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IR活動とは自社株を商品とする戦略的マーケティングという考えに共感し購入。正直特に目新しさは感じなかったが、IRの仕事を知るには大変有用な本ではないだろうか。
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「投資家の理解と共感を獲得する IR(インベスター・リレーションズ)」読了。
今更ながら、株式会社ジェネラルソリューションズ和出社長の著書が刊行されていたことに気付き、遅まきながら拝読。
「財務、コミュニケーション、マーケティング機能および証券法に関するコンプライアンス(法令遵守)機能を統合し、企業と金融業会やその他関係者との最も効果的な双方向コミュニケーションを可能にする戦略的な経営責務である。その活動は、究極的には企業の有価証券の公平な評価の実現に寄与するものとなる」というIRの定義にはじまり、IRの基本要素を適切に分類し、かつ、多面的に解説されており、新任IR担当者だけではなく、現在のIR担当者、経営層にも「IR」に対する多くの気付きを与えてくれる1冊。
GSIRマトリックス等の体系立てた記載、また、ケーススタディとしての掲記が興味深い。私自身が過去にIR実務担当者であった明文化できていない経験知の裏づけとなり、今後の活動においてかなりの武器となる。
本書にも記載があるが、「IR業務はマネジメント目線で会社をみられる数少ない仕事」。私自身の認識として、自身の成長の糧はまさにここにあると理解しているだけに、貴重なお言葉。
もちろん、経理や人事等の管理系業務に留まらず、営業部門や生産部門、マーケティング部門等でもマネジメント目線を養えることは否定しない。が、「経営責務を全うする」一環として自身の業務を推進している、という理解をする担当者は育ちにくいのも事実だろう。これも個人的な経験知だが、多くの経理担当者は財務諸表を作るまでが自身の仕事だと認識しており、それを読んだ投資家がどのように理解するか、誤解することはないのか、という観点で見ることは無い。個人の業務は全うしているだろうし、数字を理解することはできるだろうが、マネジメント視点は養われることはない。
「企業広報ブック」シリーズ内の1冊ということもあってかIRだけに特化している内容である点は少し残念。シリーズ内の他書籍に記載されている可能性はあるが、IR担当者・IRを実践したい経営者の多くが、IRとPR又はCC(コーポレート・コミュニケーションズ/企業広報)との違いを理解できていない中では、独立系IR支援会社として多くの実績を気付かれた和出社長の言葉による記述もしていただきたかった。
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2011年に書かれた本で若干古いが、日本でのIRの歴史を俯瞰し、IR観点からの上場企業経営の在り方を考えるのには最適な一冊です。
著者はIRを「自社株を商品とする戦略的マーケティング活動」と定義し、売買高とPERを担当者の目標に設定し、IR担当者がどのような心構え、考え方でIRに向き合うべきかを丁寧に述べています。
突き詰めるとIR担当者の醍醐味を「経営トップと二人三脚で、数ある投資先の中から自社を選んでもらうための成長仮説を作り、投資家と直接対話して理解してもらう」事と喝破しています。
投資家毎のアプローチの仕方の説明、特に個人投資家を増やす3つの特効薬の解説も面白かったです。
自社ホームページのIRページを充実させ、投資家をそこに誘導させる事の重要性、また何百社もカバーする投資家目線に立ち、IR資料やその整理の仕方に如何に「型」に沿う事が大事かも改めて言われて納得しました。
PEGレシオ(PER/期待成長率)を使ってIRがどの程度成功しているかの尺度にする考え方もシンプルでいいですね。
最後のIRの成功事例ではベネッセコーポレーションの例が示唆に富んでいました。
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全体をとらまえており、IR Officerがやるべきことやその視座を明記している。
コンサル系の著書にありがちな「俺が俺が」が少なく、
客観的な視座のコメントが多く非常に読みやすい。
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内容は古いがマニュアル的な一冊。
金言は、ウォーレンバフェットの「投資決定の重要な条件の一つは…、投資家に伝えるべきあらゆる情報を、ARに掲載しているはずだ。よって面談は不要」と言い切っていたことの転載。
アニュアルレポート(AR)の重要性を説いていた。