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最後まで読んでも、だれ?どっち?どうして?と謎が深まるばかりでしたが、間違いなく名作です。
文学的な側面は他の方が絶賛してるのでおいといて、俗っぽい目線から。
溝呂木先生が情けなくてかっこ良くて卑怯です…!
老成した作家と見せかけて、ヒゲを剃った後の顔や過去を見ると、実は多分40代くらい…?
一番初めに「藤乃朱」を会ってから◯◯されるシーンなんかはゾクゾクします。
中村明日美子さんの描く官能的なシーンはなんて艶かしくて美しいんでしょう。
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そして5月に出る2巻・完結編に期待
5/17追記:買って読んだ。傑作である。が、もひとつよくわかってない気がする。細かい伏線もいろいろあったように思うので1巻から読み直してみなければ。でも巧い。巧すぎる。
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楽しみにしていた完結編。
1冊に収まったなぁ、というような怒濤のラスト、待ってた甲斐がありました!
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美少女が自殺した。しかし頭から飛び降りており、顔が判別できない状況だった。彼女の数少ない所持品の携帯に残っていたメモリーはわずか2件。双子の妹だという桜と、作家の溝呂木から身元の確認を取るが、警察は釈然としない思いを抱えていた。
いやー「エロティクス・エフ」で連載されていただけあって、エロっちいシーンもけっこう多いんですが、決してそれが不要ではなく、すべてのシーンがなんとも美しくて文学的ともいえる漫画でした。
自分は何者なのか、自分の存在とは何か、そんなことに疑問とひとつの答えを投げかける双子だという美しい少女たち。そして溝呂木。
たぶん今後織りに触れて何度も読むことになりそう。
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最高のエロ漫画だった。
エロスを突き詰めると結局はタナトスになってしまうって、たしか写真家のアラーキーも言っていたけど。
これはたぶん「幸福論」なんじゃないだろうか。
生の情動と、死の情動。追加されたエピローグのラストカットには、この相反する二つを同居させた象徴のシルエットが、強く美しく描かれている。
ジャンル分けは難しいが、やっぱり端的に「エロ漫画」が相応しいと思う。
作者の方、見事な完結ありがとうございます。至福でした。
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中村明日美子ってわりと何でも描けちゃうのねって思っていたところだったけど、初期ファンが好きな魅力を詰め込んだ作品かと。完結してよかった。
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素晴らしい....
今のところ私適に今年一番の漫画ではないだろか?
とにかくお薦めの一作です!
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一読では何が起こったのか不可能でした…。
読み直して考え直そう。
相変わらず線が奇麗な絵でございました。
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二巻でてたー!
うん、良かった。終わり方も綺麗だ。淡白なタッチでなければ濃厚なエロス漫画になっただろう。レトロさがとても良い、個展文学のような雰囲気がある。
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帯には「感動の結末」とあったけど、私にはとてもかなしい結末に思えた。
人によって感想が分かれるってことかな
分厚いミステリー小説のような読後感。
読み返してみたら伏線はあちこちはってあったし、絵だから表せる感情の機微もあった。
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作画も然ることながら、ストーリー展開とコマ割りが上手な作家さんだと思いました。
ページめくったら突然、恍惚とした少女の顔とか。
最後のお子は先生の子だよね。
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うー難しい…理解したいのに出来ないダメさに自分が嫌になる。
相変わらずふつくしい。この人の言葉もささる。審判は第三者にある。
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一巻読了時はサイコサスペンスって書いてあるしエログロ退廃エンドだったら鬱だなと思っていたら儚くも希望のある、綺麗な纏め方だった。
人間臭さを感じさせない妖艶な少女と平和な日常の象徴である少女がすれ違う描写は痺れた。
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ダメだ…非常に混乱している…
話の軸は至極明快なはずなのに、そこに複雑に絡み合う個々の想いと、圧倒的な見せ方とで、わけがわからなくなってしまう
このウツボラという作品は作中に出てくる「ウツボラ」をなぞっているのかな…?
かといって「ウツボラ」がノンフィクションなわけではなく…
作家、溝呂木舜はいろいろな形でたくさんの人間に愛されていたということはわかった
「次」につなげられない溝呂木だからこそ、作家としての生き方、そして死に方を選んだのかな
溝呂木が「次」へとつなげる人なら、一番大事だった人を一番幸せにできたのかもしれないと思うとちょっと切ない
そしてその溝呂木が一人の女(正確には一人ではなく二人かな?)を救う
「次」につなげない男が「次」につながるものを救う、結果的に「次」をつなげたところには痺れたね
溝呂木は多分アレだよね…?辻と「桜」の描写はそれを示してるんだよね…?
「桜」のお腹の子の父親は多分辻だよなぁ…?
「桜」は結局、「朱」になった秋山富士子を演じてたってこと…か?
富士子=藤乃朱で「藤乃朱」、つまり溝呂木の作品の中の人間になりたかったってことだよ、ね?
…と考えたけど、ううん、難しい
また何回も読む内に解釈も変わりそうだ
読む人によって解説の幅がある作品てのは素晴らしいよね
登場人物の心情描写が生々しくて、どれも理解できるんだよなー
コヨミが健気でかわいいこんな嫁がほしい
先生の髭剃り後は男前すぎるが、「朱」にいいようにされてた先生エロくて萌える
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2巻も読了だよん。完結しなきゃこの感想、書けなかった。1巻だけじゃ何にも分からないんだもん。
どうだろうね。溝呂木さんに寄り添って読むなら、業の深さだったり、作家として腐敗しきったことへの哀れみだったりを思うのだろうけど、
私は多分、「三木桜」さんに寄り添ったかな。
よく理解出来てるのか分からないけどさ、
「こっち側」へ残した「三木桜」の思いを汲むのなら、
多分、藤乃朱さんの…っていうか秋野富士子さんのためなのでしょ?彼女をここまでの行動に駆り立てたのは。
ただ図書館で声掛けただけの始まりで、整形だの色々細かい細工までして、なのに富士子死後もそこまで溝呂木にウツボラを書かせたかったのか、余程の動機がないと、そこまでできないよ。
「いつも、同じ作者ばかり読んでいるのね。」的発言は、
「いつも彼女は秋野富士子を見ていた」という事実なしに存在し得ない。
だから、私が一番納得出来る理由は、
元OLの「三木桜」さんは、多分、心から富士子さんを愛してたからなんじゃないかと思う。
勝手にそう思う。
全編通して描かれる、自己愛に満ちたオナニープレイ的なセックス描写の中で、最後のシーンは泣けたな。あの二人のシーン。あの、女流作家と担当のそれが、あまりに醜悪に描かれてたので、ものすごくそれを感じてしまいました。
あと、「彼女のこと書いてくださいね」と、
流したあの涙。
美しかった。とてもとても美しかった。
中村さんの作品、もっと読みたいなって、思った。
好きな作家さんを読み終えたときの清々しさを、この本を読んでも感じた。
無粋なのでしたくないけど、忘れないためのメモ
お腹の子はきっと、溝呂木さんの子どもだと、私は思います。彼女は、彼女の愛した人の望むことを、したかったのでしょう。富士子さんも失敗した。愛されたかったけれど、溝呂木の不能を受け止めきれず。作品の中でしか、叶わぬことなのだと絶望した。だからこそ。そして溝呂木さんは、次へつなぐ、何かを生み出すことができたから、「謎の死」を遂げたのでしょう。
彼は繋いでいなかったんじゃない、生物的に次に繋げなかったことへの苦しみを、書くことで「生み出し」、繋げてたのでしょう。それはいかほどの苦しみか。だから、次に繋げることができたという思いは、彼を生から、解放してくれた。それはとても穏やかに。彼を解放してあげることは、「藤乃朱になりきる三木桜」でしか、成しえないことだった。
哀しいけれど、私は読んで、救われた。
※これは私の勝手な解釈に過ぎませんのであしからず。
追記:
再読してみた。
ちょっと見方変わった。
愛してたからは行き過ぎだわ。三木桜にはそこまでする動機があったんだわ。横領事件の犯人だったんだから。まさか富士子さんが死ぬとは思わ���かった、のだと思うけど、死なない事には彼女の求める安泰は得られないんじゃないのか…?レズビアンだったことは確かでしょ?
あと1つの不可解。なんで編集者と寝たんかってことか。
その辻褄がまだ分かってないわ。もう一度読むか。
追記の追記。
横領事件の犯人だったってことは、さして重要じゃないのかと。「一度私は失敗した。浮き草のような気分を味わった。」のが、横領事件以降の三木桜で、「彼女が熱を与えてくれた」のが、それ以降の三木桜なのかと。
で、編集者と寝たのは、彼女の最終手段というか。溝呂木に書かせるために、溝呂木に心酔していた編集者を貶める捨て身の行為だったのではないかと思われる。
だから、あながち、最初の感想で間違ってないかもしれない。