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実話を元にしたメジャーリーグの話。
映画化され、ブラピが主演を務めたことでこ存じの方も多いと思いますが。
この本は、想像していたよりずっとおもしろかった。
ストーリーもさることながら、野球についての考え方まで、とても興味深かった。
メジャーリーグの古き悪しき文化は、日本の大企業の悪しき文化にとても似てると思った。
外からの意見を寄せ付けず、自己の経験や業界の風習を優先させるところとかは特に。
意外とアメリカ、しかもメジャーリーグでもそういう一面があるんだと感覚は新しかった。
さらに、この話は日本の多くの野球ファンにも衝撃を与えたのではないだろうか。
今まで野球といえば、打者は打率や本塁打数、投手は防御率や勝利数などが
数字として評価をされてきた。
そういった数字には実際にホームラン王のようにタイトルが付いている。
しかし、それらを指標として選手を見ることは大きく間違っており、
打者は出塁率と長打率を特に重視してみるべきだと結論があった。
(投手も同じように上記を加味した数で評価しなければならない)
この理論はこの本によると20年以上前から、発信している人がいたようだが、
おそらく日本では今でもこの理論について理解してる人は少ないのではなかろうか。
悔しいことに僕もここについては理解が至っていなかった。
しかしこの本を読んで、この理論には大きく共感をした!
そしてこの本の主人公「ビリー・ビーン」についてもっと知りたいと思った。
野球好きの人にこの本は必読書となると思う。
そんな素敵な本でした。
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ノンフィクション。
テーマは面白かった。ビッグデータマーケティングの先駆け的な取り組み。
長年、野球のスカウトマンは経験値に基づいた評価をしていたが、それは統計に基づいたデータ(事実)とは異なる。
データを信じることで、他球団より安く勝てる。
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野球が好きであること、映画化されたことということで手に取りました。
メジャーリーグにおける実話に基づいた小説ですが、ビジネス書のつもりで読めます。今、日本球界で活躍する広島のバリントンも話の中で出てきますので、カープファンには堪らないんじゃないでしょうか(笑)
数字も視点を変えれば意味も変わってくるという点で野球をさらに面白いものにしてくれます。(話は2000年代前半のものなので、現在の野球では当たり前となっているものなのでしょうか…)
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アメリカの野球界というと、かなり先進的な感じがしていたのですが、正反対で、友好クラブなのだというのが痛快でした。そう考えると会社だっておんなじようなもので、昔から信じられていたやり方や人が中心で、実際に意味のある施策をしようとするものは圧倒的な反対をうける、というしくみがよくわかってとても面白かったです。後日談のところが特にそんな風ですね。
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映画鑑賞済み。野球に興味のない人は映画のほうがとっつきやすい(私のこと)。かといって書籍が面白くないわけではなく、野球好きにとっては書籍に軍配があがるだろう。
ビリー・ビーン自身、球界を占める「熟練の勘」に翻弄された経歴を持つからこそ、データ野球に只ならぬ思いがあったのかもしれない。素人の私にとっても「出塁率」を重視する方針は理解しやすい。
もちろんスポーツはエンターテイメントであるから才能のスターの存在があってこそ観客を楽しませることができる。他方、資金の乏しいチームでも戦略によっては十分なチャンスがあるという事実はとても興味深い。
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4年前のW杯前に中田と本田が対談しているTV番組を見ました。そこで中田が語っていたことで印象深かったのが、セリエAに移籍した時に自分に課していたのが、受けたパスの何%がゴールを向いて受けれたものか?ということだけ気にしよう!という話でした。(正確には忘れちゃったけど…)パスの成功率よりも前を向いて受けたパスの本数がゴールに関係する、という実感を毎試合のパフォーマンスの指標にしていたという話を聞いて中田って、すごくクリエイティブだな、と感じました。その頃からみんな口にし始めたKPIを高い次元で自分のものにしている!ビリー・ビーンの戦いを読んで、KPIのクリエイティビティをまたまた感じてしまいました。本書がビジネス本っぽく拡がるのは、古い因習や暗黙のルールに対してことさらにそれを打ち破っていくカタルシスにあると思います。しかし、痛快なのに悲痛な印象を受けるのはそのエネルギーが自分がプレイヤーとして大成出来なかった悔恨を土台にしているからか?そのビリーイズムが愛されるべき野球人、松井をスペックに切り刻んでトレードで獲得するという本書以降の物語にも繋がっていきます。失敗も含めてグイグイ前に進む主人公に聞きたいのはプレイングとマネージメントの境目。試合になると球場を離れ得点経過に一喜一憂して感情を爆発させる姿に、監督やればいいのに…って言いたくなります。たぶん何か一線ひいているんだよね、きっと。
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大リーグにある既存の考えや常識を覆す物語。野球オンチの僕が読んでも面白く読めたので、野球好きの人ならもっと楽しめると思う。
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【読書その235】映画は見たことがあるが小説では初めて。これも以前読んだ斉藤孝氏の「大人のための読書の全技術」で紹介されていたので
読んでみる。
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映画でも話題になっていたのでいつか読みたいと思っていた。資金力がないうえ、スカウトや他球団が見向きもしなかった選手たちをとり、見事なプレーヤーとして育て素晴らしい野球チームとなった過程にひきこまれる
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一回切りの勝負じゃないのなら、結果より過程が重要。
全体最適と部分最適。
①優れたチームパフォーマンスを実現するには、優れたローカルパフォーマンスを図るしかない
②ローカルパフォーマンスが優れていても、優れたスループットは実現できない
どちらの仮定が間違っているのか?
②の仮定が間違っている。ということを示した本。
これはサプライチェーンマネジメントの本ともいえる。
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ブラッド・ピット主演の映画にもなった、メジャーリーグのオークランド・アスレチックスGMのビリー・ビーンを取り上げたノンフィクション。それまで注目されていなかった出塁率・長打率を徹底的に重視するセイバーメトリックスを駆使して、10年間に5回チームをプレーオフに導いた。
そこらへんのビジネス書よりも断然おもしろいし役に立つ。常識と思われているものと実際が違っている場合、そこに勝つチャンスがある。野球を素材にして頭の使い方・ものの考え方を教えてくれる。
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新しい評価を取り入れたことは画期的だと思うが、あまりにも選手を商品として扱うことに疑問を感じる。ガラクタの選手を・・・という表現にはゲンナリした。
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野球好きも、そうでない人も、とても楽しめる本。業界の常識が常に正しいとは限らず、そのことに気づき本気で実践するものが勝利を得られるというのは、起業の世界でも通じるものだと思う。
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科学的考え方で球団運営を行い、弱小チームを強化した GM の話。
あと、大リーグ界隈の統計データを理解せず、事実を事実としてとらえられない人達の愚かさもよくわかります。
(特に出版後日談に出てくる人物たちの愚かしいことよ。)
日本の球団なんかも、ちゃんとこの本を読んで参考にすべきだと思いますね。できれば、高校野球の指導者あたりにも読ませたい感じ。
それはそれとして、選手のエピソード 2 つがとても良かったですね。
フィールド・オブ・ドリームスとか、川原の野球ものでみることのできるような幸福感が最高。(^^
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メジャーリーグではセイバーメトリクス理論はコモディティ化し、その先いかに他チームと差別化を図れるかが課題になっている。
対して日本の野球は相変わらずの勘と経験頼り。どこか1チームでも実践してほしいよ。