紙の本
現代日本の新興宗教の状況がこれ一冊でわかる
2007/12/16 02:05
15人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふるふる - この投稿者のレビュー一覧を見る
幕末・明治維新以降の新興宗教(新宗教)の歴史、現在の状況がわかる。宗教学者として、公平な立場から書かれている。具体的には、1、天理教 2、大本 3、生長の家 4、天照皇大神宮教と璽宇 5、立正佼成会と霊友会 6、創価学会 7、世界救世教、神慈秀明会と真光系教団 8、PL教団 9、真如苑 10、GLA
30年ほど前、夜のラジオで「インナートリップのれいゆうかい」というフレーズがよく流れていた。番組のスポンサーだった。「れいゆうかい」というのが宗教団体だということを、その10年後くらいに知った。そして、今日初めて「インナートリップ」の意味がこの本でわかった。「自分探し」ということらしい。
紙の本
信じる者は救われる?
2009/06/06 22:28
7人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GTO - この投稿者のレビュー一覧を見る
新宗教なんてものは、似たようなものだと思っていたが、この本を読んで、類似点も多いがそれぞれ多少の個性があることが分かった。特に、それぞれの宗教がその時代その時代の雰囲気を反映していることが、うまく説明されている。一人暮らしを始める前に、若い人に是非読んでほしい。
阿含教、幸福の科学などにも、迫ってほしかった。次の著作に期待しい。
紙の本
私の亡くなった祖母も新宗教?の教祖をやってたようです。
2008/08/21 14:13
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kokusuda - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本中で数百は存在しているとされる新宗教。
分派や分裂も多く法人化されていない宗教まで考えると
全体像を把握することさえ困難です。
カルトやオカルトとしての特性を持つ宗教などもあり、
関連した事件も発生しています。
最大の事件は地下鉄サリン事件ですが、些細なトラブル
程度は少なからず日本中で発生しているようです。
気づく事は少ないでしょうが日本の制度、慣習、言葉などは
宗教の影響を意外に多く受けています。
しかし、日本人は宗教への帰属意識は強くありません。
ですから、新宗教の信徒が持つ強い帰属意識に違和感を
覚えてしまうのかもしれません。
本書は新宗教のさまざまな問題も踏まえた上で、社会的に
影響力が大きいと考えられる10の宗教を紹介しています。
客観的な視点を基調にし論評を加えていますが、多くの教団、
宗教関係者に対する配慮が文脈に感じられます。
紹介されている新宗教は幕末から昭和初期にかけて
立教されています。
また、その殆どが神道系、仏教系なのも歴史に関係している
のでしょう。少しは解釈の違いなどがあるものの、
既存の宗教の影響が大きいようにも感じられます。
古くて新しい新宗教というところでしょうか。
全体的に新宗教の歴史を通じて宗教とは何なのか、を
教えてくれている感じがします。
歴史などを知れば知るほど私の中の宗教に対する違和感が
大きくなっていくようにも感じました。
生来が小心者の上に合理的に考える習慣が宗教を
拒否させるのかもしれません。
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帯の煽り文句にケチつけるのは大人げないとは思いつつも「近代の精神が浮上する画期的な書」は言い過ぎ(^^;)普通の”新宗教ガイド”という感じ。著者も”はじめに”で「評価を意図してはいない」と言い切ってますからね。多少気が抜けた感じがしないでもありませんが、第一人者がキチンと書いてくれた興味深い一冊。
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日本の主要な新(興)宗教についての解説本。新宗教といいつつ、ほとんどは戦前からある由緒ある?宗教だったりするわけで、僕らが「新宗教」や「新興宗教」という言葉から感じるうさんくささはそれほどない。教義内容には深く踏み込まず、略歴や成立の背景を宗教学者の視点からまとめられている。ただ、分裂・統合が激しい宗教も少なくなく、系譜のようなものが欲しかったところ。また、とりあげられているのが仏教・神道系で、キリスト教系がないのもちょっと不満。日本ではキリスト教全体を見ても人口の1%以下なので、主要宗教集団になりえないのはわかるんですが・・・。あと、創価学会の話題に強い著者の書なので、もうちょっと創価学会は踏み込んだ記述が欲しかったな。
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ちょっと怖いけどその存在に興味もある新興宗教について、歴史や宗教観など分かりやすく書いていました。宗教を作るのは金儲けのためだけじゃないんだなと、当たり前かもしれないけど、考えさせられました。キリスト教系がないのがちょっと残念。
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今、日本にある10大宗教をコンパクトにまとめてあっておもしろかった。宗教の話をするとどうも偏りがちになってしまうが、著者による見方も一貫していて、すんなりはいってきた。
開祖の信条がずっと続いていく事は難しい。宗教団体=集団として動いていく上で、それぞれの思惑が思ったところにいきつかなくなる、歪んでしまうのだなと思った。けれど、個人的に偏見を持ち続けていたものに対して誤解を解いてくれたいい本でありました。
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良書。書名通り日本における10の新宗教をとりあげている。なるべく客観的に中立に書かれている文章であると感じた。しかし、10では足りない。続編を希望する。「おわりに」で「新宗教とカルト問題」という欄があるが、まさにこの問題を取り上げた本が読みたいなぁと思う。「新宗教とカルトとの関係は、非常に難しい問題を提起している。社会的な問題を起こす新宗教がカルトとして批判の対象となることが多いが、カルトとは何か、どの教団がカルトにあたるのかを学問的に定義することは難しい。」その通りだと思う。であるからこそ、知りたいと思う今日この頃。それにしても宗教って大変だなぁと思う。分派したり一緒になったり。歴史を知る分には面白いのだが。なんとなく、「ミーム(意伝子)」を思い出した。
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新宗教がいかに時代に沿って盛衰してきたかがよくわかる。そもそも僕は宗教に対して特に特別視とか敵視とかしている分けじゃないし、どちらかというと信仰熱心な人に好意的な印象を受けていたが、その印象をさらに強めたり一概にそうも思えなかったり、勉強になるなぁ。
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日本の比較的新しい宗教を10選んで解説した本。それぞれに宗教の概要を説明している本として分かりやすいです。信仰する人が増えるきっかけとして、社会的な状勢が影響していることが分かりました。(2008.2.10)
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明治時代以後、日本で成立してきた新宗教のうち10個を取り上げて、その成り立ちから現在までの概略を紹介。
教祖誕生から組織化・分裂、社会問題化した事件を起こしたり、時の政府から弾圧を受けたりと、意外にどの新興宗教も同じような変遷を辿ってきている。
傍観しようとも、無防備な頭を洗脳されようとも、自ら入信しようとも、とりあえず頭の空白部分を埋めておいて損はない入門書。
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本当に、日本という国には、宗教団体が多いものですね。あとがきによれば、数百はあるということですが、ここからトップ10を選ぶというのも、なかなか難しい選択だったと思います。
評価はしないというスタンスで書かれた書で、それぞれの団体の歴史とか実態については、よーくわかりましたが、、、表紙の帯には「新宗教には、なぜ巨大なカネが集まるのか?」とありまして、その答えがあったのかどうかは煙に巻かれてしまったような感も無きにしも非ずです。
(2008/7/10)
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パナウェーブとかなんとか堀菌って名称が出てきて、懐かしいと思ったくらい。正直、そんなに興味がもてずに閉じてしまった。
また時間が経って読み返すときはどう思うだろう。やはり興味ないままかそれとも・・。
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10の新宗教について詳しく書かれた本
有名どころでいくと
創価学会・天理教・立正佼成会・PL教団といったところか。
私は
新宗教に対して
多少偏見な目で見ていたので
この本に物足りなさを感じた。
きわめて
中立的に、客観的に、
それぞれの新宗教が生まれた歴史、活動が書かれているので
「カルト宗教を暴く」的なものを期待していた
私にとって少しがっかり。
しかし客観的に見ることができない私も恥じた。
新宗教は何が悪いと聞かれれば何も悪いことはない。
ただし
カルト宗教と新宗教との線引きはとても難しい。
一歩行き過ぎてしまうとカルトの世界にようこそになってしまうし
逆に何も活動しないと宗教そのものの意味が分からなくなってしまう。
もっともっと
私は宗教について勉強せねばならないと思った。
この本は
新宗教について概要を学びたい人には
ぴったりです
偏見なく中立的に書かれています
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冷静に分かり易く各宗教法人が生い立ちから解説されている。宗教研究家も色々関係してみないと第一人者とはなれないだろうな。