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★まとめと考察
⚫︎昔の親は、苦労が子供のためになることを知っていた。今の親は、子どもに苦労だけはさせたくないと思っている。昔も今も変わらないことがある。苦労をしなければ、仕事にやりがいなんて見つけられるわけがないのだ。
⚫︎今の時代は普通じゃない、足るを知る精神だ。
⚫︎人間の欲というものが、単なる消費に置き換えられてしまったのだ。金さえあれば、幸せでも何でも買えるという発想がその根底にあって、それはつまり、金で買える範囲の幸せしか経験できないということなのだ。だから、生きるのがつまらなくなる。
親が子に、人生の喜びはそれだけじゃないということを、教えられなくなっている。
⚫︎武さんも朝晩と仏壇に手を合わせてその日の報告をしているとのこと。
⚫︎ネットでの繋がりは武さんからは鎖のように見えるらしい。
⚫︎仕事の面白さややりがいは苦労の先にある。苦労の中で苦しさや悔しさがあったから、仕事が上手くいったときの喜びもあるわけだ。
「自分に合った仕事を探す」という考え方がそもそも間違いだ。仕事を自分に合わせるのではなく、自分を仕事に合わせるのだ。
だいだい職業なんてものは、あまり自分の気の進まないものを選んだ方が上手くいくものだ。
幸せになりたいなら、1番やりたい事は趣味にしておいた方がいい。
仕事を探すなら、自分のやりたいことは何なのかなんて考えてはいけない。
仕事にやりがいがないなんて悩む必要はない。
★考察
・久しぶりに良書と出会えた!
やっぱり世界の武は言うことがストレート、そしてシンプルで分かりやすい!特に幸せと仕事に対しては今回、すごく共感できるところが多く、書き出していて頷くものだった。このある種の"ハングリー精神さ"は私が大好きな富野由悠季さんと同じことを言っている。仕事に対しては特にそうだ。
だから、仕事に対してのやりがいなんてものは見つけようとしてはいけない。自分の内側から作り出すものだ。やりがいや生き甲斐なんてものは、自分で作りなさいよ、組みなさいよ、獲得しないさいよ、なの。外から来ると思うな!