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『私たちが生きている上で、とても大きな力を持つものは、将来への希望だけではありません。過去の貴重な思い出というものが私たちの日常を支えてくれます。思いでなんて言いますと、うしろむきのような気がしますが、決してそんなものではありません。郷愁にふけるとか、思い出にひたって現実逃避するとか、そんなことではなくて、私たちはため息をついたり、むかしのことを思い出したり、自分にとっての貴重な記憶をまさぐることによっても、このなんとも言えない凄絶な時代を生きていく上でのかすかな力というものを得ることができるのではないでしょうか。』
前半部は、五木さんが「人生の目的」「肉親」「金銭」「信仰」についての考察が書かれている。
後半部は、五木さんの生い立ちや学生時代のことなど自伝的なことが書かれている。
確かに「人生の目的」を探し続けることが「人生の目的」なのかもしれない。そしてそれを探す糸口は、今までの歩みの中にあるのかもしれない。そんなことを思いながら、この本読み終えました。
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2008/5/17
広辞苑に出ている「絆」の意味やブッダの四苦の表記など、
少し後ろ向きな感覚を受けるものの、
人生における期待値を少し冷めた始点で見直すことのできる一冊。
人は法の下には平等であっても、
与えられた資質はすべて不平等であり、
容姿、性格から努力できること自体まで
すべてが与えられたものであるというのは
ある意味新鮮な考え方だった。
そう考えることで、「努力が足りないんだ」とか、
「自分がダメだから」などという自責の念から開放され、
今の自分を素直に受け入れることができるし、
そこをスタート地点として、また歩き出すこともできる。
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3分の2くらいまでが面白かった。
後半の筆者の人生を振り返った内容は興味を持てず。
つまり、筆者の思想に興味があるが、人生には興味をあまり持なかった。
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母親が買ってくれたのだが、当時中学生の自分には難解すぎた。
だけど、一つ分かった事がある。
生きる事は苦だ。
そう言ってもらえて、なんだか楽になったように思う。
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つれづれなるままに、ラジオで語ったことを含めて五木ワールドが広がる。文意を考える、というよりも、その語りのゆったりさと表現世界を味わう、というほうがよさそう。「何を言いたいのか」という性急な回答を求めてはいけないんだろうな。すなわち、「言いたいことがようわからん」でも済んでしまう一冊。
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雨にも負け、風にも負け、それでもなお生き続ける目的は⁉️すべての人々の心にわだかまる究極の問いを、真摯にわかりやすく語る人生再発見書。衝撃のロングセラー
内容)私もまた灯火なき暗夜に生き悩む人間の一人である。私たちがこの暗さに耐えて生きるためには、あたりを照らす灯火を探さなければならない。それを『希望』と呼ぶか「人生の目的」と呼ぶか、または『信念』と呼ぶか、それは各人の自由である‼️雨にも負け、風にも負け、それでもなおかつ生きつづけるための心のなかの何かである(本文より)。人は何のために生きるのか。すべての人びとの心にわだかまる問いを、わかりやすく語る‼️
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この本で言わんとすることもだけど、戦前、戦時中の話や、法然や親鸞の説いた内容も混ぜて書かれているので、私にとってはそこも勉強になる。
大河の一滴、他力も続けて読みたい。
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10年前、入院中に上司から頂いた本。10年たった今読み終わり、人生の目的に今一度思いを寄せることができた。当時の上司は私に何を期待していたのか。今後の人生に迷った時に一つの道を示してくれる。
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大学院時代の苦しいときに読んで救われた。
でもいまでは内容を覚えていない。
それでも再読の価値がある本で、
またいつか読みたい
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自分だけの「生きる意味」を見つけることが生きる意味であり、目的である。この言葉が心と頭にストンと収まりました。
目的と目標、混同しがちですが全くちがいますね。物に囚われがちな視点を改めてくれた一冊です。
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五木寛之さんの本はなんとこれが初めてである。なんとなく本屋さんで手に取り購入。最初は重そうな話だなあと読んでいたが後半からは気持ちよく読めた。なんというか「気持ち良い」という言葉がふさわしいくらい文章が素晴らしく読みやすい。こういう作家は初めてだなあと感心しました。人生の目的を、親鸞やフランクルまたは今まで筆者と出会った人を踏まえ述べているのだが最終的に、あとがきにて「人生の目的」は人生の目的をさがすことである。と言明しテーマの深遠さを言論。簡単なようで難しい人生の目的を提示したところで終了。読後なんとくすっきりしないのだけど気持ちよかった。「大河の一滴」「青春の門」も読みたくなった。さらには、プーシキン、チェーロフ、フランクルの「夜と霧」も読んでみたい。
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業縁ということばに出会ってやっとしっくりきた。
人間は頼りないし、望んでもない宿命を背負っている厄介な生き物なんだな。
私が業縁によって悪い人間になる可能性もあるんだな。
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人間の大量消去に励むナチの士官やその家族は、週末に開催されるコンサートで偉大な音楽に心から深く感動していた。この手の話を聞くたびに、人間には善も悪もないのかな?って思う。
人生に目的などない。人間である事を恥る事からスタートし、運命と宿命を受け入れ、思い通りにならない人生を黙って耐えて、時には「あ~あ」とため息ついて生きていくしかない。「われ生きてあり、ゆえにわれ思う」そこに意味を見出せるか?
人間の全生涯の教養は15歳までの読書で決まるというのが印象的。
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読了しました。
この本ですが結論だけ知りたい人は、あとがきだけ見ればいいでしょう。
ただそれではレビューにならないので・・・
まずこの本、流石五木さんの本だと唸る文章力でした。
最初は自らの思想感から自分の生い立ちを、そして晩年の思いを語られています。
先にも出たように文章力は流石です。
どんどん引き込まれていきます。
宗教のことやご本人の生い立ち、普通なら読んでも・・・
という感じですが、晩年の思いになってそれらの文章が非常に効いてきます。
読者の取りようなので一概には言えませんが
ご自身の生い立ちを書いて何故人生の目的?と思っていましたが
自分の人生を例に例え紹介し、晩年の思いとともに人生の目的や意義について語られています。
題名を目的に読んだ自分は、途中まどろっこしいなぁと思いながら読み進めましたが
最後にそれを思い返しながら自分が生きるヒントを得られるようになっています。
また、この本で戦前・戦中に子供時代を過ごされた方の語彙力の凄さを感じました。
自分たちの世代が知らない語彙を巧みに理解しやすく散りばめた本になっています。
人生の目的という題名だけで購入されると、途中は騙された感満載ですが
最後まで読めば、五木さんの人生のフィルタを通して伝わってくる
人生の目的を感じることが出来る作品だと思います。
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人生の目的とは、お金に付いて、絆について。
最初の方は、なるほど、と思いました。
いつの時代も、そこまで変わらないのだな、と。
しかしそれがお金になり、絆になっていくると
何だか悟りを開いているかのような内容に。
読むのが疲れてきてしまい、流し読みで終了しました。
多分、良い事は書いている、かと思われます。