投稿元:
レビューを見る
大胆な構想を胸に策謀を巡らせる黒田官兵衛が本作の主人公ではあるが…彼と行動を共にしている修道士、そしてその修道士とぶつかって最終的に棄教する別な修道士、黒田官兵衛の家臣で武辺者の後藤又兵衛、細川ガラシャとマリアこといとの主従、彼らと関った織田秀信…更に“敵役”的な石田三成と嶋左近主従や、彼らに近い小西行長…或いは黒田官兵衛とは別箇に己の大胆な構想を胸に動こうとする毛利輝元…こう言った面々の“群像劇”という趣も在る…
こういう「本当はこういうことだったかもしれない?」的に纏めた時代モノ…凄く面白い!!
投稿元:
レビューを見る
全1巻。
「風渡る」の続編。
http://booklog.jp/users/bullman/archives/1/4062772507
前作も、何がテーマなのか分かりにくい話だったけど、
今作はさらに。
もはや何の話か分からなかった。
黒田勘兵衛の歴史ミステリーとしては
仮説は面白いものの描写が淡白で盛り上がりに欠け、
キリシタンの物語としては
前作主人公があまり出番なく、変わりになる主人公もいない。
後半にはスピンオフの短編を3篇を収録。
より多角的に当時のキリシタンを描いている...
のだろうけど、
とりとめのない印象。
前作もあわせて、
たたき台って感じだった。
残念。
投稿元:
レビューを見る
黒田官兵衛の話だが、官兵衛が登場するのは全体の半分くらい。
関ヶ原以外見せどころがないのも残念。
どっちかというとガラシャと織田秀信主体のキリシタンの題目にした方が合っている感じ。
投稿元:
レビューを見る
直木賞作家、葉室麟の初めて読む小説。来年の大河ドラマの主人公でもあり、期待して読んだのだが、少し違うという感じ。何か深みがないのだ。黒田官兵衛の後半生を描いており、魅力があるのは、中国から大返しの辺りだと思うのだが、何故その辺を描かないのかと不思議に思っていたら、解説を読んで漸く理解できた。この小説は続編なのである。最初の小説を読まないと、この小説の魅力はよくわからないのである。こういう失敗は今まで2度している。続編ならば、はっきり続編と分かるタイトルにしてほしいものだ。
投稿元:
レビューを見る
官兵衛が活躍する中盤まではおもしろい。
でも、官兵衛が亡くなった以降、謎が次から次へと明かされていく後半は、若干食傷気味。
投稿元:
レビューを見る
「風の軍師 黒田官兵衛」読了!
来年の大河ドラマの主役 黒田官兵衛を描いた作品。
秀吉の懐刀として知られた軍師・黒田官兵衛。
しかしその頃の話ではなく、秀吉晩年の頃からの話。
キリシタンの黒田官兵衛が細川ガラシャ、織田秀信などとつながりながら
秀吉を討ち、キリシタンの天下を作ろうと画策する。
筆者の想像が多分に入っているので、
まずは官兵衛に関する知識を多少もって読んだ方が良いかも。
人は殺すよりも使え。
戦いに勝つ最大の秘訣は情報を作る事。
先が見えるのではなく、先を作る事。
智力で敵を下す。
さすがは葉室麟、面白い!
投稿元:
レビューを見る
歴史小説として読むと、従来のイメージとあまりに違いすぎてえ?!となる部分が多いです。
けれど「キリシタン」というものを筋の一本通った人として見たらこういうストーリーも全然ありだなぁ、と。
官兵衛がかっこよすぎるんじゃないか、と微笑ましく思うところもありましたが、面白い作品です。
表題に黒田官兵衛と書いてありますが、数多のキリシタンたちが主人公である、と捉えた方がいいかもしれません。
投稿元:
レビューを見る
葉室さんは「蜩の記」を最初に読んだから本作は戸惑うばかりでした。トンデモ設定満載の異説関ヶ原なんですね。写実的で静かな時代小説を書く人だと思ってました。まぁ方向転換して正解ではないでしょうか。
投稿元:
レビューを見る
キリシタン「黒田官兵衛」は、キリシタンを弾圧する秀吉を討つ謀略のために文禄の役で朝鮮に渡る。そして、伴天連の王国を造るべく関ヶ原の戦いで九州で挙兵。異国の風を受け、夢を追う男のキリシタン側から見た戦国。
筋に少々無理があるが、関ヶ原で従来の豊臣恩顧、反石田、徳川側という単純な構図だけでなく、キリシタン勢力をどう取り込むかという着想はなるほど有り得る。
投稿元:
レビューを見る
妙に若者向けで写実性がない表紙の絵は気に入らなかったけど、お話の内容は「ほぅ~」って感じの官兵衛さん小説です。
秀吉さんが壊れて朝鮮出兵をするあたりからお話は始まるんだけど、官兵衛さんが如水さんとしてキリスト教を信仰していた部分に物語の焦点が当てられていました。
織田信長さんを本能寺の変で殺害した黒幕は官兵衛さんだったとかね。
歴史はいろんな説があって当たりまえなので、こういう説を小説で楽しむのもオツなものだと思いました。
投稿元:
レビューを見る
豊臣秀吉の軍師黒田官兵衛、秀吉から離れたその後。
大名を含むキリシタンの人達が、この時代を生きる思いがちょっと驚きで新鮮だった。
投稿元:
レビューを見る
官兵衛を題材にした作品が数多くある中で、他の作品と一線を画すストーリー展開は、狙いとしては意欲的と思うが、読み手としては、良し悪しの感じ方はさまざまかと思う。
投稿元:
レビューを見る
大河が始まった黒田官兵衛の晩年期の話。
九州からキリシタンの目線で観ると戦国時代は、この様に読み解く事が出来るのかぁ。
歴史モノは正直とっつきづらいので、あまり読まないが、読みやすいし「花の慶次」以来に面白い!と思った本と出会った。
投稿元:
レビューを見る
最近、大河ドラマで官兵衛やってるから本屋にはコーナーが出来てたりしますね~。
いろいろある中から見開きなどを読んで興味を持ったこの本を買いました。
秀吉死後の官兵衛、九州を席巻した場面を主に描いているとみたいなことを書いていたので新刊で買ったのに…。
僕にとっては駄作でした。
知ってるし。
しかも、私の苦手な宗教を絡めた書き方。
テンションが下がるようなぁ~。
投稿元:
レビューを見る
大河ドラマを見ていないので、どんな感じかな~?と思って、手にした本です。
イメージとして、覚えているのは、秀吉の軍師で、あったが、この本に依ると、竹中半兵衛と示しあわせて、明智光秀を、使って、謀反を起こさせて、織田信長を死にもたらしたことになっている。
そして、黒田官兵衛が、キリシタンであったのも知らなかった。
この本は、官兵衛の後半の部分が、書かれているのおり、秀吉の軍師として、朝鮮戦争での参加から、キリシタン側からの構想を描いている。
黒田官兵衛こと、如水=ジョスエ=モーゼ。
イエズス会、毒薬のカンタレラの使用、インド、フィリピン、ルソン、ローマ、と、この時代にして、世界との、交流を、キリシタンとしての観点から書かれている部分がある。
もう少し、この時代に合った策略家としての、官兵衛の活躍を読みたかった。