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面白い。会話のひとつひとつが絶妙で、もうつるつる読めて、読み終わるのがもったいないような。で、ああ、読み終わっちゃったと思ったら、今回のこの文庫にはおまけが付いていて嬉しかったね。あ、あと栞にも注意、です。
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話の設定としては決して嫌いな分野ではないのだが(むしろ好き)、なぜだか物語の中にちっとも入っていけず、読了までにものすごく時間がかかった。最後は斜め読み。
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結構前に友達に貸していただく。フラフラしてる身内や離婚や妊娠の方が、白血病で余命幾ばくとかいうよりとってもリアル。小説の形として優れているというのは私にもとても理解できた。それについては大江健三郎が巻末で詳しく解説してくれます。
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とてもおもしろかった。
フラココ屋の周りの人々の
「ゆるく束ねられた関係」がいい。
文章も独特で、噛むほどに味が出る。
主人公像がぼんやりしてるのが新鮮でした。
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含みの多い文章が、すてき。
特別なことなんて何も起こらない、それでも日常は発見に溢れてる。
すらすらと、丁寧に、微妙なニュアンスが描き込まれている本。
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ゆっくり読んだ。慣れた町の新しい道を知るって、楽しくてスリリングで、でもちょっと不安で心細い。ここどこ、みたいな。そんな感じの作品。「ゆるく束ねている」。
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風呂の攪拌棒を人にあげたがる女、鋸を上手に使う娘、北の湖を下の名前で呼ぶフランス人、そして空気の抜けるような相槌をうつ主人公・・・。自覚のない(少しだけの)変人たちがうろうろと、しかし優しく動き、語り合う不思議なユートピア。柔らかな題名とは裏腹の実験作でもある、第一回大江健三郎賞受賞作。
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上京したときに読む本がなく、
本屋で文庫本を購入。
この著者に興味があったし、
帯に、大江健三郎の言葉がのっていて
「懐かしい小説の魅力を、
それもすっかり新しい日本人たちをつうじて
表現した作品に第一回で出会えたことを
喜びます」と書かれていたので、
買ってみた。
小説としてよくできていると思うし、
いい作品だと思うが、
私好みではなかったので、★3つにした。
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日本全国ダーツの旅みたいに、たまたま切り取ったらこんな風景がありました、というような小説。
何度でも読み返したい。
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「僕」は西洋アンティークショップ「フラココ屋」の倉庫である2階に居候している。この話は僕の視点で、フラココ屋の店長、大家さんの娘の夕子ちゃんと朝子さん、お店の常連さんの瑞枝さん、同じく常連だったフランス人のフランソワーズなど、フラココ屋を中心とした群像劇と言える。
この話のいいところは全編に漂う「ゆるさ」。「僕」の持つ茫洋とした感じがそれを感じさせているのだろうが、登場人物同士のつながりも、決してウエットな感じではないのだが、確かに繋がっているそういう感じがとてもよい。人と人が親しくなっていく様子が微笑ましいのだ。
読み終わる頃には1人1人のキャラクターに、言い知れぬ親近感を抱いてしまった。
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骨董品屋「フラココ」に集まる個性豊かな人々…ゆっくり流れる時間がなんとなく懐かしい感じで不思議な感じです。
2010年1月25日読了
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人は何かしら、どこかしら、変な部分を必ず持っていて
だから、変とかじゃなくて、きっとそこが個性なんだろうけど
他とは違う何かを持っていて、
逆に、欠落した部分もあって
そういう人間たちが寄り集まることで
なんだか不思議で楽しい空気が生まれるのかもしれない。
長嶋有の作品はこれまで2,3冊しか読んだことないけど
今までで一番、読んでいてしっくりきた。
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小説に流れるゆるりとした雰囲気が好き。
あとで「あぁこれのことだったんだ」とわかるヒントが好き。
店長や、瑞恵さんや、夕子ちゃんや、個性的で魅力的な登場人物が好き。
おすすめです。
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第1回大江健三郎賞受賞作待望の文庫化!という帯につられて購入。普通そうでちょっと不思議な登場人物たちの会話が、なんとなく心地よく楽しい。ものすごく大きな事件が起こるわけでもないけれど、いろいろなことが少しずつ進んで絡み合って、ラストに至る。読後なんだかほんわかする物語でした。
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フラココ屋で店番をする主人公と、
そこにあつまる色々な人たちとの関わりを描いたお話です。
つかみどころがなくて、ふわふわ~っとしている空気感の中で
妙にしっかりとした人物描写だったり
色鮮やかに浮かぶ風景だったり音だったり
なんかほんとに、一緒にフラココ屋で過ごした気分
ところどころクスッと笑えるとことか好き。