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仁岡先生がどんどんダメになっていく。お化けにおびえ、カゼで弱々しくなり、雪にはしゃぎ、生徒の更正に奮闘し、ああこれでは河原先生の好みどストライクじゃないか! 河原先生のためにあるような巻だなまるで!
そして河原先生が獲物を求め興奮するさまを見て我々読者も満足という寸法よ。なんという見事な構成……いやそういう訳じゃないとは思いますけどね。
地味に上原の好みのタイプがド直球で仁岡だったり、前田と仁岡の距離が縮まったり(主にジャージを通して)、まったくとんだハーレム漫画だよ! それを言えば全ての誘いを主人公が徹底的に断るという点でもとんだハーレム漫画ではある。
この巻後半あたりからやけに死んだ目や単純化した目(たどん目ではない。1巻の頃のアレはけっこう好きだったんだけど最近あんまり見ない)が多用されるようになったせいか、以前より少々ハーレム漫画的な画の華やかさに欠ける気はする。いやだからそもそもハーレム漫画じゃねえって。
2巻サッカー話の「勉強と完熟玉子以外ならなんでもいけますぜ!」というセリフがまさか本当に上原の弱点だったとは意表を突かれた。意外に細かい設定を大事にするんだろうか。
そういえば福盛も単なる「名前があるモブ」なみの扱いだったのにいつの間にかキャラが立ってしまっている。初登場時は名前すら無かったのに! ていうかあれ(浅井に学ランを貸した男子)福盛……なんですよね?