投稿元:
レビューを見る
「亜矢子を突き落とした容疑者(主人公含む)三人が核シェルターに閉じ込められる話」と「恋人にフラれた女性による交換殺人計画の話」が交互に語られ終盤で収束します。そこに仕掛けられた複数のトリックはどれも辟易するくらい既視感のあるネタですが、意外性は抜群です。短い話にこれだけ盛り込む手腕は素直に素晴らしいと思います。
最後の叙述トリックは一番びっくりしましたが、物語の本筋にはあまり関係ないので、正直要らない気がしました。
投稿元:
レビューを見る
印象としては面白かった。
評価も星、三つ半ってところだが、読んでいて伏線が解ってしまうところや、ちょっと無理なところがある。
荒削りだが面白い。また機会があれば、、、、、
(でも、血は飲めないよ!!)
投稿元:
レビューを見る
またそのネタかと思ったら読む順番を間違えてたみたい。固有名詞を大量に出されるのはドヤ顔が見える気がしてあんまり好きじゃない。
投稿元:
レビューを見る
階段から落ちて昏睡状態になってしまった女性をめぐり集められた3人の青年。3人は核シェルターに閉じ込められ、そこから出る条件は彼女を突き落としたのは誰なのか告白することだった。同時に外では完全犯罪の計画がメール交換で進行。ラストで明らかになるあまりにも異常な「切断の理由」。
投稿元:
レビューを見る
サラッと読める短めの話。
ミステリかぁと思って読んでいたのですが、最後で驚き。
驚きはしたものの、ふうん。そうだったんだ。
くらいの驚き。
時間が経ったら内容忘れてしまいそうだなぁ。
投稿元:
レビューを見る
浦和、亜矢子、吉野、北澤の4人は友達だった。浦和と亜矢子が階段から落ち、亜矢子が眠りの牢獄に入るまでは。
という内容で良いのかな。
些細な違和感を感じたところで、この小説の最大のネタバレがわかってしまった。だが、この小説内でも言われている通り、ネタがわかってしまっても内容さえ良ければ、良い作品となる。
浦和も亜矢子も、ちゃんと幸せになれたらいいなと思う。化け物だと。それなら、吉野の方がよっぽど化け物だよ。
一番可哀想なのは亜矢子と兄か。
叙述トリック素晴らしかった!
投稿元:
レビューを見る
良くも悪くも小奇麗にまとめてあるなって印象。
吉野が浦賀と亜矢子を突き落す動機が弱め、
北澤が地下シェルターという非日常空間で死んでいたにも拘らず亜弓がその事に一切触れずに冴子を責める不思議、
北澤が冴子にメールする際わざわざペンネームを本名のアナグラムにするのは変、
(読者に『気付けるかな?』という挑戦を交えるのは分かるんだけど、そのせいで登場人物の行動が不自然になるのはどうかな)
という気になる点もちょいちょいあったけど、
まぁ元々そんな力作にするつもりもなさそうな雰囲気だしね。
さらっと読むのが正しいような気もする。
浦賀が女性だったってのは実は最後の方まで気付かなかったよ。
今思えば伏線はバリバリにあるのでじっくり読んでいた人はたぶんすぐに気付くレベルだと思うけど、
自分は『浦賀ってば・・・本番せずに二穴責めとかやるじゃん』とか意味分からない興奮に気持ちが行ってました。
投稿元:
レビューを見る
初読の作家さん。
文庫本でわずか236ページのボリュームで、ここまでの物語を読めるとは思わなかった。
ネタバレせずに内容を書く自信がないので、内容は書かないが、ミステリ好きも納得できる物語である。
うーん。やられた。
投稿元:
レビューを見る
浦賀の恋人・亜矢子は階段から落ちて、意識不明のまま昏睡状態に陥る。それから5年、浦賀は亜矢子の兄に呼び出され、友人らと共に地下室に閉じ込められてしまう。解放の条件は、彼女を突き落とした人物自身の告白だった…。
さまざまな仕掛けに満ちた作品で、終盤の急展開には驚かされる。浦賀和弘の作品を読むのは初めてだけれど、ネットによればどうやらこういう作風らしい。ただ、例えば乾くるみの作品のように、「鮮やかに騙された」感がないのは文章力の問題?
(B)
投稿元:
レビューを見る
叙述もので、主人公の名前が作者と同じ浦賀。まさか自分の名前も叙述トリックに使っているとは。そこはお見事。ただ、浦賀の叙述部では登場人物は意図的に姓をつかっていて、冴子の叙述部では意図的に下の名前のみだから、内容は先が読めてしまう感じではあるかな。
投稿元:
レビューを見る
良い意味で、叙述トリックのおいしいところが詰まっていて、定石のような手法が満載なのですが、読み手のスタンスで評価が分かれる気がします。
個人的には、先読みすると衝撃が激減するので、騙されるがままに読み進めたので、期待通りの読了感でした・・・後味は悪いですが。
主人公についてのヒントはたくさんありますが、一人称「僕」はギリギリですかね。。。
投稿元:
レビューを見る
5年前、地下へと続く階段から突き落とされた自分と、亜矢子。今、その事件の真相を暴くため、亜矢子の兄が自分と友人2人を地下シェルターに監禁する…。
はい、サクッと騙されました。伏線の方は何となく読めたが、浦賀が〜!
謎解きって面白いなぁと思わせてくれる一冊でした。
投稿元:
レビューを見る
初読みの作家さんです!
ネットなどではよく見かけるが、なかなか読む機会がなく、つい最近読破しました。
結果から言いますと、強くお勧めする作品です。
まず利点1として、ページ数が少ないところ。読書する時間がない方にはもってこいです。
利点2、登場人物が少なく、スラスラ読めるところ。
利点3、この薄さにして皆さん好みのどんでん返しありのところ。
しかし、ミステリー読み慣れてる方からすれば予測できてしまうかも知れません。そこが唯一の難点です!
実際私も中盤からオチを想像し、順調に自分の読みが合っているかのように読み続けたら、最後の最後に裏切られました(笑)
そこまでは想像しなかったな〜ってのが本音です。
他の作品も読んでみたくなりました。
まだ未読の方は是非ご覧になって下さい!
投稿元:
レビューを見る
単純に、本の薄さ、ページ数からは想像できない結末です。暗くて重苦しい雰囲気が漂いつつ、ラストにはアッと驚かされます。
ミステリー小説のサイトなどでも上位に入っている作品ですし、他の作品と比較してもチャレンジしやすい厚みだと思いました!ミステリー初心者の方、他にはない刺激的な結末がほしい方には大変オススメです!
投稿元:
レビューを見る
立ち寄った本屋で猛プッシュされていたので購入。久しぶりに読むミステリーは、良くも悪くも期待を裏切らない面白さでした。
いわゆるミステリー小説を読み進めるとき、行儀の良いお客さんとしてすらすらページをめくる人と、散りばめられたヒントに目を凝らして、時には後戻りなんかして自分なりの推理をしながらじっくりページをめくる人がいると思うんだけど、自分はどうやら前者で。それでいて「騙されたくはない」というちっぽけなプライドが邪魔をするので、伏線っぽい文章は頭の片隅に置いておいたままで種明かしの瞬間を迎えるもんだから「あー、なるほど」くらいの衝撃で留まってしまって…損してねえかこれ。純粋に気持ち良く騙された方が楽しめるんじゃないのか俺。歪んでるぞ性格が。
にしても、これだけ複雑に入り組んだストーリーを一繋ぎの物語として成立させちゃうんだから恐れ入ります。構成の参考とかにもなりそうっす。なんて、一歩引いた目線の感想書いちゃったけど、最後の一行を読んだ時にはじんと来ました。解説の人も言ってたけど、ミステリーでありながら、そこはかとなく青春小説のような切なさを感じてとても良かったです。