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う~~ん、ちょっと”中途半端“な感じがしてもひとつやったかなぁ・・・。
すごく読むのに時間がかかってしまった。
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人間のイヤなところをこれでもかと描写した上で、そう捨てたもんじゃないでしょ、いろいろ事情があるんだよ、と訴えかけてくる感じ。
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2013.10.12
主人公には尺然としないものは残るが、ダウン症の娘をもつ喫茶店のマスターの言葉には重みを感じ、また自分にとつての幸福とは何かを考えされる作品。
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貫井のとっくんにしても宮部みゆきサソとかも、
ある系統の作家さんの行き着く先みたいな感じ。
人の業みたいなものを、事件を中心に見せかけて、
実はだしにして、その外で落とすみたいなね。
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近所で殺人事件が起きる。バットで殴り殺された主婦は近所からいい目で見られてはいなかった。隣のアパートに住む人たちはみんな警察から事情聴取を受け、主人公の男性もそのうちの1人だった。周りに怪しい人物がいれば警察に伝え、尾行して犯人を捜すが…
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宮本氏にしては珍しい推理小説仕立てである。一人の女性の死から始まる周囲の人たちの「人生」。どんな人にもその人だけが持つ歴史があり、暗部がある。人は愛しく悲しいものであるが、「幸福」ということに限っていえば、その人本人にしかわからないものなのであろう。読むのにずいぶん時間がかかってしまった。そのことが残念。
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著者の作品は、よく読んでいますが、殺人が絡む推理小説は珍しく読みました。読み終わって感じたことは、やはり今までの作品のように人間の罪深さ奥深さが、書かれていました。主人公が自分でも気づかなかった一面を知り愕然とする場面。自分では意図せずに異性を惑わせてしまう女性の恐ろしさ、男達の愚かさ。読みごたえありました。
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地域の読書クラブの見学にいってきました
この日のお題が、この本でした
自分は進んでミステリーを読まない人なので
おそらく縁のない本ではありますが(^_^;)
宮本輝は、よく読んだ作家さんだったので
メンバーそれぞれの発表を興味深く聞きました
まとめに図書館司書さんの解説もあって
部外者ではありましたが楽しめました
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古本屋で買った文庫本。
宮本輝さんは 殆ど読んでる 再読ーの、つもりが 読んでなかった??
珍しく人が死んだ話から始まる。
何日かかるかな?
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「でも、ああ、私の人生は悔いがなかったって思える人なんて滅多にいないよ。世の中でどんなに脚光を浴びてる人でも、平凡な人間にはできない仕事をやりつづけてきた人でも、幸福の基準は、つねに平凡なところにあるんだからね。」(p.437)
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敏幸の住む「杉の下マンション」の隣の一軒家の主婦、玉田麦子が白昼、撲殺される。近隣の住民は警察の取り調べを受けるのだが、敏幸は代休をとって昼寝をしていたのでアリバイがない。身の潔白を証明したいと、自らも犯人探しに翻弄する。近隣を嗅ぎまわっているうちに、表面に出ていなかった他所の家々のゴタゴタ、人間模様、人の裏側を知るところとなる。
しかし、この敏幸という男、犯人探しといきがって人を尾行したり、一日の精力ほとんどを使って、どれだけ暇なのだろう、違和感嫌悪を覚えた。これじゃストーカーまがいだ(この時代ストーカーという言葉はなかっただろうが)。自分でも高揚感を得てるように見えるし。
「事に当たってみないと人はわからない」これは、私が親(母)から時々言われることである。ご近所さん、知り合い、親戚等、関わる様々な人。挨拶をする、世間話をする。表面は常識が通っているように見える。
けれど、それは、外から見た、うわべだけの顔だ。その人の本性は浅い関りではわからない。事、何か問題に直面するとか、少し深い関りがあって初めてその人の本質が見えてくる。
(特に近隣の人とは、うわべだけのお付き合いですむならそれでいいのだが。)
この話で、主人公敏幸は、起こってしまった事件をきっかけに、人の知らなかった一面を見る、とともに、自分自身とも向き合い葛藤する。徐々に、人間にとって何が一番大切なのだろう(幸福とはなにか)と、妻や友人、仲間と討論にも似た会話をし、ぶつかりあう場面が幾度かある。
想像とおり、犯人は通りがかりの犯行で、近隣の人間ではなかった。
人には大なり小なり野次馬根性があり、人の不幸は密の味でもあるのだが、他所のゴタゴタ劇など知らぬが仏だと思った。
誰もが、人に知られたくない事情を持っている。また、人は見かけでは判断できない。
中には、最初はいけすかない奴だと毛嫌いしていた人間も、関わっているうちに自分にとって信頼できる相手となる場合もある。そういうのに期待したい。悪いことばかりでない。
冒頭の殺人事件の出だしから、その後、山場があまりなく(私的に)、ご近所ドロドロはちょっと苦手。
じわじわの重さがきつかった。長かった。
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異邦人で思い出したので再読。
ストーリーもタイトルもすっかり忘れていた。
ミステリー風ではあるが謎解きの要素はない。
主人公が住むマンションで殺人事件が起き、それをきっかけに住人のいろいろな事情や秘密が見えてくる。
自尊心が高く、下に見ている妻や愛人に少し詰られただけで逆切れするくせに、警察の取り調べや妻と愛人の修羅場では情けなくオロオロする主人公の姿はかなり嫌だ。
主人公が他人の隠された一面を知り、自分を見つめなおして自尊心と誇りの違いに気づき、平凡なサラリーマンに過ぎない自分には一体何があるのだろうと考えるくだりは、バブル崩壊後、いやもしかしたら戦後ずっと日本人が失くしてきた「誇り」についての作者の問いかけなのかもしれない。