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正確に言うと猫に関する本、ではなくて『猫に関する本に関する本』。古今東西様々な猫が登場する本/物語を紹介しています。
前半、私には少し退屈で、途中まで読んでほってあったのですが、後半『100万回いきたねこ』あたりから、河合氏もノリまくりという感じで、あれもこれも読みたいなと。ポール・ギャリコ『トマシーナ』、谷崎潤一郎『猫と庄造と二人のおんな』、大島弓子『綿の国星』、ここら辺は是非読んでみたい。しかし、河合氏の読み解きがあまりに自在なので、なんとなくすでに読んだような気がする。更に私が『綿の国星』を読んでいたら絵的に恐いだろうなという危惧もある。
実際読んでも河合氏の解説ほど深く作品の機微に触れるのは私は無理なんだろうなと、少しだけ憂鬱に。
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この方の書いた文章を中学ぐらいの時に教科書で読んだような記憶がありまして。どんな作品だったのかは全く覚えていなかったのですが、名前に見覚えがあって。懐かしさもあり、またタイトルに“猫”とついている事もあり手に取ったのですが、フタを開けてみたらばこの方、心理学者さんだったのですね……すいません無知で。そんなこんなで学者さんが書く文章独特の、まどろっこしくて説明過多で、正直物凄く読みづらい部分も多かったです。ただ内容が、猫が主人公だったりテーマとして取り上げられている文献を深く掘り下げるというものなので、猫好きさん&本好きさんにはおススメ。「おおっ!こんなに魅力的な本があったのか!」という新たな出会いもありますし、「おおっ!この本にこんな解釈が!!」という新たな発見もあります。大島弓子の『綿の国星』も取り上げられていて、私はまだ読んだ事がないのですが、「マンガも学者の手にかかればこういう風に読めるのか……」とある意味衝撃を受けたりも。いや、でももしかしたら大島弓子がそういう意味で衝撃的なマンガ家さんなのかもな。1冊も読んだ事ないんですけど。
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古今東西、ホフマンから大島弓子に至る、猫文学の紹介。ユング派心理学の手法で読み解いて行く。象徴としての猫の、眼も眩むような多様性が楽しい。
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ひたすら猫にまつわるお話。猫好きにはたまらない?私は特に猫が大好きではありませんが、けっこう面白かった。
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心理療法家の目から見た猫の登場する作品の猫の役割・解釈を紹介した本。
猫には様々な顔がある。
長靴をはいた猫のような賢くて調子の良い面。
エジプトで見られるような神としての神秘性。
逆に西洋にあったような魔女の化身と見られるような妖しさ。
ネズミを弄る残酷性。
我侭な女性のような独立性と妖艶さ。
その様々な面が色々な話を生むようです。
本書で紹介されている本は「空飛び猫」「100万回生きた猫」「鍋島の化け猫」「宮沢賢治作品のなかの猫」「綿の国星」等著名なものから「トマシーナ」「牡猫ムル」「日本の昔話の中の猫」「猫と庄造と二人のおんな」等の作品も紹介されていて、原作を読んでみたくなります。
とても面白い。猫好きも本好きも満足の内容です。
ただし結構ネタバレしているのでこれから読もうと思ったのに!って本がある場合はその章は飛ばして読んだ方が良いかも。
私は犬も猫も動物全般大好き。
柴犬の渋くって忠実なところとか、シュナウザーの利発そうなところとか、トイプードルのモコモコしたところとか。可愛いなぁと思うんだけども、犬か猫どっちか取れっていわれたら猫がいいんだよなぁ。
気まぐれで澄ましていて、でもしなやかで柔らかくって、なんともいえない魔性がある。
本物の猫には伸ばした手をスルリと避けられてしまうので、紹介されていたような本の中の猫達を愛でるのもいいなと思いました。
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つかみどころのない“魂”の顕現あるいは、象徴としての“猫”を扱った古今東西の物語について、著者河合隼雄さんお気に入りの猫たちが選ばれ、語られた非常に興味深い本です。
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うちは犬好きです。
けど、猫の持つ矛盾したような魅力も良く分かる。
猫みたくいろんな側面があるのが人間で、
人間のタマシイは猫みたいなもんで。
だから猫みたいな女の子が好きなんだなぁ。
2009.04.15読了
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にゃーん!!ひたすら猫の話です。
かっすんが持ってきてくれました★
猫は神聖な生き物なのですね。
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本当に猫って不思議なんです。
とろかされちゃうんですよ、本当に。
猫本コレクションもしたくなってしまう・・・!
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神話や文学における猫の話。猫好きにはたまりません。
全編を通じて、「猫とはなにか?」を探っている感じなのだけど、結局はつかみきれていない。むしろその掴みきれないのが猫らしくてよい、みたいな、まぁ、猫すきが陥る深みにどっぷりと漬かっている。
にしても、鍋島の化け猫の話は、かわいそうだねぇ。猫的には<をい
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猫を取り扱った世界中の物語を題材にした、全12章から成るエッセイ。
『長靴をはいた猫』、『100万回生きた猫』、日本昔話などに登場する猫を通し、人間の心理、心の働きなどについて書いている。
『猫だましい』というタイトルにもあるように、犬など他の動物とは違い、河合氏は第一章で猫は人間のように「独立したたましい」を持っているようだ、としている。
これは、多くの人間がすでに「何となく」感じていることかと思う。
河合氏はこのエッセイ集でその感覚を様々な猫を通し、非常に強い説得力を持って説明してくれる。
猫好きな人にも、そうでない人にもお勧めできる作品。
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猫。
「猫を通して、人間のこころについて考える」というコンセプトの本です。
でも、純粋に猫の本の感想文として読むこともできるかもしれません。
実際、わたしはこの本を読んで、「セロ弾きのゴーシュ」を読んでみたくなって、読みましたから。
猫は猫であるだけなのに、なんと多くの「人間についてのこと」を教えてくれるのでしょう。
ね。
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人間の「心」と「体」の間にあるものとして「たましい」が存在する、
と考えることは極めて有効である…と語る河合隼雄さん。
猫を通して、自分の姿を見ることができるかもしれない。
http://matsuri7.blog123.fc2.com/blog-entry-175.html
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エジプトで神と崇められた猫からはじまり、ロマン主義の申し子E・T・A・ホフマンの『牡猫ムル』、ペローの『長靴をはいた猫』、宮沢賢治の作品に登場する猫から、『源氏物語』で柏木(かしわぎ)と女三の宮を引き合わせた猫まで登場して、河合隼雄さんの分析と解説を読むことができます。
私も持っているアーシュラ・K・ル=グウィンの『空飛び猫』を翻訳した村上春樹さんとの対談。
河合隼雄さんのお気に入りの絵本としてあげられている『100万回生きたねこ』(これも持ってます♪)について語られる生死観。
ポール・ギャリコや(この人の動物をあつかった作品も好き☆)、九州鍋島藩を舞台にした「鍋島猫騒動」、大島弓子さんの『綿の国星』にまでおよぶ猫談義。
猫が人間の話にジッと耳をすませていることがあるってところにはとっても共感しました!
大島弓子さんが感想マンガの中で描かれていた猫に関する不思議な体験も興味深かったです。
紹介されている本の中に知らない作品もたくさんあったのでどれも読んでみたくなりました。
うちの実家では犬を飼っていたので猫って一度も飼ったことがなかったんですよね。
いつかは猫を飼ってみたいな~
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読んでよかった。
「100万回生きたねこ」の解釈で
目からウロコの大きなヒントをもらった。
嬉しい。
感謝します。
猫語の教科書に続いてこの本にも
大島弓子氏のあとがきマンガがあって
とても嬉しく、楽しく読ませていただいた。
そして読みたい本、読み返したい本がまたどどんと増えた。
牡猫ムル
ゲド戦記
黒猫のジェーン
猫の航海日誌
猫の不思議な物語
100ぴきのねこ
猫と悪魔
ごろごろにゃーん
猫と庄造と二人のおんな
綿の国星
牝猫 シドニー・ガブリエル・コレット
文学の中の猫の話
猫の歴史と奇話
ネコたちをめぐる世界
風の又三郎
セロひきのゴーシュ
鍋島猫騒動
黒猫
トマシーナ
・その後読んだ本はこちらへ移行・
空飛び猫
ジェニィ
100万回いきたねこ
床下の小人たち
長靴をはいた猫
どんぐりと猫
注文の多い料理店
まっくろけのまよなかネコよおはいり
風と山猫
猫の事務所
こねこのぴっち