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会社・組織について論じされた一冊。
小笹さんの本は相変わらず、論理展開がうまく頭にすっと入ってくる。
組織論については色々参考になりました。
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会社として、組織として、上司として、個人として。
仕事をする際の「品格」=長期的品質の出し方の本です。
特に「上司としての品格」は、下手なリーダーシップ論よりもとっても参考になります。
会社でマネージャーの方、起業する方にお勧めです。
私が近い将来に起業する際の、組織論のバイブルになりそうです。
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久々に再読。
自分は「時間投資家」である、という視点をもつこと、と。
人生そのもの、命そのものである時間を、会社に投資しているわけで、
無駄な時間を使うのは命を削ることと同じ、と。
激しく共感。
そこから直面し、どういうスタンスで仕事をしていくのか、ということ。
数年前に書かれている本ですが、良書ですね。
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LMに興味があり、手に取る。
最も共感したのは、下記のこと。
・会社は経済合理性を追求するもの
・社会は経済合理性のみ追求するものではない。
・そのため、会社はさまざまな不祥事を生じさせる原因となる。
・会社はあくまで、人が生産性を高めるために考えたシステムであり、会社というシステムに振り回されることは本意ではない。主体は会社ではない。
・会社の品格に影響を与えるものとして、組織、上司、仕事、処遇がある。
上記のことを1章で述べ、2~5章をそれぞれ「~の品格」というタイトルでポイントを述べている。いずれも納得させられるポイントが多いが、情報過多で処理しきれない。ふとした時に読み返すといいかなと思った。
2章組織
3章上司
4章仕事
5章処遇
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想像以上に新しく得た視点がなかった。書かれたのが5年前だから、それまでに身につけた考え方をなぞっただけの感じ。
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時代の変化
それによるヒトの価値の変化
その上で
ヒトである社員、リーダー、経営者はどう振る舞うべきか
・社会と会社のずれに敏感に
・積極的な情報開示
・意味と時間を与える
など
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組織の必要性、上司との関係、モチベーションなど、会社を支えるうえで大切なことが網羅されていて、気が引き締まる。当然のことが欠けてくると社会への不適合がおこる。
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かなり、
期待していただけに、
内容が少し薄い点が、
残念でした。
それでも、
社員主義を貫いているところが、
また、会社にこそ品格が問われると言われ、
納得しました。
また、現在の会社と社会の論点を
把握できて、
良かったです。
小笹さんの、
他の著者を読んでみようと思います。
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タイトルがその当時のブームに完全に引っ張られている点がイタイが、内容は真っ当。
この時から数年経った今、ますます企業は「品格」を失いつつあるのではないか? そのことを国も後押しし始めたし、「日本国は人不要」ということか。
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私が社会人1~2年目であれば本書を読んでも何も感じなかったかもしれない。しかし、ある程度の経験を積み、周りがよく見えてきた今、本書は「日々、違和感を感じている何か」を明快に示してくれている。
「組織の品格」「上司の品格」「仕事の品格」…他人事とは思わず、仕事に対する自分の考えや態度と照らし合わせていくといいのかもしれない。
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会社の品格 小笹芳央
リンクアンドモチベーションの社長
年功序列と終身雇用の制度は会社にとっても社員にとっても都合の良い制度だった。
成果とは関係なく、年齢に応じて給料が上がり、退職金が入る。
会社にとっても人材が流出する恐れがない。
しかし、既に終身雇用と年功序列は崩壊しつつあり、その中で著者が提示しているのは・・・
•相互拘束から相互選択へ
•組織内特殊スキルから普遍スキルへ
•給与の後払いシステムから即時清算システムへ
•定年制の論理矛盾
ここ数十年で働き方は大きく変わっている。
自分自身で価値を創造できる人材になることが変化の大きい現代社会の中で生き残るには必要だと感じている。
特に、上記にあげた、いくつかの著者の提示は今後の働き方に大きく影響をしてくると思う。
会社も社員もお互いを選び合うことが双方のためであり、
組織内の特殊スキルよりはどこの業界、世界に行っても普遍的なスキルが重宝される。また、退職金がない会社は現在の成果に対して適切な報酬を社員に還元しているかによって見方が変わる。退職金がないからといって、制度が整っていない会社というのは早計だ。
今後は定年ではなく、その年齢、実績に応じて労働をして、適切な報酬をもらうことが通常となるであろう。
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会社について、さまざまな側面から捉え、「品格」という言葉を使って評価している。
例え自分が勤めている会社であっても、会社を評価しようとすると何か他人事になりがち。本書ではそれを自分の問題として考えることを求め、そうできるような内容となっている。会社とはどうあるべきか?その中で働く自分はどうあるべきか?いろいろと考えさせられる。
この本を読んで貰いたい人、残念ながらウチの会社にも大勢いるなぁ…
テレビ番組で紹介されていた著者とリンクアンドモチベーションという会社に興味を持ち、本書を読んでみたのだが、期待以上の内容だった。
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著者の言いたいことは、あとがきのこの言葉に集約される。
何か社会で問題が起きたとき、「政治が悪い」「役人が悪い」「教育が悪い」・・・と、すべてを誰かのせいにしてしまう。何かが起きるたびごとに、責任の矛先が変わっていく。これは、会社で問題が起きたときも同じです。「経営者が悪い」「上司が悪い」「人事が悪い」・・・。しかし、誰かの責任にしていたところで、何も前には進みません。歪んだ「会社の品格」も、決して元には戻らない。
必要なのは、誰もが当事者意識を持ち、自己責任意識を持ち、日々を生きることだと思うのです。会社であれば、一人ひとりが「会社の品格」に責任を持つ。一人ひとりの品格が、最終的には「会社の品格」を生む。そう認識できるかどうかです。これは社会も同じです。誰かのせいにするのではなく、それは自分のせいなのだと、そういう国にしてしまっているのは、自分の責任でもあるのだと。一人ひとりが当事者意識を持つことから、すべては始まると思うのです。
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「会社」というもののが一体何なのか、その捉えかたは、人によって違う。会社というのは、法人という呼び方があるように、擬人化された一つの人格なのだという定義から話しは始まる。以前は、会社と従業員との関係というのは対等ではなく、会社が社員を縛り付けて、お互いに身動きがしにくい時代だった。だから、いったん入社したら他の会社と比べる機会もなく、自分の会社がやっていることについて公平に判断をすること自体が難しいことだった。
しかし、終身雇用という制度が事実上なくなり、人材が流動している今では、会社にこそ品格が厳しく問われるようになっている。では果たして、会社の品格というのはどの点で明らかになるのか、というのがこの本のテーマだ。
章ごとに、「組織の品格」「上司の品格」など一つ一つの項目に分けて語られているが、一番面白いと思ったのは「処遇の品格」についてだった。株主に経営情報を公開するように、社員にも情報開示が必要だという。求人活動は、会社にとってとても重要な活動だけれども、それをどのようなポリシーでおこなっているかというのは、確かに、会社の品格が最も問われる部分だと思う。社員のことをどれだけ大切にするかによって、会社はその質を判断される。社員によって選ばれる資格がある会社とはどういう会社なのか、考えるきっかけをたくさん与えてくれた本だった。
パチンコは、自分で台が選べるから面白いのです。そうやって、自分が選んだ結果、自分の力量が多少ながら反映されるのがパチンコです。しかも、短時間で結果が跳ね返ってくる。選択ができ、自分の力量が反映され、短時間で結果が出る。この3つの要素を全部備えているのがパチンコなのです。(p.138)
本来、会社と社員との関係の結び方には2つの方法があります。ひとつは、辞めにくい会社を作って、辞めてほしい人に辞めてもらうことです。そしてもう一つの方法は、辞めやすい会社を作って、辞めてほしくないハイパフォーマンスのリテンション、在職維持に努めることです。相互拘束時代には、多くの会社が前者の考え方を前提に、処遇のルールを作ってきたわけですが、これからの相互選択時代には、後者の考え方を採用する必要があります。そもそも、辞めにくい会社を作って、辞めてもらうというやり方は、莫大なエネルギーを要するものです。(p.166)
アンフェアな採用活動は、もう許されない時代になります。なぜなら、人材獲得競争は、会社にとってひとつの重要な業務だと広く認識され、会社の体質がここで浮き彫りになるからです。今後は、採用シーンにおいて、会社の品格が表に出てきやすくなるでしょう。例えば、学生を拘束するということは、人の自由を束縛してでも自分達の目的を達成するんだ、という価値観を表しているといってもいいでしょう。実際には選考会なのに、そうではないと言って学生を集めるのは、手段を問わずにとにかく結果を出すためにウソをついてもいい、という体質を表しているともいえる。(p.182)
経営者や幹部はときどき、社員の時間は無尽蔵にあるという感覚に陥ることがあります。社員の時間はすべて自分達が預かったものだという考え方をしてしまう。そういう空気が広がっている会社は、���格的に相当な問題があると言わざるをえません。時間は資源である、という意識がないからです。この意識が典型的に表れるのは会議です。実は、「会議を見て、この会社はダメだという結論を下してしまう」という声が驚くほど多いのです。(p.156)