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ピーター・バラカン「ラジオのこちら側で」読了。とっても興味深かった。音楽とラジオが好きな人は知っておいた方がいい内容。ラジオの歴史と未来。音楽産業の行方。チャーミングな人柄のピーター・バラカンの活躍が楽しみだし、応援する。 #interfm
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バラカンさんは、ジャーナリストではなく、音楽がメインのひとだったってことにまずびっくり。
いつも土曜朝のウィークエンドサンシャインを聞いているけど、この本を読んだことで、バラカンさんのラジオへの興味が一層深まった。
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4,5章が特に読みごたえがあった。日本のラジオ放送を取り巻く環境の煩わしさに関しては心中お察ししますといった感じ。
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私はテレビを持たない。毎日のように触れる放送メディアはFMだ。しかし、どの局にチューニングを合わせても、流れてくるのは毒にも薬にもならないJ-POPばかりという状況には辟易している。
作者のピーター・バラカンを初めて知ったのは、YMOの最後のLPのスリーブに訳詩のクレジットがあったからだ。その後、TBS深夜のCBSドキュメントをよく見ていた。
その彼が、日本に来てからこれまでに関わってきた仕事と、彼のラジオDJに対する思いを綴ったのが本書である。
ラジオから魔法が消えて久しい。その魔法を取り戻すべく、奮闘する彼の情熱がみなぎっている。スポンサーの意向や予算の関係で自分の思うような番組制作ができない厳しさ、そんな厳しいラジオの現状の中から次代のラジオDJを育てたいとう熱意がまぶしい。
経済効率を優先するのは企業として仕方が無い面がある。しかし、放送局というのは文化を発信するという大きな役目も担っている。
すばらしい音楽は世界中どこにでもあるということを、筆者は番組で音楽を流すことで語っている。
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【なんでも芋】
イギリス人から見た、日本の縦社会、「良い音楽」と「売れる音楽」の違い、ラジオでの音楽番組を作ること、音楽業界の裏側、東北大震災の影響など書かれています。
福岡国際大学:ミキ
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英国出身の日本のラジオ・TVのディスクジョッキーを担当していた著者の半生であるとともに、60年代以降の音楽史。ジャズ、ポピュラーそしてアフリカの音楽、セネガル・ガーナ・マリ・ナイジェリアなどの優れたシンガー・ソング・ライターの紹介も驚き。彼自身が番組の選曲を考えているというのは、DJにより番組の性格が大きく変わるということを改めて知った思い。欧州でヒットしても米国でブレイクしない限り日本では売れない!著者の印象はアバのことに限らない。日本人の報道写真に対する敏感な反応など、日本人の文化論でもある。
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[好きすぎちゃって]幼いころから主にラジオを通してあらゆる音楽をむさぼるように聴いていた著者。日本で音楽関係の仕事に就き、ラジオDJとして活躍するまでの歩み、そしてラジオや音楽界が置かれている現下の状況について語った一冊です。著者は、現在はInter FMで「Barakan Morning」という番組のDJを務めるピーター・バラカン。
バラカン氏の半生を通して、特に日本においてどのように世界の音楽が受容されてきたかがわかり非常に興味深い作品でした。もちろん、ラジオ好きの自分としては、DJがどのようにして番組・音楽の構成を組み立てているかについても覗くことができ、読んでいるだけでまるでDJ気分が味わえるというオイシさも堪能できちゃいました。
そして、著者がオススメする楽曲リストが時代別で充実しているのも最高。もちろん紙の上からではどのような音楽か十分に知ることができないので、本書を片手にiTunesとamazonで自分の音楽リストを充実させてもらいました。ここのところ聴く音楽が偏っていたと感じていたので、こうやって知らない世界に気軽に道案内をしてくれる作品は本当にありがたい。
〜何を観ればいいのか、聴けばよいのか、その手がかりになる名画座のような存在。そういうメディアが必要です。〜
個人的にもInter FMはお気に入りのラジオ局です☆5つ
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2015/4/16読了。昨秋に惜しまれつつ終了した「バラカン・モーニング」のDJである著者が、渡日から今までの仕事を時系列で振り返りながら、ラジオにまつわる思い出、ラジオを取り巻く色々な事情、そしてこれからのラジオの可能性を語っております。高校時代からのファンとしては、本書で取り上げられた曲をYoutubeで拾い聴きしながら読み進めていくのは楽しかったです。スポンサーに気兼ねせず、良質な音楽をフルコーラス聴かせる、そんなラジオ番組が成り立たないような状況が変わらないかなと願ってやまないです。良いアイディアないかなあ。
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2014.10.8
ラジオってこれまでちゃんと聞いたことがなく、若い頃にがっつりはまっておけばよかったなと思うことのひとつ。突然の降板のニュースを知って手に取った本。
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私はラジオが今でも好きです。
著者の番組も好きで聴いています。
ラジオでの声がそのまま聴こえてくるかのようです。
15/01/10-04
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FM放送でピーター・バラカンの放送を聞いていたため手に取った一冊。放送の裏ではこういう事柄があったんだなぁ、と気づくこと多々有り。バラカンのYMOに対する見方が書かれていて、「へぇ~」と思ったり。
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ピーター・バラカンさんとの出会いはよく考えてみたらCBSドキュメントだった。ラジオの人、としての認識はもっとずっと後だったのだが、その昔も今も囁くような低いトーンの穏やかな声は変わらず。ラジオパーソナリティはオンエアと普段の雰囲気が全く違う方が多い中、仕事でお会いした時も電波から聞こえるお声とご本人はあまりに同じで逆に驚いたことも。でもラジオを、音楽を愛する志が、その穏やかなトーンから熱く感じられた。
「どんなに古い曲も初めて聞いたら新曲なんだ」のひと言は胸に刻む。ラジオから流れる音楽にはそんな魔法が潜んでいるはずだ。
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ピーターバラカンさんのラジオをよく聴いていた。あの訥々とした語りの魅力は、自分で選曲したからこその情熱からきているのだな。言葉に体重がのっているということか。
本を読んで思ったのは、とても頑固に生きている人だと思った。自分が好きな音楽があって、それを人に紹介したい、という情熱に従う。たとえば、売れるために好きな音楽を曲げたり、しゃべりを多くしたりはしない。その結果、生き方がシンプルになっていると思った。
数年前ラジオから"Do You Believe in Magic"が流れてきて、そのコーナーが好きだった。その企画の意味を知ることができて、とても嬉しかった。またピーターさんの番組を聴きたいなあ。ラジオ聴きたいなあ。
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バラカンさんの人となりが知りたくなって借りてみた本。思っていたよりも事細かに書いてあったり、当時の曲の紹介なども多くあり、思ったより時間がかかったけど無事に読了しました。無知すぎてあれだけど、少しだけバラカンの頭の中を覗けた気がしました。
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著者はDJとしてよりも、TVのコメンテイターとして認識していた。自分が子どものころからラジオのDJとして、音楽業界に深く関わっていた人だったとは本書を読んで改めて再認識した感じだ。
また、ラジオもTVもほとんど見ないで外で遊んでばかりの子供だったので、実は70年代、80年代の音楽事情にも暗い。当時、音楽やラジオがいろんな変遷を経て、時代を彩ってきたというのも新鮮な思いで読ませてもらった。
音楽が世相を映す鏡であること、あるいは世相に抗う力を秘めていることが、当時ヴェトナム戦争の頃のプレイリストを振り返ることで知ることが出来る。今の世に流行る歌には、そんなパワーがあるのだろうか。近頃の流行の歌をあまり聴いてないのも良くないのかもしれない。
とはいえ、今のラジオは(TVもだろう)、選曲もDJの自由度が低いと著者は嘆く。
「現在、多くのラジオ番組は、しゃべり手が音楽を選ぶことができません。構成作家が書いた台本のままにしゃべり、自分が選曲していない音楽をかけていると、DJの気持ちが入ってないことが分かってしまいます。」
確かに、ラジオでかかる曲は、出演者に関係するプロモート的なもの、番組当局が推すキャンペーンソングなどなど。。。 J-WAVEを1週間聴いていても、番組ごとに選曲が異なるというイメージはなく、ある期間は同じような曲がずっとヘビーローテーションだ。
今、どの番組を聴けば、面白いんだろうな~。
音楽のジャンルが時代につれて変遷していくだけでなく、音から映像(ビデオクリップの登場)への移行や、電波からインターネットとメディアの移り変わりと、著者が駆け抜けてきた約半世紀の環境の変化は実に波乱万丈だということが良くわかる。
でも、そんな変化の中でも自分を失わずに、ブレることなく歩んでこれたのは、日本に来て1,2年目の頃、日英の文化の違いにフラストレイションを抱える著者に母親が手紙に書いてよこした言葉があったからではなかろうか。
「変わったのは日本じゃなくて、自分だということを、あなたは分かっているわよね?」
ブロードキャスターとしてTVで世相に対するコメントを求められようと、自分は音楽業界の人間であるという彼の矜持が最後まで貫かれていることが良くわかる内容だった。
そんな時代の変遷の中、21世紀に入り、9.11、3.11とこれまたメディアのあり方を大きく揺るがす事件が起こる。日英と両方の感性を持った著者が眺める世相はバランス感覚があってとても良かったんだろうと思う。
日本国内の報道は、海外のメディアと較べ偏っているとか、事実を伝えていないなどと短絡的に思いがちだが、9.11後、ブッシュ政権の頃、世界の(というか主にアメリカをはじめとする西側の)メディアは
「猛スピードでイラクへの攻撃材料を探しはじめ、2003年のイラク戦争が始るまでの間、(中略)戦争一色」
になったと。著者自身が、
「政権のプロパガンダを垂れ流すメディアにアメリカが覆われるとは、ちょっと信じられない思いでした。」
と語る。
メディアの脆さというか、メディアにさえも公平、公正さを��めることは不可能ということを良く認識しておかないといけない。自分自身も、公正でもなんでもないし、自分に一番都合のよい情報を取捨選択して生きていくのだからね。
インターネットラジオは2010年から本格的にスタート、ラジオと共に歩いてきた著者でさえ、ネットの存在は否定できず、「ほんの少し前の社会にとっては、驚くべき現象だった」というYoutubeのない生活を「ぼくはほとんど想像できません」と言う。
70年代から、10年単位で振り返る彼の半生。2000年以降に詰め込まれる内容の多種多様性、変化のダイナミズムは読んでいるだけでも目が回りそう。というより、実際に今自分の周りで起こっていることなのに、却って現実味が感じられないほどだ。
音楽とラジオを通じて、面白い半世紀の振り返りだったし、今後にも注目したいと思えた。