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「あなたはツイている人間か?」と聞かれたとき、どう答えるか。この本では、目に見えないながらも、確実に人の流れを左右する『運』に焦点を当て、そこに付随する筆者の考えを惜しげもなく述べている。筆者が導き出した運の強い人というのは、1.社交性に富み、2.直感力が強く、3.勇気があり、4.ラチェット効果(曖昧さを回避する、歯止めが利く冷静さを持つ)をはたらかせ、5.悲観的推測に基づいて行動する、人だとしている。それにしても、どんな運のいい人でさえ谷があり、逆に不運続きな人にだって時に神が舞い降りることだってある。この世の流れは、何か偉大なものの力が働いているのではないかと私自身は考えている。そして、だからこそその場の流れや自然の流れに身を任せ、そこに必要以上に自分の意思を介入しないことが重要なのではないかと思っている。つまるところ、ツキというのはある事象に対するその人の感情ということになるのだから、ここに述べられているような要素を少し意識するだけでも、ツイていると感じられるのではないかというような気がしている。
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■運力
1.社交性に富んでいる:幸運は、他人の手によってもたらせることが多い。従って、社交性に富み、友人、知人の輪が広いほど、幸運は訪れやすくなる
2.直感力が強い:運のいい人は、直感力を持っている。この直感は超能力などではなく、あくまで観察によって知りえた客観的な事実が基になっている。情報が記憶として蓄えられ、頭の中で論理的に分析された結果生まれるのが直感である。
3.勇気がある:運のいい人は、勇気がある。彼らは常にチャンスに目を光らせ、それに関する情報を可能な限り集め検討したうえで挑戦する。その一方、十分な情報が得られないときは、ある時点で思い切って決断し、1歩を踏み出す勇気を持っている。
4.ラチェット効果を働かせる:車輪などが定められた方向とは逆に動こうとした時、それを抑止する働きを「ラチェット効果」と呼ぶ。幸運な人は、このような「装置」を自分の中に持っている。すなわち、自分のしていることが悪い方向に転がり始めたら、いつでも働きを止められるよう準備している。
5.悲観的推測に基づいて行動する:運が良い人は、極めて悲観的な面を持っている。彼らは、「悪い事はいつ起きるかわからないから、常に備えを怠ってはいけない」と考え、行動する。
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見知らぬ人を笑顔にする一番簡単な方法は、些細なことでいいので、その人に何か助けを求めることだ。>「今、何時ですか」
直感力を鍛える方法>直感に十分な情報の裏付けがあるかを確かめる。知り合ったばかりの人に関する直感はどれも信用しない。「怠けたい」という理由で直感に頼らない。
願望と直感を混同してはならない。
直感力は自らの意志で鍛える。>自分の直感を殺さない。常にその場の印象や雰囲気をつかむ努力をする。
ブラックジャックの必勝法>ソープシステム
印象や雰囲気を上手くつかめるようになるには、状況を問わず、いつも「つかもう」という気持ちを持っている必要があります。
「幸運は、それを受け入れる心の準備ができた人に訪れる」
「偶然に起きる出来事を常に注視して、それを賢く生かしていけば、運命を良い方向に導くことは可能なのです。」
損ばかりする人に共通する特徴は、まず「自分を賢く見せたい」という気持ちが異常に強いということだという。
大きく得をするために小さな損を厭わない。
予測もしなかったこと、自分の力では防ぎようのないことが突如として自分の人生に入り込んでくる、そんなことがいつあっても不思議はない。運がよい人は、運が悪い人に比べ、それをはるかによく認識しているのだ。
成功した経営者に共通するのは、どんなに慎重に計画を立てても、その計画を狂わせるようなことは絶対に起きる、と理解していることである。
昔ながらの倫理観がかえって不幸につながることがある、ということはすでに述べたが、特に良くないのが、この「頑張っていれば、きっと良いことがある」という考え方だろう。これは、どう考えても完全な誤りである。
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TOPPOINT 2011年4月号より。
運の良い人には共通点がある!!
幸運をつかむ為の法則。
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誰もが非合理的なものだと思っている「運」をテーマに、運のいい人・悪い人の間の明確な違いを合理的に解明しようとした意欲?作です。
著者は、本書の中で、「運の良い人は社交性に富む」「運の良い人は直感力が強い」「運の良い人は勇気がある」等々、「運」の良い人の特性を5つ提示して、それぞれについて、当該特性を身につけるための方法を紹介しています。
さて、本書を読んでの結論ですが、どうも「運が良い」ということは、結局のところ、自らを取り巻く変化に能動的に対応する自助努力の「結果」のようですね。
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幸運を科学しようとする野心的な試み。そんなことできるのか?
…が実際は統計、というか多くの人の経験値のレポートが主。
降って湧いてくるラッキーを否定してはいないが、幸運と直感の多くは人の行動パターンや脳の潜在意識が呼び寄せるものとして法則にまとめているので、そこだけ読めば事足りる(笑
ちなみに幸運な人の行動パターンとしては、①社交性と②直感力に富み、③チャンスに飛び乗る勇気と、④細やかな注意力、⑤不運を掴んでしまった時の見切り・損切りによる早期の離脱に優れる、そうです。結局、人生は平等じゃないけど、幸運は自分で切り開けるってことよね。
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①社交性に富む
・拒絶を恐れない
・人間はお互いに好きになろうとする
・孤独好きは幸せになれない
②直感力がある
・直感は情報の山から生まれる
・知り合ったばかりの人の直感は信用しない
・怠けたい理由で直感に頼らない
・願望と直感を混同しない
・常にその場の印象や雰囲気をつかむ努力をする
③勇気がある
・勇気と向こう見ずの違いを見極める
・情報が十分でなくともまずは一歩踏み出す
④悪い時はやめる(ラチェット効果を働かせる)
・人は自分が間違ったとなかなか言えない
・投資した物を捨てるのは難しい
⑤悲観的推測に基づいて行動する
・悪い時は常に起こる、準備を怠らない
・物事がうまくいっている時は、流れにまかせる
・脇道にそれたほうがいい時は、それてみる
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著者は、20年以上にわたり、千人を超える人々の人生について調べ、「運の良い人」にはどういう特徴があるのかを探りました。
その結果、運の良い人には5つの特徴(社交性に富む・直感力がある・勇気がある・ラチェット効果をはたらかせる・悲観的推測に基づいて行動する)あることに気づきます。
詳細なレビューはこちらです↓
http://maemuki-blog.com/?p=775
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運とかツキなんてものは迷信だとわかるだけでも読む価値がある本。教育や文化によって身につけたバイアスに気付かされる。
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「幸運な人」とそうでない人の違いは何から生まれるのか探る本。「幸運」「不運」な人の事例豊富。何か新しいことをしようとする人の背を押してくれる内容。
印象的だったのは「幸運な」人が、何か新しい(自分にとっての「夢」だったことへの)挑戦をしようとするときに、それをして失敗した時のリスクと、しなかった場合のリスクを天秤にかけて行動しているということ。
あるいは「幸運な」人は、早めに自分の間違いを認めて撤退ができることも特徴の一つなのだとか。行動が早ければ早いほど傷口は小さく、ほとんど失うものはない。
ただし、タイトル通り「科学」と言われるとどうなんだ? と思ったので、★は少し辛目につけてみた。
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ついてる人とついてない人両方に関して、余りにもな事例も書かれているのでほんまかよ?と思い、実名が上がっていた俳優の名前を検索したら実在する人物でした。よってちゃんと調査した事例を掲載しているようです。
では、実際についてる人たちってどういう特徴があるのか?本を読むと納得させられるものがありました。
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ツイているとは何か。
大きく得をするために、小さな損をいとわない。たとえ小さな損が続いても受け入れる。それが長い目で見て勝つ人間に共通する特徴であり、運が良いとされる人全てに共通する特徴と言える。
運のよい人は自分で意識して、懸命に悲観的な態度を取っている。悪いことはいつ起きるか判らないから、常に備えを怠ってはいけない。私的には常に最悪な事を想定してやっていると理解した。
頑張っていれば、きっと良いことが有る、というのは昔ながらの価値観だが、これはどう考えても誤り。この思想がなぜ、これほど長く生き残ってきたのか不思議。
・物事がうまくいっているときは、流れに任せる。
・脇道にそれた方が上手くいきそうなら、それてみる。
投資家である著者の言葉は、投資の上では大変参考になった。