり、戦争ものでもあり、現代日本の病巣を突く読み物としても楽しめた。
武一の描かれ方が、とても素敵でイイ。
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歴史は全然分からないけど第一章の神風特攻隊の心境や葛藤に触れて、胸が締めつけられるような気持ちになった。その後は話が現代にタイムスリップ。歴史や改革についてほとんど興味がない自分にとっては、それがフィクションであっても少し読むのが辛く、飛ばし読みしてしまったけれども。
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特攻隊員が敵艦に突入する直前に現代にタイムスリップするというお話。
タイムスリップした特攻隊員の武一がとにかくカッコいい。まさに現代に蘇った心優しき『ラストサムライ』である。
彼の言動や行動に、その都度、頬を張られたような感動を覚える。なんだか、気合いを入れられたような気持ちになるのである。
「生きて生きて行き抜けっ」
「未来を担う若人のために闘えっ」
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2012年にタイムスリップしてきたゼロファイターってプロットは荻原浩「僕たちの戦争」と酷似しているし、ストーリー展開もわりとありきたりではあるんですけど、エンターテインメントとしては十二分のレベル。ただ、「帝の毒薬」を描いた永瀬にしてはライトすぎるので★一つ減点。
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特攻で敵艦に突撃する瞬間に現代にタイムスリップする武一。んー!カッコイイ!戦時中の描写には思わず涙が滲みそうになる場面も。読了後も爽やかな心境になれました。
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第二次世界大戦での出来事は,30代の僕にとっては全くリアリティの感じられないものですが,現在では,残されている戦争遺跡や遺品などを通してその時代の事実を確認することができます。また,今ではまだ祖父母やその年代の人たちから話を聞くことによってもその時代に生きた人々の胸中を推し量ることができます。
しかしそれらは,戦後67年を経て,徐々に歴史上の出来事になっており,特に僕の子供世代には実際に体験者から話を聞くということも難しいかもしれません。そう考えたとき,今後日本人が折に触れて,特に特攻隊の人々の心情を量るときには「きけ わだつみのこえ」ではなく,このような小説から砕けた文章によって伝えられていくのかもしれないと感じました。
この本は,そういった意味でも神風特攻隊の隊員と現代の若者の対比が分かりやすく,崇高な神風特攻隊の人々の本心を少しだけ察することができました。
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特攻隊員が平成24年(今年!)にタイムスリップ。時空ものは最後どう落ち着くのかと思いながら読み進むが、感動的に辻褄が合って、、。
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特攻隊として空母エンタープライズに投下の瞬間に67年後の現代にタイムスリップ。フリーターの青年に世話になりながら現代日本を理解する中、最後のフィクサーとなった戦友に出会う。再び日本をすくう為テロリストと戦う、ラストサムライ。彼の優しい心が67年を経てアメリカ、日本を助ける。凛とした主人公の言動に微笑みながらも、うるっとくる。戦時中の描写にはあの「永遠の0」を思わせる人を愛することの力強さを知る。
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その男はタイムスリップして現代にやってきた。3人の若い男に絡まれているところに、慎太と綾が通りかかり助けようとする。
それが武一との出会いだった。
帰るところが無いという武一を慎太は自分のアパートに連れていく。
この慎太がとても良い。
テロを企てる学者とか、武一の特攻仲間のフィクサーとかも絡み、日本の危機かという場面に立ち向かう事になった3人。
戦争とは何かと考えさせられる作品だった。
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いろいろなテーマが存在する
豊かとはいえない時代に生きた男の純で外見にとらわれない人を真っ直ぐ見つめる、人の良い面を見い出す心の在り方
危機感のない日本の政治家たち
東アジアの安全保障
アメリカ合衆国と日本国の関係
そして、テロリズム
起こるアメリカと日本の関係を揺るがす事件
一番の見どころは《繋がり》
終盤に《繋がる》過去と現在、敵と味方
過去の若者と現在の若者はこの危機を回避することはできるのか!!
http://momokeita.blog.fc2.com/blog-entry-253.htmlより
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戦後68年たった現在。戦時中とはなにもかも違い、豊かで経済発展を遂げた日本。しかし何か大切なものを忘れてしまったような。陣内武一の愚直なまでの真っ直ぐな生き方。感謝する気持ち、人を大切にする気持ち、勇気、信念、そして命の大切さ。真似はできませんが日本人としての誇りを持ち先人に感謝しながらこれからの毎日を過ごしたいと思います。
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昭和20年5月14日、23歳の特攻機搭乗員、神内武一は沖縄戦線に出撃して敵空母エンタープライズに突撃寸前に67年後の東京にタイプスリップ。同年代の小泉綾と田嶋慎太と知り合う。二人は年代物の飛行服を着て言動に不自然な武一をいぶかしるがその後に関わることになるテロ事件の勇気ある行動に惹かれていく。
最後のフィクサーと呼ばれる89歳の刀根恒介との出会いは感動的。孫のような武一を兄貴と慕う。二人は特攻隊員だった。
前半、タイムスリップ前は「永遠の0」みたいな感じの展開だったが後半は米軍沖縄基地の問題による日米の次官級の秘密裡の会談、米国の副長官を狙うテロ。東アジアと米軍の関わり、低迷する経済、無責任で優柔不断な日本の政治家など読みどころ満載。テロに立ち向かう武一にカミカゼファイターど副長官は絶賛。最後は銃撃を受け10階の窓から転落したっきり。昭和20年にまた戻ったのか。サスペンス的なSF的な感動的な話しでした。そして武一に垣間見られる人間愛に感銘を受けるとともに日本という国の危機感を覚えた。
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予約していたこの本が8月上旬に手元に来て、8月中旬にかけて読めたこと。
テレビでは戦後70年の番組を多く見た。
日本人として知っておかなければならないことをまた少し知れた夏だった。
当たり前と思っていることのありがたさ、忘れてはいけない。
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戦争モノなんだけど不思議と現代とリンクする。厳しい時代に生きた人だからこそ醸し出される、凛とした空気が伝わって心地よい作品。
一方で現代の日本の危うさを直視せざるを得ない。
普天間の問題、東日本大震災、中国との関わり。外交上実は安穏とできるような状態ではないのに、私たちはそれから目を遠ざけようとしているのかもしれない。でも実は破綻はすぐそこにあるのかも。それに対する備えのないまま、日々を楽しんでいてそれでいいのかなあ、と考えさせられる本だった。