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―――西暦2045年、大震災で崩壊した東京は、行動履歴解析(パーソナライズ)と
現実への情報層(レイヤー)付与を組み合わせた制御技術〈Un Face〉により、
完璧な安全(セキュリティ)を実現した層現都市イーヘヴンに生まれ変わっていた。
そこへ漆黒の強化外骨格を身にまとう青年・広江乗(ひろえじょう)が、民間保安企業の契約者として派遣される。
だが彼には、この故郷を離れざるを得なかった過去があった。
そんな乗を試すかのように、白き男ピーターがイーヘブンに降り立つ。
平積みされてるのを見て衝動買い
強化外骨格とか拡張現実とか、心くすぐられるよね!!!
新人作家のデビュー作とは思えないほどのボリュームと構想
随所に伊藤計劃と似た感じが見受けられるので、彼の作品を楽しめる人は結構好きだと思う。
デビュー作だからなのか、この作家の癖なのか場面転換が分かりづらいところがあるけど次回作以降に期待したい。
物語が進むにつれて、過去の事実や事件が持つ意味がガラッと変わる瞬間がいいね。
われらいずこより来たり、われらは何者か、われらいずこへ去るのか。
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末那が都市から追放されるも、父親の死の真相を知るために、地下にもぐり、敵であるピーターの手を借りながら真相に迫っていく。
乗もまた失われた過去の記憶の手がかりを探し出す。
色々表現したいことがあるのはわかったが、、、
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未那が追放処分を受けてから辛い生活を送っていたのは分かった。
ARを使用しなくても必要最低限の生活を営むことができるのが意外だった。
これでは主人公は乗ではなく未那でいいのではないか。
要するに未那や乗はPSYCHO-PASSにおける免罪体質のようなものなのだろうか?都市を統治する存在という意味で。
よく分からない。頭がこんがらかってきた。
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忘れ去られた記憶に封じ込められているものは、自分が、自分であった時の確かな感触と、揺らいでいる今の姿を鮮明にさせる苦み。誰もが希望を見出せるはずのシステムの、奥底に潜んでいるものに、得も言われぬ不安が漂う。存在意義を見つける事が幸せで、何者にもなれないのであるならば、存在していない事と同じだと決めつけ、成すべきと、強迫観念に囚われた思念だけが暴走する。自我は生きてきた過程で作られるものであるならば、それすら理に反して植え付けられたものならば、生きている意味なんてどこにあるのか。犠牲の上に成り立つ生とは何か