投稿元:
レビューを見る
合わなそうな気がする。
という何となくの感覚から、倦厭していた作家。
しかし、読んでみたら、意外といけた。
大きな展開はないんだよなーと、最初から思いながら読んだので、ちょっとだらだらしたけど、何もなくても、何となく感じるものがある。
そして、現代人をよく表した小説。
時代がたってから読んで、あーこんな時代あったなーとか思うかも。
投稿元:
レビューを見る
これって恋愛モノなんかなー?青春モノなんかなー?
ちょいと区別が付きにくいかんじ。
大阪で会社員として働く主人公の有麻が休暇を取って
東京へ旅行した一週間を淡々と描く物語。
ひとつ、有麻には目的が。
高校の修学旅行の時に「何か」を感じた相手が
東京にいることを知り、彼に会って、その時に感じた
「何か」が何なのかを確かめようというもの。
うーん、ちょっとわたくしには合わなかったな。
登場人物の誰にも共感できなかったし、
無駄な描写が多すぎる気がしてね。
投稿元:
レビューを見る
青春小説にしようか恋愛小説にしようか正直迷った。
一週間、に魅せられて手に取ってみたけど…
私には合わなかったかな。
凪子もよくわからなくて怖かった。
投稿元:
レビューを見る
「地方に勤めているOLが、高校時代に特別な思いを抱いていた同級生に久しぶりに会うために上京し、様々な人や風景に出会う。」という、ストーリーを簡潔にまとめてしまうと他愛もない話だが、端役も含め、登場人物の一人一人が非常に丁寧に描かれており、好感が持てる佳作。
投稿元:
レビューを見る
「阪急電車」以来、実際の土地めぐりものについ惹かれ・・・
ということで手にとった一冊。
「関西人の目からみた、旅先である東京」という観点に
同調したり、目からウロコしたり。
メイン二人の関係がどうにもなっておらず、しかしどうとでも想像出来る余地もあり、
その絶妙な距離感や雰囲気を包む、全体の暖かで伸びやかな描写が素敵。
身近な物語に思える。
投稿元:
レビューを見る
単行本で読んでたはずなのに、すっかり忘れている部分が多くて、
あれ?こんな話あったっけ、と思いつつ
初めて読むような新鮮さを2度味わえて得した気持ちも。
2回とも東京往復の新幹線で読んでたのもいい偶然。
何々しようとしたけれど結局しなかった…
そうなのかと思っていたら違っていたけれど、
それでもなんの問題もなかった…
みたいな、変化とか結果とかに影響しない、
心の動きだとか、状況の移り変わりみたいなものを、
すごくリアルに、でもそれが必ずしも
自分が感じていることと同じなのかというと
違うけれどっていう、
日常生活を切り取る描写がやっぱりすごい。
佐内正史さんの写真となんだか似ている気がいつもします。
投稿元:
レビューを見る
恋とは違う。
高校の修学旅行の夜、鳴海くんとの間に感じた、不思議な、特別な感情。
7年後、会社から休暇をもらった有麻は、それを確かめるべく、東京に行くついでに彼に会ってみようと思い立つ。
あの日、あの時間。
彼は何を感じていたのだろうか…。
これは、ほんとになんてことない日常を綴った1冊。
あのときの気持ちを確かめる、という目的はあるものの、
鳴海くんは仕事が忙しくてなかなか会えないし、
結局は有麻が東京で過ごした1週間をほのぼのと記していく。
そんななんてことない日常で1冊書けるというのも、凄いと思った。
あ、サザエさんもそんなもんか。
投稿元:
レビューを見る
そんなに特別なことは起こらないけど、とても現実味がある。
1日1日に様々なことを感じて生きる"有麻"。
なんとなくぼーっと生きるのをやめて1日に起きる自分の感情の変化を考えてみようかな、と思った。
投稿元:
レビューを見る
女の子は、「恋」が好きだ。
「それは恋だよ!!」って決めつけるのが好きだ。
でも、そう決めつけてしまえない相手に出会ったとき。
その相手に、自分は何を望んだらいいのだろう?
これは恋じゃないかもしれない。
でも私はこの男性にどうしようもなく惹かれている。
時には持て余しそうになる、そんな不安定な感情を抱えながら、その真相を確かめるべく行動を起こす主人公から、不思議と目を離せない。
投稿元:
レビューを見る
このお話はいちいちジャンル分けしなくていいんだろうなと思いました。
言葉は便利だけど、それだけでは言い表せない感情をそぎ落としてしまう。
すごくおもしろい、という話ではなかったんだけれど、自分のことを考え直すきっかけになりました。
投稿元:
レビューを見る
単行本で読んだけどまた読みたくなって。感覚が一緒ってことだよね。なんか分かり合えてるよねっていう関係。そういう人はいると思う。しょうちゃんの、やってみようとしたことをたまに本当にやってみたときに変われる(要約してます)っていう台詞が好き。
投稿元:
レビューを見る
あまりに普通の日常が書かれてるとおもって、物足りなかった。
良くも悪くもつまんない話だったかな…あう、あわないがあるのかも。
投稿元:
レビューを見る
大阪でOLをしている有麻は、
高校の同級生で、当時から恋とはまた違う感情を持ち続けている鳴海くんに会うために東京へやって来る。
有麻が東京で過ごす一週間を丁寧に辿り、
鳴海くんと、鳴海くんのストーカーをしている凪子と過ごす日々の中で人と人の関係性の不思議さを浮かび上がらせる。
有麻を中心とする人々の関係はあまりピンと来なかった。
ただ、東京という街の情景が細かすぎるほど丹念に描かれていて、
有麻が鳴海くんとの関係を捉え直すのがこの物語のテーマだとしたら、
読者が東京を捉え直すという活動も物語の裏側にあって、見えない役割を果たしているのではないかと感じた。
だからなんとなく、東京に住んでいる・住んだことがあるかどうかで印象が変わる気がした。
個人的には東京に縁のある人の方が楽しめる本な気がする。
東京というものに慣れ親しんでいる人は、見知っているはずの東京を有麻を通して再認識することで情動が生まれるのではないかと想像した。
だから東京とはテレビや雑誌の向こうの、ある種ファンタジーに近い世界と感じている人には、知らない街のことを詳細に教えられているとしか思わないのではないか。
ただ、これは東京に住んでいる私がそう思うだけで、実際どう感じるか感想を聞いてみたい。
正直物語は趣味ではないけど、表現や情景描写・文章といったディテールの部分は好きだった。
投稿元:
レビューを見る
わたしには、友達の友達とご飯食べるみたいな関係性が皆無なので、この小説に出てくる人たちの関係性がすごくうらやましかった。なんで、そんな、なんてことなく喋れるんだろうって。思っちゃう、鳴海くんが思ってることも、有麻が思ってることも多分わたしにはなんにもわからなかったけど、でもこの空気感は読んでるだけで気持ちよかった。
投稿元:
レビューを見る
結局感じた何か特別な思いは本人達にしかわからないし、本人達も曖昧にしかわからないってことか。何かあるだろうと思って最後まで読んでは見たけど、他人のオチのない日記をずるずる読ませられた感じ。描写が細かすぎて想像の余地がない。