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人間の心の内面に根ざした、どうしょうのない感情から生じる殺意
遭難◎ 証明 天城越え◎ 寒流 凶器 紐 坂道の家◎
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なんだか有名な気がスル「天城越え」はこちらの短編集に収録されてますね
私のお気に入りは最後の「坂道の家」
ネチッとしたお話だけれど、松本清張作品の中でも5本の指に入る位に好みのひとつ
男にとっても、女にとっても、なるべくしてなってしまったような結末を最後の台詞でぐっとしめていて印象深い
殺人をおかしてしまうまでの過程を特に【男と女】と【特別ではない何気ない生活感たっぷりの日常】にしぼり描き出している、松本清張作品の新骨頂のような短編集
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全ての短編がスリリング。
結末は最後までわからない。
昭和の風俗(まじめな意味)の勉強にもなる。
面白かった。
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「天城越え」が入ってるのはこれか。黒いなあ…
登場人物が容赦なくぼっこぼこにされる作品に、気分が暗くなる。
救いがないというか。
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人間の業による様々な罪を、どこかあきらめからくるやさしさにも似た客観的な視線でひも解き綴る短編集。素晴らしかった。
「遭難」「坂道の家」が特に印象的。
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「天城越え」以外、ちょっと予想外に、落胆。拍子抜けするくらいに、面白くありませんでした。「ゼロの焦点」が、やっぱり断然トップでしょうか。
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7月の7冊目。今年の97冊目。
いやー長かった。700頁以上あります。こんだけ清張さんの文章が続くとそれなりに疲れます。ただ面白かったです。長めのやつより短めのやつの方がよかったかな。長めのやつは読みごたえがあるんだけど、先が読めちゃってね。いろいろ設定は細かいんだけど、「結局こうなるんでしょ?」っていうのが先にあるから、ちょっとやっつけ的に読んじゃったかな、長めのは。一気読みよりかは、1週間でじっくり読むほうが良いのかな。
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「遭難」「証言」「天城越え」「寒流」「凶器」「紐」「坂道の家」の7編を収録。
銀行内での権力、上下関係を描いた「寒流」、中年になって若いホステスに入れあげてしまう「坂道の家」が面白かった。
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「天城越え」は映画で、「証言」はラジオの朗読で知った。人に言えない秘密をもっているものだが、暴かれる不安、葛藤が鋭く表現されている。清張作品の真骨頂とも言える一冊。13.1.1
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読み応えのある短編集。
天城越えや紐はドラマ化もされている。
どれも松本清張らしい短編。
坂道の家が、特に面白かった。
遭難も登山しながら読んでいるような気持ちになりながらも、はらはらする展開に進んだ。
やっぱり松本清張は面白い。
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「天城越え」を読んでみたくなり購入。
誰かを「怪しい」と思いながら読みつつも・・・
方法は当初より明かされているので動機を探る「遭難」、
殺人はいつ誰に起こるのかと思いながら読む「寒流」、
単純に欲や怨恨では済ませず一ひねりの「「紐」、
と楽しむことができる。
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短編集。
殺人を暴かれそうになり返り討ちにしちゃったり、浮気をひた隠しにするために無実を証明する決定的な証言をせずにしっぺ返しを食らったり、ちょっと毛色の変わった組み立てが面白く、さすがは松本清張と感じた。
読んでない本がいっぱいあり、それはとりもなおさず楽しみがいっぱいあるってこと。
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どこかで「天城越え」の粗筋を読み、きちんと読了したいと思い幾ばくか厚い本を手に取った。
やはり読書は、裏切らない。
いや、この場合は松本清張は裏切らないというのが正しいのであろう。
松本清張といえば、サスペンスドラマの原作者としか認識がなかった。
なのでこの「黒い画集」は、私にとって初めての作品となる。
収録された7篇より、掻い摘んで書評を認めたいと思う。
「遭難」
登山パーティと、遭難した者の家族と周到に練られた計画。
心理戦という名の盤上で指される、将棋の如き繰り広げられる攻防。
この緊張感は映画でも漫画でもなく、文章だからこそいい。
「天城越え」
ある青年の回想として、物語は語られ始める。
少年時代に芽生えた独立心と、徒歩で向かう人生の冒険。
そこで出会った人物たちと、巻き起こる殺人事件。
迷宮入りとなった事件は、大人になったいま意外な形で真相が判明する。
予想を遥かに上まる展開を、読まずにいられようか。
「寒流」
主人公の気持ちに移入し、読者は復讐心に駆られる。
果たして、主人公の報復は叶うのか?
ぜひこの感情を、体験して欲しい。
「凶器」
著者のミスリードにより、読者は凶器はあそこじゃないかと推測する。
がしかし、凶器は意外な物で今はその形を見ることはできない。
貴方は、これを読み解くことはできるか?
・総評
基本的には愛憎の縺れか、一方的な想いで引き起こる事件を描く。
斯様な分野は好き嫌いはあるだろうが、一読に値する推理小説の短編集。
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「遭難」「証言」「天城越え」「寒流」「凶器」「紐」「坂道の家」の七つ短編が収録。昭和33年から昭和35年までの間に「週刊朝日」に連載された作品らしい。
確かに、昭和、安保闘争の頃の社会・世相が舞台になっているのを感じるとともに、七編のうち四編が男女の「浮気」が主題になっている。
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7つの短編・中編が収められている。
読みたかったのは「遭難」。
会社の山仲間3名で登山に出かけたところで遭難が発生。疲労凍死で1名が亡くなってしまう。
その死因に疑問を持った親族による追及が始まる。
あっと驚く結末に。
その他は、不倫ものが多いかな。それなりに面白い作品が入っています。