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ドラッカー御大の著作・論文を編纂して一冊に仕立てているのですが、単なるエッセンス本にはなっていないところがすごい本。
ドラッカーの本質をついた論述もさることながら、編纂者のドラッカーに対する理解の深さを感じさせます。
“生産性をいかにして高めるか”についてコンパクトに書かれていたので、ご紹介します。
・知識労働においては、資本は労働(人間)の代わりにはならない。
ex)コンピュータ投資は、素材加工における機械投資同様、生産性を上げると信じられたが、人の数は増え、実質的にはほとんど向上していない
・したがって、より賢く働くことこそが生産性向上の主役。もちろん、知識労働におけるより賢く働くということの意味は、肉体労働の場合とは大いに異なる。
・肉体労働が仕事そのものの生産性向上に焦点を合わせれば良いのに対し、知識労働の仕事の生産性向上の焦点は、成果に合わせなければならない。
・知識労働の仕事において求められる成果は3種類ある。自分の仕事がどの範疇に属するかを知っておく必要がある。
?質のみが問われる仕事
ex)大量の真似薬より1つの画期的新薬の開発を求められる研究員
?質と量の両方が問われる仕事
ex)顧客の満足と売上金額の両方を求められるデパートの店員
?量のみが問われる仕事
ex)保険会社の保険金支払い事務、ホテルのベッドメーキング
・労働者自身がパートナーとなって生産性の向上に取り組むことが必要。
・生産性の向上には継続学習が不可欠。知識労働者は自らが教えるときにもっともよく学ぶ。学ぶ組織になるということは、教える組織にもならなければならないということ。
上記の生産性の話以外にも、「なぜ成果が上がらないのか」「意思決定の秘訣」「優れたコミュニケーションとは何か」などの興味深い論文が並んでいます。
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「プロフェッショナルの条件:いかに成果をあげ、成長するか」
P.F.ドラッカー/著 上田 惇生/編訳 ●ダイヤモンド社,2000.6
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いまごろ何ですが、読んで感動しました。ドラッカー思想の生き方。働き方。
ドラッカーはご存知でしょうが、1909年ウィーン生まれ。フランクフルト大学
卒。現在米国クレアモント大学院大学教授。ビジネス界に影響力をもつ最大級
思想家。
著作物からいいとこどりの簡約まとめ本。これは買っておくべき。本とにいま
ごろ何ですが、読んで感動しました。ドラッカー思想の生き方。働き方。
パート3「 自らをマネジメントする」97ページ147ページまで
ここが、ぜひ読んでおきべき部分。
おすすめ1章・私の人生を変えた7つの経験、。
目標とビジョンを持って行動する。ひとつのことに集中する。(定期的に検証
と反省を行う。)新しい仕事が要求するものを考える。書きとめておくーイエ
ズス会とカルヴァン派の教訓。何によって知られたいか。成長と自己変革を続
けるために。
2章・自らの強みを知る。生き生きと働くための方法。強みはなにかに。フィ
ールドバック分析から分かること。仕事の仕方に着目する。人と組むか。価値
観を優先する。ところをうる。
3章・時間を管理する。時間の自分の時間のどのとうに使っているか。時間を
無駄にする仕事。時間をまとめる。時間の使い方を記録する。仕事を整理する
。マネジメントの欠如がもたらす時間の浪費。汝の時間を知れ。
4章・もっとも重要な事に集中せよ。時間を無駄にしている暇はない。古くな
ったものを整理する。劣後順位の決定が重要。捨てるのは勇気だ。
p104新しい仕事で成果をあげるのは何をしなければならないか。新しい任
務が要求するものを徹底的に考え抜くこと。
106ページ。
イエズス会(1534年創設)とカルヴァン派(1541年創設)の教訓。と
は何か?重要な決定をする際に、その結果を書きとめておかねばならなかった
。結果と期待を比較できると、自分の強みがわかるということです。
「フイードバック分析」これがキーワードです。
112ページ.
何かをするときにその結果の何を期待するかをカナラヅ書く。強みを発見しそ
こに集中せよ。
118ページ。
みづからの、「自分の強み」「仕事の仕方」「価値観」を知れ。
自分の時間の使い方を管理しフイードバック分析せよ。時間こそが最大級の資
源である。
137ページ。
自分の強みをいかすために、強みを重要な機会に集中せよ。
144ページ。
集中とは意味ある事、重要な事について時間と仕事について自分から意思決
定すること。
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プロフェッショナルの条件 P・F・ドラッカー 266ページ
この本は、ドラッカーの著作、論文のなかから、個人を対象とした文章を抜粋した本です。一人一人の人間がこれからの社会をどう生き、考えていけば良いのかが具体的に書かれています。
ちなみに、私はドラッカーの本を読むのは今回が初めてでした。これも自分にとっては「気づき」が非常に多く興味深く読んでいました。
本の内容は、仕事をどうこなすか?に焦点が当てられていますが、その考察が、企業、社会、歴史、芸術、経営、人物などのあらゆる分野に及んでいます。
一体どこから、この「知」があふれているんだ?と言いたくなります。仕事についての話でここまで様々な分野から引っ張り出してくるのは圧巻です。
それでいて、それらが一本の道のように、きれいにスジが通っているんです。これにより文章が非常に説得力を持ち、自分が「真理」にふれているような感覚に陥りました。
自分の成長を願う人であるならば、是非読んで欲しい一冊です。
この本に出会えたことに感謝!
きっと、何度も読み返してたくなります♪
「本の構成コーナー」
パート1 いま世界に何が起っているのか
パート2 働くことの意味が変わった
パート3 自らをマネジメントする
パート4 意思決定のための基礎知識
パート5 自己実現への挑戦
「この言葉が…お気に入り♪今日のワンフレーズ」
「これからは、だれもが自らをマネジメントしなければならない。」
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ドラッカーはすばらしいです。
個人としてどうやってこれから生き残っていくかについて本当によく考えさせられる本です。
ドラッカーの言ってることは正しいの一言につきます。
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タイトル通り、初めて読んだドラッカー。リーダーシップを取り、プロフェッショナルな仕事をするための方法論が書かれています。やや難解ではあるものの、自らの能力を高めて、実践していくことの重要性を教わりました。自分の高みへ辿り着いた時、再読したいと思います。
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ドラッカーは、以下の三つの対象について本を書き続けてきた。
一つ目に”マネジメント”について、
二つ目に”社会変化”について、
三つ目に”人”について、だ。
この本は、三つ目の”人”についての総まとめ、というような内容だ。
したがって、難しいことは何もない。
全ての人の人生、生き方を対象として書かれた本なのだから。
この激動の時代に生きる全ての人に対して、具体的でかつ、重要な示唆を与えてくれる、最高の一冊だと思う。
自分が一番好きな本。
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P.F.ドラッガー氏の著書はこれが初めてだが、全く古さを感じない。同氏の著作に対する書評はいずれも氏の先見性を褒め称えている印象があったのだが、本書を読んで納得した。
訳書の初版が出たのが2000年だから原書が出たのは1990年代だろう。 その時点で世の中の変遷をこうも見事に予見しているのは素晴らしいとしか言いようが無い。
本書は個人に焦点を当て、成果の出し方、成長の仕方を説いているので一見啓発本の様な色が出ている様に見える。 しかし、時代の変化を予見した上で、その流れに乗っていけるように誘導している点に於いて、他の啓発本とは一線を画している上に十分すぎるほどの説得力がある。
他の著書も読んでみたくなった。
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初ドラッカー。正直言って社会人2年生にはお腹いっぱい、消化しきれないほどの内容。今すぐ使える部分もあれば、使うのはまだ先の部分もある。いくつものステージで得るところのある本だと思う。
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私は本を読む時、重要だと思ったところにはポストイットを貼るのですが、読み終えた後本書はポストイットだらけになってしましました。そのくらい本書には自分を高める上でのエッセンスがたくさん詰まっています。確かにドラッガーの著書は抽象的で難しいのですが、得られるものは非常に多いので、時間をかけてでも読む価値があると思います。オススメ。
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「何かが上手くいかない....」
と思っている全ての人に読んで欲しい自己啓発系の本。
真剣に物事に取り組むに当たっての姿勢。
そして仕事に取り組むに当たっての姿勢。
更には人生をプロデュースしていく姿勢。
著者の体験談や経済学を交えながら紹介しています。
そこそこの分量と引き換えに、今の自分ワンランク上げちゃいます。
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ビジネス哲学者とも言うべき伝説的なコンサルタントであるドラッカーの入門書。過去の著作と論文からポイントを抜粋して再編集したもので、副題は「はじめて読むドラッカー【自己実現編】」となっている。原題は"The Essential Drucker on Individuals"。自己実現編以外にマネジメント編と社会編、およびそれらの後に書かれた技術編がある。
ビジネス書とか自己啓発書の類は書店で立ち読みしただけでもうさんくささを感じることが多く、これまでほとんど読んでいなかった。この本は先日会社の研修で講師が推薦していたため(そしてその研修が比較的充実した内容だったため)読んでみることにしたもの。
結論から言って、非常にためになる本だと思う。重要な部分をマーカーで塗ろうと思うと、3分の1くらいの行を塗ることになりそうな密度だ。ドラッカーが直接相手をしたのは大企業の経営者だと思うが、下っ端のサラリーマンでも十分役に立つ。
彼が指摘する“よくある状況”を自分に当てはめると、納得のいくことばかりだ。言われてみれば確かにその通りだった。そしてどうするべきかというアドバイスもまた、決して現実離れしておらず、明日からでも実行しようと思える。それだけで誰でも優秀になれるとは限らないが、努力の方向を決める拠り所として大事に持っていたい一冊だ。
惜しむらくは、日本語訳がどうもしっくりこない部分がたまにある点。キーワードとして繰り返し登場する「知識」はknowledgeだと思うが、日本語の「知識」とは微妙にニュアンスが違うように感じる。また「知力」「知覚」「情報」「教育」「教養」なども、できれば原語を付記してほしかった。
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副題のとおり初めて読むドラッカーになった。仕事を行う上でのさまざまな心構え、方法論が書かれている。訳者あとがきにもあるようにドラッカーの多くの著作の中からの抜粋で構成されているようだ。キーメッセージそのものは、聞き覚えのあるものもあるが(元はドラッカーの著作かもしれない)、メッセージの背景まで含めて聞くと説得力があり実際にそのように行動すべきだと思える。仕事を行う上で知識の広さと深さのどちらを追求すべきか迷うことが多いが、この本の”自らの強みを知る””何によって憶えられたいか”あたりを読み、深さの重要性に対する認識が深まったと思う。
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この1冊だけで経営本は充分なのでは。
素晴らしいです。
常に横に置いて、ことあるごとに開きたい。
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まさに副題である『いかに成果をあげ、成長するか』の本。
私にとっては特に3章がためになりました。
もっと経験を積んだら一度読みたいです。
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A:自分をマネジメントする
1.定期的に検証と反省をする(すべて記録する)
?よかったこと
?努力したこと
?失敗したこと
?手本とすべきこと
?改善すべきこと
2.自分は人にどのように見られたいのか
3.自分の強みを理解する
4.時間を有効につかう
?10%以上人間関係の調整にとられている場合、人が多すぎる
?25%以上会議をしている場合、人が多すぎる
?繰り返し発生するドタバタは、マネジメントの欠陥
?もっとも重要なことに集中せよ
?何をしないか、不必要なものを見出すことが大切
?「しない」という勇気が大事
B:意思決定をする
5.問題は4種類ある
?基本的問題の兆候現象
例:メンテナンスが多い ⇒ 実は品質問題
?当事者にとっては例外だが、実は基本的、一般的問題
例:会社の合併など
?真に例外的、特殊な問題
例:歴史的大規模な天災
?新たな基本的、一般的問題の兆候
一般的問題を例外的な問題として、現場の場当たり的な対応で済ませてしまうと、失敗の連続になってしまう
6.問題解決のための必要条件は何か、明確にする
7.正しい「妥協」かどうか考える
「ないよりマシ」な妥協か、「半分の赤ん坊は、いないより悪い」という最悪の
妥協か判断する
8.決定を行動に移す
下に何を知らせ、何をさせるのか
9.フィードバックの仕組みを作る
結局最後はトップが確かめる
10.決定は本当に必要か
「何もしない」というオプションもある、中途半端、二股は最悪の選択肢
11.勇気をもつ
弱いところを見ると、低いことしかできない
長所を見て、その上限、それ以上を要求する
12.満場一致は危険
C:コミュニケーションをとる
13.コミュニケーションは情報ではない 依存関係だが、しばしば相反する
?知覚 聞く人がいなければコミュニケーションは成立しない
話し手より聞き手が重要で、聞き手の能力以上の話は通じない
?期待 人は見たいものだけ見る、それ以外は反発(まだ良い)か無視される(無視は危険)
?要求 受け手に何か要求する、その要求が受け手に受け入れられれば、関係は
強化される、もしそうならない場合は、拒否または抵抗を受ける
14.目標によって、個人個人の知覚の差を理解し、同じ方向へ力を向けることが大事
D:リーダーシップ
15.リーダーシップの本質は一貫性