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事件の動機(真相)部分、そこに関わる着想には感心したけれど、それを除けば出来のいい二時間サスペンス程度のミステリ・・惜しい。しかし筆力(筆致)はもうこの処女作から確かなもの(エンタメ作家としての力量)を感じさせる。
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競馬のことは全く知らないけど、なんだか興味のわくミステリー。あっと驚く大どんでん返しはなかったけれど、推論の筋は通っているし、何より読みやすい。パステルとモンパレットはなぜ殺されたのか?問題のないことが問題な作品。
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本作を読まずしてミステリーが好きです、なんて言ってはいけないですね、すいません。というぐらいの記念碑的作品。20数年の競馬ファンということもあり、タイトルはやはり「黒鹿毛のパステル」にしてほしかったとは思いましたが、まあ本当に大傑作で文句のつけどころがないわけです、タイトルぐらししか。
この歳になって岡嶋作品童貞であることを本当に恥ずかしく感じています。まだ余命のリミットが多少あると思いますのでやりまくり、では無かった、読みまくりたいと思います。
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競馬評論家・大友隆一が東北の牧場で銃殺された。ともに撃たれたのは、牧場長とサラブレッドの母子・モンパレットとパステル。隆一の妻の香苗は競馬について無知だったが、夫の死に疑問を抱き、怪事件に巻き込まれる。裏にある恐るべき秘密とは?ミステリー界の至宝・岡嶋二人のデビュー作&江戸川乱歩賞受賞作。
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デビュー作とは思えないほどの充実した内容である。殺人事件が起こったことにより、競馬、牧場、それらを取り巻く人間関係に、汚職まで絡み、さらには思ってもいなかったような現実にまで広がりを見せる。物語の展開のスリルと、あることの発見で様相を変える事件の真相が、読者にとっては嬉しい裏切りでもあって興味深い。ただ、被害者の妻・香苗の友人の芙美子の推理力が優秀過ぎるのが、いささか現実離れしている印象かもしれない。とは言え、ハラハラドキドキさせられる一冊だった。
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主人公となる女性二人が事件を追っていき、危険を乗り越えて数々の手がかりを見つけ、徐々にピースをはめていく。そして最後には意外な犯人、意外な真相が待っている。
ミステリーの王道といった感じですが、途中で飽きさせないのはさすが。
江戸川乱歩賞受賞納得の作品。
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競馬をテーマにした、作者のデビュー作。それほど派手な作品ではないものの、よく練られた作品であると思う。競馬を知らない人間でも十分に楽しむことができる。
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馬関係の仕事に就いたので読んでみた。
犯人当てや組織犯罪のような要素が盛りだくさんで、馬のこともいろいろ知ることができて面白かった。
最後の真相は思っていたよりも大事だったので、本当にこんなことあるのか、どう収集をつけるのか考えてしまった。
生産者側としては、毛色のことを考えることもあるわけて、誰もこういった遺伝について考える人はなかったのかとも思わないではない。
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競馬には全く興味はありませんでしたが、とても面白かったです。
主人公の香苗も競馬や馬に関しての知識が疎いので、主人公と同じ立場で読み進めて行けたのも良かったです。
「チョコレートゲーム」でもそうでしたが、作者は競馬が好きなんでしょうね笑
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「クラインの壺」を読んでから2作目。最後のどんでん返しまで楽しめた。コンビのいきさつ「おかしな二人」は読まずに作品を読みあさっていきたい。
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岡嶋二人のデビュー作。競馬が絡んだ事件が発生するが、競馬を知らない人でも楽しめる構成はあっぱれ。また、いわゆる名探偵が登場しないミステリーであるが、登場人物と一緒に謎を追いかけていけるミステリーの教科書のような作品。