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やり過ぎ感こそあれど。
RFPにどうこたえるか、はたまたそれがどういった背景をもってして提案されたものなのか、新人SEが今回も迫ります。
個人的にはRFP出す側にいるので、こういった視点は(ラノベであっても)持っておくことに意味ってあるよなーって思ったり。
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SEに関して書かれている本の第3段。
今回も間違いなく面白い&結構感動できます。
提案は重要ですよね~
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圧倒的な人数やコネクションを武器とする巨大な相手に対し、アイディアと閃き、行動力を武器に弱小な体で挑み、打ち勝つ。
少年マンガ的な構図と展開、結末でとっても気分が燃え上がる話です。
今までの話の中で、一番好きかもしれません。
また、橋本課長の考え方がカッコいいです。
「あくまで自社の利益やメリットの追求」という事です。
加えて「自分達のシステムは自分達で管理する」という主張に絡む経験と挫折は実際ありそうで、重要なポイントだと感じました。
分からない事を分からないからって丸投げはよくないって事です、うん。
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いや~SEの内容がしっかり書かれていますね。かなりうなずける内容が多くて面白かったです。
これからSE的な仕事をしたい人にはお勧めできる本だと思います。
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3弾目は
早くも、『提案活動』が題材になっていて、
おー着実にステップアップしてるー。とタイトルだけ見ても解る。
前回と同じく気になった印象的なセリフについて
抜粋していきます。
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『D興業もそうだな。目先の金をケチって運用を買わんくせに、いざトラブルが起こると平気で問い合わせしてきおる。それも初期構築の瑕疵だとか営業対応の範囲内だとかへりくつをこねおってからに。どんな内容であろうとエンジニアを動かす以上金がいる。その事実が連中さっぱり分かっておらん。』
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主人公、工兵の勤務するスルガシステムの社長のお言葉。
SIerの社長ならではの悩みなんだろうけど、よくある話ですよね。
SIerは機器で設けるんじゃなくて、運用もセットで長い目を見て利益を出したいのに、
ユーザーは渋る傾向が・・・。特に不景気な最近は多そう。。。
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『・・・でも、彼らは専門サービス部隊を持っています。室見さんが1週間かけて設計・構築するシステムを既に定型の仕組みとして準備しているんです。パラメータシートを記入すれば後は自動で設定、出荷、設置確認が行われる体制。もちろん運用についても同様です』
『もう一つ言っておきましょうか。私たちは回線や機器を購入する際、担当者単位で業者に問い合せてます。ですが、JT&Wのような大企業は違います。彼らは購買、資材部という専門のバイヤー部隊を持っているんです』
『商品の相場を見極め、複数の調達先とパイプを持ち、常に最良の価格で品物を仕入れる集団です。前案件の取り引きを一窓口で行うから大量仕入れとなり大幅な値引きも交渉できます。私たちが同じ商品を仕入れるよりはるかに安く、場合によっては半値以下で。』
『分かりましたか。仮に彼らと同じ構成を組んでも価格面では絶対に勝てない。では、と構成をレベルアップすればさらに費用が跳ね上がる。どうあがいても太刀打ちできないんです。私たちが小所帯である限り万にい一つも勝機はありません』
===
これは中小企業と大企業SIerでの
案件をとれるかの実力の差について梢さんが冷静に分析した結果のセリフ。
長いけど、ホントその通り!って思ったので全て抜粋してみました。
本質をついてる分析なので、
納得させられる中小SIerも多いんじゃないかなぁ。
機器メーカーと機器を担ぐ販社が手を組んでいるのが
日本のSIerの実態。某N関係のSierなんて、色んなメーカーとの太いコネクションがあるから、
中小企業は太刀打ち出来ないのが現状・・・。
日本ならではの変な仕組みだし、
喜ぶのはITゼネコン会社と一部のメーカー位で、
日本の中小企業の発展の妨げになっているのも、これまた現実だったり。
この辺の仕組みを根本的にどうにかしないと、日本のITは世界に遅れをとる一方だと思うんだけどねぇ。。
===
『業平産業株式会社 橋本様
お世話になっております。スルガシステムの桜坂です。
先日はRFP説明会へのご招待、ありがとうござい��した。頂きました資料をもとにベストの提案ができるよう社内で検討させていただいております。
さて、御社担当が弊社六本松から私、桜坂に変わったこともあり、今更ではありますが一度ご挨拶に伺わせていただければと考えております。差し支えなければご都合のよい日程をいくつか教えていただくことは可能でしょうか。
ご検討ください。
よろしくお願いいたします。』
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これは、RFPをもとに提案に行き詰まった際の、
『挨拶』という建前で、ヒアリングしようという、工兵のメール。
これは客先担当者から、RFP選考が終わってから挨拶にきてね。
と断られる。んだけど、
説明会とか終わってから、ミョーにSIerは挨拶をしたがるのも、事実。
挨拶はササッと終わらせて、
『ちなみに先日の説明会の件ですが・・・』と切り出す営業を見てると、
またかぁー。と少し恥ずかしくもなるんだけど、
案件を取りにいく為になりふりかまってられないんだよね^^;
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『各システムの中身は完全にブラックボックス、ユーザーが開示されているドキュメントは何一つなく運用要員の数も非公開、挙げ句に月額費用はアウトソーシング1式X千万円と丸められている有様です。資料公開を求めても業者は『サービス設備』だからと拒否する始末、運用要員数も同じく『シェアード窓口』と言ってごまかされる状況でした』
『顧客内部にシステムの内情をしってる人間はいません。インフラの規模、月額の運用稼働、現状の構成、全てブラックボックスです。そんな状態でどこのベンダーがリプレース提案をかけられるですか。最適構成を見積もれるんですか』
『最善を尽くしました。現地サーベイを行い、ヒアリングを実施し、過去の資料を漁り、必死になってシステムの全貌を明らかに使用としました。ですが・・・無駄でした。内情を知る既存ベンダーの協力なしに現状調査を行うことは不可能だったんです。』
『私はコンサルティングファームの仕事に限界を感じ、ユーザー企業の情シスに入りました。以来、たった一つのことだけを守り今日まで仕事し続けています。なんだかわかりますか。
自分たちのシステムは自分たちでコントロールする。情報を管理し、特定ベンダーとの付き合いを深めない。これが全てです。違えるつもりはありませんし妥協するつもりもありません。』
===
これも長くなってしまった・・・。
客先担当者が前職でSIerやっていたときのエピソード。
一つのベンダーと独占的に付き合ってきた結果、
相手の思うつぼになって、調子に乗られて金額は上げられるけど、頼むしかない。って失敗談。
この失敗から、ユーザー企業に入ったけど、ベンダーを全く信じずフラットに接しすぎる事に。。。
いやぁ、。このリスクもありますよねー。
全て丸投げしてしまうと、ユーザーの手をドンドン離れ、
ベンダーの思う通りになってしまうパターンもよく聞きます。
===
『知ってる?JT&Wって案件の実働部隊に正社員はほとんどいないの。契約社員や協力会社、派遣に業務委託。一度なんてプロパーの全くいない���ームに配属されたこともあったわ』
===
大手ベンダーの内部実情でしょう。
これもこの業界のおかしくもあり、改善されないところ。
僕も昔派遣で、大手に出向になった時に、社員さんがほとんどいなかったのに違和感を感じた。
隣の人と逆サイドの席の人とも
みんな違う会社から派遣に来てたり、業務委託できてたり。
ユーザーに会うときは自分の会社名を言うのはご法度で、案件によって自分の会社名もたくみに変えて言わなきゃならないという・・・。なんだかブラック業界な気がしてきたわw
と、長くなってしまいましたが、
なれるSEの第3弾目。
今回が一番ストーリー的に良く出来ていたし、
IT業界の現状を再認識する意味でもとても勉強になりました。
それにしても
主人公の工兵の成長っぷりが凄過ぎる!!
コレは第4弾にまだ続くのかなー?
いや、是非続いてください。
楽しみにしてるので!
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シリーズ第3巻。今回は提案活動の話。
RFP、NDA、プレゼン、リスマネ、といった上流の内容。
クライアントとベンダーの関係や企業間の競争、企業規模の大小による格差など実際に働いてみないと分からないことも多く書いてあり、非常に勉強になる。また、登場人物のやりとりも相変わらず面白い。
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シリーズを追うごとに加速度的に面白くなってる。
今回はシステムべったりでなく提案活動ってことでビジネス小説らしさが出てて良かったし、伏線の貼り方も上手かった。
ちょうど会社でRFP作成するって話が出てきたので、そーゆー意味でも興味深く読みました。
勉強になるなぁww
キャラを見ても橋本さんが描写・イラストともスゴクいい。
主人公も見直した。覚悟決めるときの描写がカッコいい。
ブラックラグーンのロックが悪い顔するときのようだと思いました。
次巻の発売は5月だそうで楽しみ。
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通勤図書4/14~4/19。少しデレを見せ始めた室見さんの話
…ではなくて、提案業務のお話。今回もなかなかとんでもないですが、主人公も主人公補正がかかってきて、ラノベらしい熱い展開を見せてくれます。しかしフィクションとはいえ凄まじく濃密な日々…。
スルガシステムは化け物の巣窟か!
追記:あ、あと絵師のIxyさんが本気を出し始めた感。
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なれる!SE シリーズ第三弾は「失敗しない?提案活動」。散りばめられる業界用語や引用したフレーズが受けるのが不思議だが、ラノベ読者とIT業界はかなりオーバーラップしているのかもしれない。今回のラストはかなり熱血系ですが、現実大手と喧嘩するのはかなりたいへん。特に最近は不況で、”なんでこんな田舎のカスタムVPN案件に、超大手ISPプラスMSPがしゃしゃり出てくるねん!?”パターンで玉砕すること二回。RFPと提案の根っこの部分は、公平くんとオヤジさんの会話のエピソードでしっかり抑えてある。「OJT (千尋の谷蹴落としメソッド)」「構築vs.運用」「提案活動」と来ると、四巻は、「要求仕様の探検 - 失敗しない要件定義と開発-」かな。巻末の「立華の優しいIT説教部屋」のクラウドに関する解説はなかなか秀逸。うちのバカ営業に読ませたい。
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2011 5/4読了。WonderGooで購入。
SE残酷物語ラノベ・・・だけど今回は提案業務編。
ここまで、完全に身内の状況把握せず仕事取ってくるだけの駄目キャラだった社長までちゃんと拾ってくるとは、これは総務が拾われる編もあるのか。
チートキャラ多いし主人公補正もあってラノベラノベしつつ、SE無常テイストもちゃんとあって今回も面白かった。
ラストシーンは熱すぎる!
あとツナ食べたい!
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3冊目も面白かったです。私はプログラマなので、提案書について詳しくなく、なるほどなぁと勉強もしつつ読めました。次回作が楽しみです。
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ホントにココの営業部隊は社長だけなのか!?(笑)
それにしても工兵はよくやるなぁ…。
それぐらいの感想しか出てこないや(苦笑)
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ICT業界に関わっている人なら、「おー、あるある(笑)」と読み進めばよろし。逆に、業界に関わっていない人だと、果たして面白さがわかるのだろうか。
今回、SE業界最大手って企業が出てくるのだけど、まぁ心当たりありまくりな人も多いことであろうかと…。
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なれるSEシリーズの4作目までで一番突拍子もない展開になる。
今回挑戦するのは、営業活動で顧客に提案すること。
その中で大手と競合し、中小企業に勤める身としては共感出来る部分もある。
以下、ネタバレ
しかし、その解決方法はとんでもない。
既存の大手ベンダーから見積りを取り、自社のエンジニアで検証を行うという。
完全にフィクション的展開であり、ここまでやるか、と楽しくなる。
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2011年33冊目。
282頁。
書店で購入。
≪本文引用≫
p.82
瞬間、工兵は理解した。
梅林が大人しくJT&Wの非を認めた理由、工兵に頭を下げてきた理由。
そうすることが一番効率よくトラブルを収束させられるからだ。
p.113
「細かい技術論なんてお客さんにはどうでもいいんです。そうではなくて価格とかサポートレベルとか、あるいは新しいワークスタイルの提供とか。・・・・・・要はお客さんのビジネスにどういうメリットが生まれるか具体的・定量的に説明できますかって訊いてるんです」
p.143
「提案書を章立ての観点で検討するメリットはいくつかあります。まず提出物の確認でお話ししたのと同じ、全体の作業ボリュームを見積もれるということ。次に提案書のページ数を事前に決められること。-今回はともかく、案件によっては提案書のページ数に制限をかけてくるところもありますから。そういう場合、全体で何ページ使えるかあらかじめ分かっている方が望ましいわけです。そして最後に一個、これが重要なんですけど、章立てを決めておけば複数の担当者がパラレルで作業を進められる。各章を分担してあとで一つにまとめあげられるでしょう?事前に全体構成が決まってなかったらこんなことできません。提案書の規模が大きくなればなるほど章立ての事前検討は必須になっていくわけです」
p.178
『坊ちゃん、坊ちゃん。お客さんはね。自分の欲しいものが何か、意外と説明できないものなんですよ』
p.289
「提案は企業がするんじゃない、人がするんです」
p.295
ある業界に就職してよいかを判断する方法は一つ「その仕事、年中無休でやってても楽しめる?」と自問自答してみることかもしれません。