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そんなに難しい本ではないのだけど、再読してようやくその尽きない魅力に気付けた。他の著作を読んでヴォネガット節に適合できたからだろうか。
一方で人間をゴミのように扱うグロテスクさもあれば、一方ではすり減り切ったコンスタントへ限りない慈しみを与える。
時系列的に読めばラムファードへの哀れみすら感じるような感覚もあるけれど、既にそれは最初から起こったことだと考えれば、最初からのラムファードの発言は全て味わい深い。
無理に笑う必要は無くて、さすがに笑えないってとこもあるし。それでも読後に思い返して、何でも笑える、そんな物語。
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たいたんのよーじょ。うまく感想言えない。
主人公的なポジションの一人のコンスタントは終始振り回されているし、終わりもハッピーともバッドともいえない感じの印象。
ただポンポンと読めていったし先が気になってすぐに比較的読み終わった。
もうちょっと同じ作者の作品読んでみてそれから読み返そうかと思った。
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人生は決定されたものなのか?選択ができる人生の方が幸せなのか?自分が生きてる意味は?過去も未来も今もそんな質問は繰り返される。これはある男の人生がある男によって振り回される人生の話。SF小説。人生くだらないからまたおもろいw
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SF小説を読んだことが無い自分としては個人的に読み辛かった。
但し太田光の勧めてる本だけあって内容は面白かった。あとがきの太田のコメントにも「作者が何を伝えたいのか分からなくてもいい」とあるようにまさにその通りの無いようだと思う。
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【新歓企画】ブックリスト:「大学1年生のときに読んでおきたい本たち」
SFをあまり読んだことがないひとにおすすめ。ややひとを選ぶ内容・文体ですが、これをきっかけに他のSFにも興味を持ってもらえたらうれしいです。大ぼら吹きのおちゃめなおじいさんが、ユーモアと皮肉、そして大きな愛で物語る、とてもやさしいお話です。村上春樹や、高橋源一郎が好きというひとにも、ぜひ読んでもらいたいです。【S.S.】
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時空を超えた存在が人類をある目的のために導いていく、、その意味するものとは・・・そしてその存在さえも、、実は・・・・・・・
爆笑問題の太田さんがお奨めの本でしたよね!?!?
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初めて読んだSF長編小説。
SF小説は難解な専門用語や知識が必要であり、敬遠していたのですが…
これは読みやすい!!
地球人が残した歴史的建造物や功績は全て、トラルファマドール星人のある目的を達成するために行われていた。
虚しく残酷だが、どこかユーモア溢れる物語。
リアルから掛け離れた話もたまにはいいものです♪
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時間は直線的ではなく、過去も未来も現在も同時に存在するという考え、神は無関心、
という作者の考えは、狭いこの世界から心を開放してくれました。
宇宙の大きな視点から見れば、人間の生きる意味や目的なんて塵みたいなものだけど、
自分だけが選ばれしものだとか、人生に希望を持ってしまうのが人間といういきもの。
逆に、そう思わなければ生きていけない。
それが宇宙視点では滑稽に見えたとしても。
内容は☆5だけど、日本語訳がいまいちなので☆4。
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我が師匠、太田光が何度も薦めている本でやっと読む機会ができた。なんとも不思議な世界観、そして読んだ後の空虚な脱力感。行動の選択や人生の意味は他者からの有限によるものか、それとも自分の意思による自由なものなのか。これは読んだ後に人生について考えさせられる本でした。結局人生に何の意味はなく、虚構から生み出された幻影を追い求めながら死にゆくものなのだと思う。
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最高に面白かった。面白くて悲しくて優しかった。
理不尽で突拍子もない展開で、普通なら入り込めないような話なんだけど、ユーモアで読ませるのは筆力なのか。
パンクチュアルな見方だと非難されるかもしれないが、火星の話がいちばん好き。
本書の中に出てくる表現を使えば、最高の意味での文学。物語っていうのはこんなに面白いのか。この本は、生きるにつれて物語は際限なく面白くなるような、そんな予感をさせてくれる本だった。
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安定の名作ってことで。
感動とかはないけれど、多分頭の中をいくらか占められた気はしてる。
だからめいさくなんだろうと。
何て言えばいいのかわかんないけど、34年前の作品とは思えない。名作っていつまでも生きがいい気がする。
存分に入れ子構造な操作操作の流れの中で、コンスタントさんが最後に幸せだったのかなんて、思ったり。
入れ子の最下層は何にも知らないで幸せになっただけの人類だけだったり。
とりあえず、名作って大事。
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あらゆる時間と場所に存在するラムファードに翻弄される人達を描いたSF物語。舞台は地球から、火星、水星、タイタン(土星の衛星)へと移っていく。。。
ということで、あまりSFは読まないんですが。
爆笑問題太田が勧めている記事を読んで、つい気になったんで読んでみました。
シニカルな描写の中でも、なかなかに考えさせる場面も多く。
物語が進むにつれて、グイグイと読み進めてしまいました。
評価を★4にしたのは、
・もうちょい、私に西洋の宗教観がしっかりとあったら
・もうちょい、SFの世界に馴染んでいたら
と思っただけです。
「もう一度読んだら、また別の見方ができるんじゃないかな」と
感じさせてくれる良作でした。
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とにかくスケールが大きい。時間・距離スケールが物凄い。その中で翻弄される人々の話で、相対的な小ささを思う人もいるだろうし、面白さを感じる人もいるだろう。
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あまりSF作品には詳しくないのだが、その業界でも珍しいSFだと思う。単純に未来的なものがでるのではなく、時間軸に対して”時間等曲率漏斗(クロノ・シンクラスティック・インファンディブラム)”といった概念がでてくる。これにより過去未来現在を同時的に見れる、まるで神のようなラムファードに主人公が翻弄される話なのだが、果てしない惑星の旅というものをうまく表現していた。これをヴォネガット氏が1959年に書いているのが驚きでもあり感動した。
結末としてはハッピーエンドなのだが、それぞれの心中を考えれば考えるほど寂しさが感じられるのは、中心人物でもあり主人公を旅へといざなうラムファードの深い愛情と人生についての洞察に触れたせいだと思う。すばらしく紳士ですばらしく人間を愛していた。
彼の言う”単時点的(パンクチュアル)な意味において”という言葉は作者によって投げかけられたメッセージだと思った。すなわち『今』の存在の尊さ。
ぜひ皆さんにも読んでいただきたい作品だと思う。
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SF小説というのは、子どものためのお話だと思ってたから、ものすごく衝撃だった。
ラムファードの怒りや悲しみや企みや。
ラムファードのいとおしさ。
自分の意思か、全体の意思か。
そこに違いはあるのかな、という運命に対する疑問。
すごく良かった、しばらく経ったらまた読み返したいです。