紙の本
小西行長という男の登場
2002/07/07 22:35
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投稿者:ばんばん - この投稿者のレビュー一覧を見る
関ヶ原の合戦で、西軍は負けた。そのため、東軍に属した大名たちに比べ、西軍に属した武将のことは、あまり伝わっていない。その中でも、石田三成はじめ文知派中心の西軍の中で、猛将として知られ、領国肥後でも見事な治世を見せた小西行長のことは、なかなか耳に入ってこない。商人の子であり、宇喜多家とかほどの関わりを持った人物とは全然知らなかった。
上巻では、商人だった主人公が、武士として認められ、生きていく様が描かれているが、中でも印象的なのは宇喜多直家との出会いだ。暗殺やだまし討ちでとかく評判の悪い直家だが、その考え方である、合戦などなにも立派なことではない。人が死なずに解決するならば、それにこしたことはないという一貫した考え方は、日本人の美学的なものにはそぐわないかもしれないが、ある種の真実だ。それを主人公がどう受け止めるのか。それは後半生に見事にかかってくる宿題なのだ。
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小西行長の半生を描いた作品で、物語は肥後半国の大名になることまでで終わっている。実はこの期間の行長の行動は記録がほとんど残っていない。その期間のその隠された生涯を、想像で掘り起こした作品だ。
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小西行長。資料の少ない若い頃の話だけに、史実を淡々と述べるのではなく微妙な心の動きまで丁寧に書かれてるのがいい。こういうの好き
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小西行長が主人公。鷹揚で爽やか、戦ではとても凛々しい行長像に惚れ込みました。宇喜多家について詳しく知る事ができたのは思わぬ収穫。宇土を拝領した所で終わってますが、史料も少ないのにここまで詳しく彼の半生が描かれている事に驚嘆です。
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小西行長?って誰だっけ??
と言うほど日本史では影薄いですよね……そんな彼は秀吉に仕える前の前半生が殆ど判っていません。全くと云って云い程、史料がないのです。それは彼がキリシタンだったから、関ヶ原西軍武将として処刑されたから、商人出身であったから……以上の理由で大量に史料が破棄された可能性が高いそうです。
謎に満ちていることも彼の魅力なわけですが(爆)この小説の行長はとても好青年!真っ直ぐで爽やか〜な若者です。面白くて読みやすいので、どんどん引き込まれてしまいます!
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小西行長というとなんとなく「冴えない外交官」のようなイメージがあったのですが、このお話の行長はさわやかで利発で好感が持てました。
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かっこいい小西。
宇土拝領までだからかもしれませんがとても爽やかな青年です。
小西好きさんは勿論ですが宇喜多!宇喜多好きさんも是非読むべきです。あの親子が素敵すぎる。
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全2巻。
地味でこすい商人上がり。
そんな印象の小西行長。
の前半生。
や。
面白い。
かなりさわやか。
小西さん。
超好青年。
ぜんぜんこすくない。
もちろん小説だけど。
ほとんど知らなかった宇喜田家とか中国の話もしっかり。
終わりかたもここで良いのかも。
後半悲しくなりそうだし。
面白かった。
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一度で何度でもおいしい逸品。 風と潮と空気の読める男、弥九郎。 船に乗りたくなります… 白石さんの表現力は凄いと思う。
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爽やか青年な小西が主人公にも関わらず、宇喜多親子がステキ。
小西のロザリオに興味示す八郎坊ちゃんがかわいい。
「俺たちの旅はまだまだ続く!」な終わり方なのは、ちょっと消化不良。
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弥九郎時代の小西です。
あと、隆佐さんの実子じゃないです。
そして、スタート時点で十代です。
ついでに、腕っ節強いです。
何だか物凄く海に出たくなりますね!!
航海的な知識とか体験とか欲しくなります。
取り敢えず、室津⇔岡山間を往復したくなる。小豆島に寄り道は必須。
海戦も熱いですね。
船を自在に操るとか格好良過ぎる。櫓を漕ぎたくなる(多分役に立たない)。連携プレイが決まると一緒に勝鬨上げたくなりますね。
そんな(?)海の魅力が伝わる描写が満載です。
船乗りたい。
宇喜多家へようこそ!!的な展開が好きです。
始めは魚屋さんに養子に来るところからですが、何だかんだであれよあれよと直家様の近臣に。
矢張り、秀家効果は絶大なようです。
というか、秀家可愛い。八郎万歳。これはお父さんがメロメロになっても仕方ない。
秀家が気に入った人→信用する。
秀家を可愛がってくれる人→良い人。
お 父 さ ん っ た ら !!
まあ、真面目な意味でも直家様は良いキャラです。父の顔と殿の顔を併せ持ってて、ガラリと雰囲気が変わる場面が好きです。
( ゜∀゜)o彡゜謀将!謀将!
宇喜多家重役会議が結構好きです。
協議して良案を模索する過程が好きなので。直家様が途中で口を挟まないのも良い。やっぱトップの意見が途中で挟まると、方向がそっちに行っちゃいますもんね。
上巻では、秀吉が弥九郎頂戴発言をしてから少し経ったところまでで終了です。
下巻がどこまでかは分かりませんが、これ↓だけは確実です。
この後、宿敵読んだら鬱ですよね☆(うわああああ(ry
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小西行長という人が主人公で、戦国時代ものです。
小西行長を扱った本の中ではわりとライトで重くない方の本だと思います。なので、小西行長について興味があるよという方にとりあえずお勧めしたいです。上下巻ですが結構読みやすいですよ。もう少し重い本であれば「宿敵」あたりでしょうか、こちらは加藤清正絡みで結構ドロドロとしています。物語以外で小西行長に興味があれば「鉄の首枷」、「剣酢漿草の乱舞(諸史料の問題点についての考証」等もお勧めです。
堺の薬問屋・小西隆佐は、まだ信長の家臣の1人にすぎない羽柴秀吉に己と一族の将来を賭ける。時は天正、西国の毛利家に対抗するための要となる備前・宇喜多家へ、隆佐は手塩にかけて育て跡継ぎと考えていた18歳の弥九郎を送り込む。わずか10数年後に24万石大名となる小西行長の若かりし日を描いた傑作長編。(紹介より)