紙の本
ダイエー新社長が書いた「愚直」にまでことを成し遂げることの大切さ
2005/06/12 09:13
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:半可通 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本を出版したのちにダイエー社長に就任することになった樋口泰行氏。
彼の前向きな姿勢と、高い「マインド」、そして目標をとにかく達成する執念をどうやって得てきたか実践してきたかがわかる本です
樋口氏が新卒で松下電器に入社後、不本意な職場に配属され、そこでも腐らずに努力し、きっかけをつかんで次の職へ。
さらにそこでMBA留学というチャンスをつかみ、ただそこでも挫折を味わったが、耐えてなんとか努力してハーバードを卒業。
そこからアップル-コンパックへの転職、そしてコンパックがHPと合併して、しばらくして日本HP社の社長になるまでのプロセス、そして経営者としての姿勢が丁寧に書かれています。
決して最初の配属先は自分の満足できるものではなかったが、そこでも前向きに頑張り、チャンスをつかんだ、ハーバードでも落ちこぼれになりそうで懸命に頑張った、コンパックでも・・・という苦労話が主になりますが、だからこそ第6章の「激動時代の働き方」の章が説得力をもってわれわれに語られるのではないかと思います。
経営の視点もそこから得られたものによって行なわれているということが伝わってきます。
6章には「普遍的な実力をつける」とか「マインドこそすべて」とかそして「私自身も、もっと成長しないとならない」いう表現が出てきます。
この本にはダイエーのダの字も出てきませんが、
きっと彼なら、前向きな心を失わず、ダイエーをなんとかできる。そう感じさせる中身です。
今の境遇に納得いかないとか、転職で悩んでいるとか、チャンスがあるのに踏み切れないとか。そんなあなたにおすすめの本です。
ネクスト 朝イチ!ライブラリー
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日本HPからダイエー社長に就任した樋口さんの半生が綴られてます。
ずっと華やかな世界で仕事してきたのかと思いきや、社会人になりたての泥臭い仕事を経験していたり、常にチャレンジしてきた過去を語ってます。カッコイイ生き方です。
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最高の社長自伝。人生とはかくあるべき、愚直に仕事をこなしつつ、キャリアアップを図ったビジネスキャリア構築論。
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転職って考えたことありません?
MBAを取得しようかなあって考えたことありません?
CFOになりたい僕は、当然、考えたことがあります。
しかも、しょっちゅう。
今の会社のレールに乗ってCFOになるには、まだまだ時間がかかる。
どこかで間をはしょることはできないか?
転職だ!!
MBAだ!!
と安直に考えています。
そして、この本を読むと、さらにその安直な考えが・・・。
会社を辞めるって言ったら上司はどんな顔をするんだろう?
お世話になったあの上司になんて言おう?
でも、転職がしたくなる、MBAが欲しくなる、
そんな本です。
ハーバードのMBAはすごく苦しいみたいだけど、
それを乗り越えたら、こんな勝ち組のサラリーマン生活が待っているんだなあ。
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どちらかというと、教訓を教える本というより、著者本人の仕事ぶりを書いた回顧録&自伝という感じ。常に努力し続けキャリアアップしていく著者には頭が下がる。ビジネスの厳しさがよく伝わってくる本。MBA取得ってそんな大変なんですね!留学したいとか甘い気持ちで思っていた自分に喝!でも相当仕事人間ですねこの方。05/12/10
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この本が出た当時は日本HPの社長でしたが、現在はダイエーの社長です。HPの社長になるまでのキャリアを振り返った自伝って感じでしょうか。松下→MBA→BCG→アップル→コンパック→HP(合併による)となかなか波乱万丈ですが、そのときどきで感じたことなんかをまとめてあります。基本的には、「今ある環境で精一杯頑張れ」といったまさに「愚直」論です。しかし↓の堀さんも同じようなこと言ってましたし、目の前のことに全力を尽くすという当たり前のことが本当に大事なんだなと思いました。効率とか要領とかを考えて、精一杯やりきるということに欠け気味ですから。そういうことを再認識するための本といってよさげ。他は樋口さんのいた各職場に興味があれば読んでみても良いでしょう。しかし樋口さんは仕事人間らしく、そのことに誇りを持っているけど、それが正しいかはわかりません。とりあえず、ダイエーの再建は大変そうです。
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たまたま大きな本屋に入った時に、ビジネスコーナーに山積された1冊の本を手にしてみた。
「愚直論」・・これは大手スーパーダイエーの社長に就任が決まった元日本ヒューレット・パッカードの社長の樋口泰行氏が書いた本である。
パラパラとめくるうちに何かひきつけられるものがあり、思わず購入して一気に読んでしまった。
「愚直」とはバカ正直の意味であり、この本に描かれている彼のこれまでの行動や考え方はまさに愚直論と名前をつけるにふさわしいエピソードなどもあった。
彼のキャリアを見ると、最初は何だかアメリカかぶれしたキザなエリートなのかと思った。
しかし確かにエリートではあるけれども、その裏には努力を惜しまず、まさに愚直に物事を判断し、実践してきた彼に共感できるものが多かった。
「現場百回」・・・問題を解決するためには何事も現場を見ることが重要だ。そう彼は書いている。
もちろんダイエーでも当然ながらそういう現場主義の考えでいかないと、社長なんてできっこない。
「T字型人間となれ」・・・横軸で人脈やコミュニケーションをつくり、縦軸で自分の強みを発揮する。
専門知識を有しながらも、すべてのステークホルダーのほうを向き、深みのある人間となる。
社員をイエスマンではなく、自ら考え行動するという風土に変えていかなければならない。
彼もそのような問題意識を持ち、リーダーシップを発揮していくことだろう。
ただ一つ懸念されるのは、ダイエーは彼の属していた松下電器やヒューレット・パッカードとは違うことだ。
ダイエーは大卒や高卒、パートタイマーやアルバイト、老若男女・・様々な人種の坩堝であることだ。
この本を読めば、彼の考え方や「人となり」もある程度理解できるが、本当に津々浦々の店の従業員たちが共感できるかと言うと・・
それには少々時間がかかりすぎるかもしれない。
新天地での彼の活躍に期待はするが、想像するだけでも並々ならぬ苦労をすることは間違いない。
いずれにせよ、鳴り物入りで就任する樋口氏のお手並み拝見というところである。
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元ダイエー社長、樋口さんの本。
ダイエー社長時代、講演を聞きに行ったことがある。
非常に、身近な感じを受ける方だった。
非常におもしろかったため、引き込まれ、読むのに時間がかかってしまった。
もともと技術者で、経営者となった方で、非常に共感を覚える。仕事観も、すっと入ってくる。
仕事をする上で、たくさん必要なことはあるが、大事なのは「マインド」
これは、私が尊敬するビジネスマンは、みんな言っている。常に心に留めて、行動することが大事だと思う。
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自分の人生を変えたといってもいい程のスゴ本。
仕事に対する考え方・取り組み方、
仕事を進める上での著者がどんな働き方をしてきたのか、
どんなキャリアを歩んでいったのか、
全てにおいて学びになって感動する本です。
当時はHPの社長だったけれど、それからダイエーの社長になり、
マイクロソフトの社長になりと、
大変ながらも順調なキャリアを歩まれているみたいです。
その後の著者も2冊ほど出ていて、
問答無用で著者買いしてしまう一人になりました。
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樋口さん、絶対Mです。
あほなくらい自分をいじめています。
すさまじい努力家です。
ちょっと寂しい人でもあるかもしれません。
家族が良く付いてきたなって思います。
自分もがんばろうって思います。
同じ人生はまねはできません。
でもその必要もないと思います。
皆が、皆の「愚直」な生き方をすればいいってことを、
教えてくれる本だったからです。
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松下の技術屋から、MBAをとって、外資に転職して、BCG、HPなどを渡り歩いている。そこまでアタマ良いとかいう人ではないんだろうけど、目の前の仕事を愚直にやりぬく事と、高いマインドを常に維持していくことでキャリアアップを達成している姿は参考になるし、やればできるのだなという希望も感じられる気がする。
目の前の仕事に嫌気がさしたときに、自分は何がしたいのかわから無くなった時に読んでみるといいかも。
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2007.8.14:
樋口さんの今までの人生に沿うような形で書かれています。友達に薦められて買ったのですが、今ではこの人をとても尊敬しています。今まで何冊か経営者の方の本を読みましたが、みなさん「すごい人たちだ。」、「根本から何かが違うような気がする」といつも思ってしまい、自分はこのような人にはなれない、といつも考えていました。
しかし、この人は自分もできない人間だ、というようなことを何度か言われています。たとえば、
・MBA留学時に(英語の授業なので)「先生が何を話しているのかわからなかった」
というコメントを残しています。このような一言一言が僕に勇気を与えてくれました。
今後の自分の人生に生かせるフレーズを何個も見つけました。
たとえば、
・「ビジネスを通して自己実現するんだ、という高い志を持って努力することにより、初めて思い通りの人生が描かれるのではないか」
いつかこんな人になりたい、と思う初めての人です。僕の大切な本です。
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開始:20050701、完了:20050701
元ダイエー社長(現マイクロソフトジャパン
CEO)の樋口泰行氏の1冊目の著書。経営者を目指すエンジニアにすすめる。普通のエンジニアがどのようにして、経営者になるまでになったのかがすごくよく伝わってくる。特にハーバードビジネススクールにおける経験について書かれた内容は、同じハーバードビジネススクールについて書いた「ハーバードMBA留学記(岩瀬大輔氏)」とはおよそかけ離れた内容となっている。まさしく"修羅場"をくぐりぬけてきた結果の成長があったのだと思う。そして、その"修羅場"を自ら求める姿勢は見習いたい。それと、"現場"重視の姿勢、これが人を動かしていくには不可欠ということがよくわかる。また少しずつスコープが拡がって行く様子がよくわかる。技術者→研究開発→MBA→コンサルの成果主義→アップルの営業→コンパックの働いて楽しい組織→HPの経営、と。しかし、本当に社長になる直前まで、部下は30人だけだった、というのがすごい。そして、本人が自己をして「正義感の強さ」と「馬力の強さ」といっている。共感を覚える。モチベーションがあがる1冊だ。 以下メモ。「成長は熱意と経験の掛け算」「高いマインド、スコープを拡げる」「溶接機事業部」「焦燥感が毎日襲ってくる」「逃げるべきかいまの場所で頑張るべきか」「前向きのやめ方と後ろ向きのやめ方」「T字型人間」「デジタル3年、アナログ5年、高周波10年」「メーカーというものがどのおような機能が集まって成立しているか肌で習得」「1つの産業を理解していればそれとの比較で別の産業をみることもできる(スコープの拡がり)」「自分が正しいこと、すなわち1つしかない真実を語り続けていれば、コミュニケーション力がなくても最後には勝つことができる」「学べることはいくらでもある」「松下、それはしゃかいの役に立つか?」「若き日々に松下の組織風土の中で働けたことは得がたい経験」「ビジネスの基本、企業人の基本はすべて松下で学んだ。米国でもIBM、GE、P&Gの出身者は、企業人としての基本ができているから、転職後も活躍できる。大企業の長い歴史の中で培われた精神的・文化的な土壌に触れることで学べることは多い」「エッセイ、自分史を綴る」「語学力・スコープの拡がりは短期間の努力でどうにかなるものではない」「技術者としての狭い視点から良いものを安く作れば売れる」「ビジネススクールは勉強をしにいく場」「自分自身が成長できる環境は自ら手に入れるべき」「現場の気持ちがわかることは必ずしもコンサルタントに求められていない。既存のしがらみに捉われずに純粋理想的提案を聞きたい経営者が多い」「本当の意味でクライアントと同じ船にのってない」「35歳で本当に強みとなる分野がないことが弱点のように思えた」「社長とは皿回しのようなもの」「ビジョンやスローガンは抽象的すぎても具体的すぎても社員に届かなくなる」「熱い思いを伝える」「給料はお客さまからいただいている」「仕事は自ら創るもの」「自分より一段上の仕事」「実績もないのに、勝負、勝負、と叫んでも狼少年にすぎない」「面倒な相手に出会った歳にデータベースを蓄積するチャンス」「仕事に前向きな人ほど悩む」「若い頃のつらい体���がいずれ人をマネージする立場になったときに必ず役に立つ」「1つの仕事最低3年頑張る」「答えは全て現場にある」「リーダー自身がどれだけビジネスの現場で格闘してきたか」
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とてもやる気にさせてくれる本です。仕事には「熱意」「本気」が必要。熱意×経験がその人の成長となる。熱意が少なければ成長度合いも低い。もうひとつ共感したのは「給料はお客様からもらっている」という考え方。顧客満足なくして企業の発展はありえない。納得です。
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著者のキャリアの棚卸しを書いた本。技術者からハーバードMBA取得、そして社長になるまでを本人の言葉で書いたものなので、かなり説得力がありました。前に読んだホッピー副社長の本と同じような書き方ですね。非常に参考になりました。