紙の本
懲り過ぎかな
2013/04/03 01:03
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あむたん - この投稿者のレビュー一覧を見る
三津田信三さんの本は殆ど読んでいるのですが、これはあまりにも懲り過ぎていて、ちょっと食傷気味でした。
『魔庭』という、何億円ものお金を掛けた、病的趣向の廃園があり、そこでは かつて殺人事件や行方不明事件が、いくつも起きている。 そこにホラー映画専門の会社が、映像を撮るためのロケハンに行くという設定なのですが。
魔庭という響きも、全体のイメージもワクワクものだったのですが、その魔庭があまりにも現実的では無い上に、殺人に結び付く動機と、残虐な手口が噛み合っていないというか。
また最後の大どんでん返しを狙ったと思われる部分が 何だかなぁでした。 逆に、もっとシンプルに物語を紡いで行った方が、読み応えある作品になったような…。 でも、この魔庭を舞台にした続編があれば、また読んでみたいです。
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2012/9/14 Amazonより届く。
2020/11/28〜12/1
ホラー要素たっぷりの作品。何年か前に大ヒットした某映画と似た設定。でも、こちらの方が古いんだよな、作品としては。最後のどんでん返しも楽しめた。
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むりむり、スプラッタとかほんとにむり。途中だいぶ読み飛ばした。ホラーは好きだけどスプラッタは大嫌い。
新刊でたら無条件に買う好きな作家だっただけに、残念。現実と虚構の狭間を微妙に行き来する、ぞわぞわする怖さがすごく巧かっただけに辛すぎる。オチはまあまあいいと思うけど、それどころじゃない!このシリーズは今後スルーしよう。
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殺人描写がグロいな、で終わったと思います。最後の種明かしが無ければ!
ミステリと言うより単純なスプラッタ・ホラーの括りが妥当よね、と読み進めたら甘かった。真相を幾通りか想像して、多分その中のどれかで当たってるんだろ?と軽く考えてたら、甘かった(二回目)。
合わせ技の勝利です。←多分、ミステリ好きな方には同意して頂けるんではないかと。
作品にし掛けられたトリックの肝はあまりにも有名な某作品の二番煎じだし、そのトリックを補強する小技も今では手垢が付いた感が否めないのですが、これらを読者にも分かりやすくミックスさせた作者の手腕が光る作品です。久しぶりに、読者を騙しちゃろー!という意気込みを感じられました(*^^*)幸せ!
真相を見破る為の伏線を冒頭からしっかり張っていたり、随所に感じるキャラクタ達から感じる違和感に見事な説明を付けたり、とにかく回収作業でもスッキリさせてくれました。その説明がくどくないのも好印象。
褒めちぎっといて星3つっていうのは、後味の悪さとスプラッタな描写での減点です。ミステリとしては一読の価値があると思います。なのに、ミステリ好きには勧められない、ホラー志向というこのジレンマよ(笑)。
…あと、概観でいいから、見取り図欲しかったなー(わがまま)。迷路とか階段の件は端折っていいから、やっぱりこういう異形の館や庭園には見取り図欲しい!トリックに構造が関わってくる、ってわけでもなかったし。
読む前からテンション上がるし、読んでる途中もテンション上がるし、何より見取り図があることが購入の決定打になることもあるんです!今後ともお願いします、講談社様ー!!!
奇人として知られるホラー作家が造った廃墟庭園。一歩足を踏み入れた者は二度と戻ることがないと有名な土地にやってきた映画関係者達が、一人、また一人と残虐な手法で惨殺されていく中、生存者達は出口を目指しす。
そして、最後に待ち受けていた真犯人は予想だにしない人物だった!
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粗筋(アマゾンより引用)
異形のホラー作家が巨額の費用をかけ、造りあげた廃墟庭園。そこでは行方不明者が続出し、遺体で発見される者も出て、遂に作家自身まで姿を消す。その場所、“魔庭”を訪れた映画関係者たちに想像を絶する恐怖と怪異が襲いかかる。殺戮を繰り返す黒怪人とは何者なのか?“庭”が“館”が襲いくるホラーミステリ。
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刀城言耶シリーズ等、三津田さんの他の作品は好きなのですが、スプラッタ・ホラーはどうかな・・・?と、恐る恐る読み始めました。が、ある程度覚悟をしていたからか、想像程は酷くありませんでした。
例えば、皮剥ぎシーンにしても、これなら、『ねじまき鳥クロニクル』の、あのシーンの方がきつかったかも。
とは言え、充分過ぎる程、残虐なんですけれども。
でも、怖さを幾分やわらげているのは、昔のホラー映画の要素がてんこ盛りな事。特に、ダリオ・アルジェントが好きなら、思わずにやにや?してしまうかも。
後、魔庭の描写は、乱歩ファンにはたまらないと思います。
ストーリーの方も、ほぼ、典型的なB級ホラー!と言った感じで、これまた、にやりとしてしまいます。
最後の、黒い怪人の正体は、予想通りでした。
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面白くなかったわけじゃない。
でも、面白いかと問われると、そこに何があるのかが良く判らなかった。
内容は一応ミステリ仕立てのホラー分類――だと思う。
けれど、ミステリ要素よりはむしろグロテスクな描写の方に重きが置かれているようで、内容という部分を考えると、意味がないようにも思える……ような気がしないでもない。
読後感がモヤっとするところが、ホラー映画風で、続編を期待させるようなおわり方。
取り合えず、年齢制限かけた方が良いんじゃないだろうか? 現在日本の規制のことを考えると。
確かにミステリなんだけど……なんだけども。
何と無く途中でネタがばれてる部分もあり、かといえば、最終的にあれはどうなったんだろう? と読み落とした部分もあり。
ホラーは好きなんだけど、猟奇的なものよりはむしろ霊的なあれこれの方が好きなので、途中で萎えた部分もあり。
読む人間を選ぶ方向性の内容ではあるのかな、というのが感想。
そうそう。
始めて読む作家さんだったので、図書館で借りたわけだけども、猟奇部分のページに血糊がついていて、地味に驚いた。
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スプラッター映画をそのまま活字で読んでいる感じ。
読んでいくうちにオチは何となく予想できてしまったので、真犯人の驚きは薄くミステリーとしては弱い。ただ、続編の存在には意表をつかれ狂気を感じた。
単調になりがちな進行が魔庭という浮き世離れした舞台に助けられている。
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うーん……? 正直面白くなかった。序盤はともかく、どんどん尻つぼみになっていく印象。オチも弱いし、急に打ち切られた印象を受けた。後、ミステリー部分が弱く、どうして!? なにがあった!?と読中ほぼ思わなかったのが厳しい。
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がぼぉっ!
久しぶりに三津田信三を読んだが、そのメタ構成に磨きがかかっている!
しかもスプラッターもので、まさにメッタメタですな。
作り話?演技?本気?作中作?めまいがしそうでした。
いやぁー、でもこんな残虐なの初めて読みまして。ちょっと苦手です。。。
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民俗学的要素はほとんどなく、猟奇ものといった感じ。既読の著者の他作品とは趣向がだいぶ異なる。三津田信三シリーズで言及されている通り著者は現実世界でもホラー映画を愛好しているのだろう。多数のホラー映画の紹介が組み込まれている。
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これが三津田さん?って驚くほどのB級スプラッタホラー。ホラー作家の作った廃墟庭園。しかもその作家は行方不明。そこで映画を撮ろうと訪れた関係者たちは殆ど迷路の廃園のなかで…!庭園が巨大なので想像力がついていかず、略図がなかったのが少し残念。もの凄く残忍なナイフでの殺人風景は、意外とさらりと読めます。また黒づくめの犯人が誰なのか。これはちゃんとしたミステリ。ミステリを読みなれた人だと感づいてしまうものだけれど、ちゃんと残忍な殺害にも意味があって、納得させられてしまいました。たまにはこんな変化球も楽しいです。
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ホラーばっかり図書館から借りてた…なんか病んでるw?
三津田信三は刀城言耶シリーズは何冊か読んで雰囲気は好きだけどちょい文章が好みでないな~ぐらいの作家さんだったのですが、この本は、綾辻行人でいうところの殺人鬼シリーズみないなもんかな??と予想して借りてみました。
まぁ概ねそんな感じだったのですが(無意味にグロが多いという点で)、
以下がっつりネタバレ
ようするに「カメラを止めるな」です。
「カメラを止めるな」を見る前に見ていたとしても、内容的には楽しいものではないので、お~新しいな~…ぐらいの感想になってたのではないかと思います。
このシリーズはもう読まないです。
あ、解説で、作者さんがホラーマニアだというのを知りまして、確かにめちゃめちゃ好きなのは伝わりましたw
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すごく凄惨な描写が多く、スプラッタものが苦手な人はやめておいた方がいいかもしれない。
最初はただのスプラッタ系ホラーなのかな…と思わせておいて、最後あの展開に持っていくところがさすがだった。メタ展開で頭ごちゃごちゃになりながら読み進めていくと、最後するするっと伏線回収してくれた。
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スラッシャー 廃園の殺人
32 序幕
1 血祭り
0 暗黒
2 出発
3 廃園の歴史
4 不吉な前兆
5 「スラッシャー 廃園の殺人」
6 到着
7 合流
8 〈魔庭〉
9 奇妙な門番
10 古代遺跡
11 密談
12 惨劇
13 黒怪人
14 迷路
15 追跡
16 消失
17 惨殺
18 逃走
19 怪人の正体?
20 グロッタ
21 虐殺
22 階段地獄
23 廃墟聖堂
24 古城の地下室
25 鉄の処女
26 凄惨な宴
27 拷問刑具
28 森を抜けて
29 塔内の怪人
30 真犯人
幕間
31 新たなる恐怖
0 暗黒
講談社「スラッシャー 廃園の殺人」 2007年6月
解説 阿見松ノ介