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やっぱり絲山秋子はいい!正月映画になるらしいけど、主人公のヒデと額子を内田有紀と成宮寛貴とか。
ちょいと違う気がする。でも、たのしみにしていよーっと。
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前半の性描写は、ついつい作者の顔を思い浮かべてしまい、なんともいえないキモチに・・・。3分の1過ぎたころからイッキに時間が進む。この作家の作品、クセあるけどスキ。食べ物も適材適所な登場をする。ただ、しつこいんですけど。。。濡れ場で顔を思い浮かべるのがツライ(芥川賞授賞のときのお姿。今はキレイにされているらしい)。
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主人公の男(ヒデ)の十代のころの、どうしようもなく若い馬鹿みたいな明るい描写と、ぞっとするくらい早いスピードで転落していく二十代の描写と、改めたものの孤立したまま新しい日々を探る中で額子とかかわりあう三十代の描写と……
短い文章、ストーリーなのに、はっきりと違っていて、引き込まれる。すごい。
ヒデと額子だけのストーリーとすると、面白い小説だった!!
ただ、色んな人物について丁寧に書かれてるもののほうが好みだから、このお話は、ヒデと額子がいっぱーい!な感じで、ちょっと重い……
『甘い』という加藤君の場面が、色んな意味でよかったー。
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今まで読んだ作品のなかでは一番読みやすかった。
1ページ目からいきなりあのシーンというのは珍しい。
舞台が昔住んでいた高崎市だったり、自転車で訪れた吹割れの滝だったりしたので実際の場面が想像しながら楽しめました。
かつてマンションから見えていた高崎競馬場がなくなったことを小説を通して知りました。残念・・
映画化すると淡々とした話になりそうだけど、どうなんだろう・・・
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たった今読み終わった。
絲山秋子氏を読むと、言葉では表せないなにかが胸にやってくる。
自分の言葉で表せない何かを、感じるために、この本があるのだ。自力では表せない何かが、ここにちゃんと書いてある。
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一気に読めました。アルコール依存症は主人公程ではないにしてもほとんど何かの形で依存している人も多いと思うし、自分もそういった弱い部分はあるので、とても身につまされた気分になりました。主人公と新興宗教にはまった女性との関係はなにか唐突な感じを受けましたが、その女性の好きな”yes”を聞きながら読んでたら、妙に物語とマッチングしているのに気付いた。
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出だし
「『やりゃーいーんだろー、やりゃー』
後ろから柔らかく抱きしめていたヒデの腕を、がばりと振りほどいて額子は言う。ヒデは、口のなかで楽しんでいた氷のかけらを飲み込んでしまったような気持ちになる。」
「ほんと、容易じゃねえ。何もかも。
でも、案外平静な気持ちだ。」
生きるって大変。でも、せいいっぱい生きた姿は美しい。
リズム感のよい文体が、アル中になった主人公の姿を描写していても全体を変にべったりと重くしないので、いっきに読めた。
たまにでてくる群馬弁が、群馬に住んでいたいとこを思い出させた。
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状況が劇的すぎてイマイチ。
主人公の感情表現細か。
2人に相互作用はない。
同じ畑で取れた野菜を全く別のおかず(例えば和風とフレンチ)に仕上げで、同じ食卓においた感じ。
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さくさく読めました。
映画にするにはちょうどいい量なのかな。
ちょっと人前で読むのには抵抗のある幕開けなのでお気をつけて。。。
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ふわ。この読後感。
きれいすぎるな、なんか。
絲山さんの描く、男の人も女の人も好きだけど、惚れ込んでるのは、絲山さんの描く、町や車や風景だったりする。
最初散らかってる印象だったけど、後半余韻を残してちゃんと収束してくれた。
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10/10/28読了 湿っぽくしないし、無理に盛り上げない。さらっと全てを繋げていく描き方がすごくいい。
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しょっぱなから読み手に嫌悪感をもたれて当然のような男女を描く。ひとり残されたヒデはどんどん年齢を重ね醜悪な男になっていくのですが、吉田修一さんの「悪人」のように必要悪というか同情すべきところがないようにつくられた登場人物です。ニートとかフリーターと呼ばれる人の出来上がり方であり、這い上がり方の1パターンとして同時代的な話だと思いました。
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一気に読んだ。私も仕事なんかなかったらアル中になってるだろう。お金が要るから仕事しているのは事実だがお金があったら仕事してないかと問われればそれではアル中になってしまう。
何だかんだで忙しくしているほうが元気だったりする(というより忙しくてしんどい時に暇になりたいと願うが実際暇になると意外と具合悪い)のもそのせいか。
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ほんの少しだけ道を踏みはずしてしまうことって、誰にでもありがちなことです。そうと気づいたときに、すぐに修正すれば良いのですが、わかってはいても多くの人にはそれができません。簡単そうにみえて、なかなか容易なことではないのです。そのまま次の一歩を踏み出してしまって、もと来た道から段々ずれ始め、気づいたときには迷子になってしまっていたりするのです。そもそも、もとの道なんてあるのでしょうか?人はそうやって迷いながら、手探りで一歩ずつ前に進んだり、行き止まりの袋小路で途方に暮れたりするものなのかもしれません。
主人公はアルコール依存症になってしまった青年です。お酒のために恋人を失い、仕事を失い、友達を失ってしまいました。そんな彼が、ふとしたことから学生時代に関係のあった歳上の女性と再会します。当時の彼女はとても気が強く、自由奔放で我儘な女性でした。けれど彼女もまた、数年の間に別の道を歩んでいたのです。二人は大きく迂回しながら、再び出逢ったのですが・・・。
ここに描かれているのは、愛などという甘やかな美しいものではありません。どうしようもなく見っともない、とても優しい物語でした。
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映画化すると聞いていたので読んでみました。
成宮さん&内田さんが主役、というのに惹かれたのかも(笑)
どんなに軽そうにみえるひとでも、ひとってみんなこころになんか抱えてたりするもの、、。
わたしは、額子みたいにもならないし、ヒデみたいなひとにも惹かれないけど、わたしだって一歩ずれたらこうなっても不思議じゃないんだよね。。