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好きな作品でした。
帯に「虚無」とあったので、腰が引けていましたが
無イコール零ではない、と感じられるような
心が温まる、大人のための絵のない絵本のような作品だと思いました。
「さよなら クリストファーロビン」という題名も好き。
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読んでいて心地の良いものではない、でも心に残る作品だった。「星降る夜に」に出てくる、飛ぶ教室の引用にしびれた。
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2012.6.17読了。
平成版ネバーエンディングストーリーかと思いきや、もっと想像力を酷使して遊んでいる。ル=グウィンの引用があって、思わずうなる。
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優しい語りグチで、すごく切なくて、フワフワしているのに難解。
今あることが本当に存在しているのか、夢に見ている事は目覚めたら何処に行っちゃうのか、生きていること死んじゃうこと、哲学的な物語り。
アトムの悲しみが切ない(T.T)
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ごめんなさい。何も感じとることができませんでした。
懐かしい思い出との決別?それは子供たちの未来を願えばこそ?
これを読んでトイストーリーを思い浮かべた僕はまったくの的外れな捉え方なのだろうか。
いや、ほんと。ごめんなさい。
でも好きです。高橋さん。
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題名の良さに惹かれて読みました。
「幼い頃に心の中だけにいた友達」のその後を描いた『峠の我が家』が一番好きでした。
自分にはそういう友達の記憶はないけれど、この話を読むとひょっとして自分にもそういう友達がいたのではないかと思わされます。
もしいたのなら、今度は忘れないから戻ってきてほしい。
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初めて読んだ高橋源一郎。
いろんな喪失の話。
と思ったけど、どうなんだろう。
あたまぐーるぐーる。
これなら読めそうかなぁと思ったのだけど。
読み切りはしたけども。
とりあえず、アトムが読みたくなった。
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「虚無」と戦うものたちの物語、と帯にあるが、そのとおり物語を紡ぐことで虚無に抗おうとするプーさんたちを描いた表題作の読後感がじんわりと哀しくて好いなぁ。
しかしまぁ、児童文学風に軽易な文体に反し、世界観が重くって読みにくいなぁ。
読んでいると虚無に打ちひしがれそうになるのがまた好いのだけど、ラストに近付くにつれて失速していく感がやや残念。
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じゃあ、みんな、何がなんだかわからないものを、いつも見ているの?
ああ、すべての人が、いつも、何がなんだかわからないものを見ているのさ
もう実在する世界など一つもなくて、ただ夢に似た物質が、一様に、この空間を埋め尽くしているだけなのかもしれない。そして、それを知らずに、まるで、自分が存在しているように信じ込んで、わたしやおまえは、憎しみあったり、戦ったりしているのかもしれない。
パパ
なんだい?
パパってほんとに、パパ?
たぶん
ぜったい、っていって!
なんで?
こわいから。パパ
なんだい?
ぼくって、ほんとに、ぼく?
そうだよ
えええっ!なんで?パパは、パパじゃないかもしれないのに、どうして、ぼくはぼくだっめわかるの?
そうであってほしいから
そんなんでいいの!
いいんだよ
ねえ、パパ
なんだい?
ぼくたちって、ほんとに、いる、のかな
いるよ
なんで?
そうだったらいいな、ってパパが思ってるから
気がついてみると、さっきから、ごとごとごとごと、ぼくの乗っている小さな列車が走りつづけていたのでした…
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前半すごく引き込まれ,この人の本をもっと読んでみたいと思った。後半やっぱり私には難しかった。でも読んでみたいというのは変わらないかも。表題先はてっきり震災後に書かれた話だと思った。
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オオカミが噂を耳にしておばあさんや赤ずきんをバリバリ食べて猟師に自分を殺させるシーンからとても面白くなりそうだったけど失速してまたふわふわとした世界に戻った。
高橋源一郎さんはとても世間の評価の高い、おそらく素晴らしい作家さんなんだと思うのですが、本書も恋する原発も私にはわからなかった。
わからないというより、楽しくなかった。
それは私が大人になってしまったとかそういうことではなくあくまでも好みの問題。
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高橋源一郎の連作短編集。バラバラに書かれているように見えるが、実はつながっている。
タイトルになっている『さようならクリストファー・ロビンソン』は3.11の前に書かれたものでもあるのだが、他は3.11以降に書かれている。『恋する原発』と並行して書かれたであろうこれらの連作に3.11の影響を見るべきなのだろうか。「アトム」がモチーフとして取上げられているのは関係があると見るべきなのだろうか。一方そこに余計な関係性や時間性を見ることは避けるべきなのかもしれない。いずれにせよ高橋さんの小説について上手く説明する自信はないのだけれど。
いずれにしても、どれもこれも実在と喪失について書かれているように勝手に思われる。かつていた人、これから来たる人、それら不在の他者に対する倫理について考え感じることを望んでいるのだろうか。
引用文献にも興味を惹かれた。
プラトンの「国家」、ヤスパースの「哲学」などが挙げられている。自分には見つけられなかったが、どこにその影があるのか探すのも一興かもしれない。
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ひらがなほどなんかいで、ちっともあたまにはいってこない…
そんな体験をした。
不思議だけれど、「お伽草紙」のようなことを、子どもの頃考えていた。
布団の中でただただ天井の節目を凝視しながら、考えもて決して答えの見つからない疑問がぐるぐると私の体を廻っていた。成長とともに、煙のように消えていったあの感覚を久しぶりに思い出しぶるっと震えた。
ちゃんと読んだのに、すでに題名を見てもぼんやりとしか浮かんでこない…でも突然襲いかかってきたりする。魔法にかかった気分だ。
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短編集。
全体的にダルくてツマンナイ作品ばかり。
これで『著者最高傑作』なの?
クマのプーさん、鉄腕アトム、バトルスピリッツ、が
好きな人はいいかもしれんー。
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深い喪失感と境界を感じさせる。
震災文学の雰囲気を漂わせつつ
モチーフとしての淡い空気だけに
とどまっている。
大切にしまっておきたい作品