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ジャケは単行本のほうが好き。
プログラムに意識はあるのか?
もしくはもたせられるのか?
僕は可能だと思う。
だって、人間だって、システムはわかんないけど、割と個々に見ればパターン化されているよ。
複雑かシンプルかの違いでしょう。
そういう意味では、プログラムは美しい。(人間より)
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僕はある日意識を持ったコンピューター「裕子」に出会う。果たしてコンピューターが意識を持つことなど可能なのか…本当に裕子は意識を持っているといえるのか…そして裕子に出会ってから次々に明らかになる僕の出生の秘密…
ちょっと哲学めいてます。
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にじゅーと初めて遭遇した頃にすすめられて読んだ
最後あたりはあまり好きじゃないけど
全体的に登場人物の考え方が面白い
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第5回メフィスト賞受賞作。
人工知能を中心に、主人公の一人称による物語が展開されていく。
作者が19歳の時に書かれた(?)作品らしく、高校を卒業したばかりの主人公とその友達、特にその思想や悩みが生き生きと描かれている。
その中には共感できる部分もあれば全く共感できない部分もあるが。
最後まで読んでも回収されない伏線がいくつかあり、ミステリのルールを割と無視して書いているので、読んだ直後は何だこのアンチミステリは・・・と思ったが、解説を読むとある程度納得でき、この作者のほかの作品も読んでみたいと思うようになった。
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ロマンチックな話だなぁと読み始めは思った。
読後は切ない。
そして、やりきれない気持ちになる。
マトリックスの住人やぁぁぁぁ
( ・_ゝ・)<改行の仕方にも技あり。
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読み終わった後にこれを現在に置き換えたらその世界の果てはどうなっているのだろう、と。そして僕が好きな小説だった。
すべての謎は回収されなくてもいいし、神は細部に宿るというけどその神は魂の座だけ存在しているはずだ。
だから、主観で見て感じて聞いて触れて味わう嗅ぐというものは脳内に変換された極めて個人的なものだ。
そういうものと他者との違いにおける違和感があってそれを書いたのが十代の終わりだからもあるのだろうある種青臭いがストレートなまでに書いてある。
まったくメフィスト賞に思い入れもなく触れてこなかったがこういう作家さんも出していたんだと今頃わかった。他の作品を読むいいきっかけになった。
分厚いがスラスラと読めてしまった。あと友情関係を回復させない辺りはすごくわかる。
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難しい哲学のような話が次から次へと出てくるので一緒に考えなら読み進めたのですが、その割に、主人公たちの考え方が捻くれ過ぎていて全く共感出来ず、最後まで読むのに苦労しました。唯一の救いは、裕子の素直さと、裕子と一緒にいる時だけ素直になる主人公が可愛いかったところ。後は主人公が未熟で不安定な存在なのに、排他的なところが好きじゃありませんでした。途中まで夢中で読んだけれど、結末も好きではなかったです。
続編があるようですが、読みません。
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不思議な読後感。
文章はやや拙いが良く考えられたストーリー。
意識とは何か、コンピュータに意識は宿るのか?
哲学的な方向に陥りそうで、ギリギリの線でエンタテーメントを成立させている。
主人公の悶々とした思いが、歯痒くもあったが、共感できた。
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・萩原は言った。『この紅の花に限らず、我々が見ているものは・・・・・見ているもの、聴いているもの、感じているもの、つまり我々が認識している世界は、すべて自らの脳で作りだされた世界なんだ。つまり脳の数だけ世界はある。そして本当の世界を見ている人間などいやしない』
・コンピュータに移植された直樹の産みの親の脳を通じて、意識はどうして生まれるのか、意識とは何か。
・NHKオンデマンドで見た[臨死体験 死ぬとき心はどうなるのか/立花隆]を思い出した。
意識・心って何でしょうね
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単行本の方ではすでに読んでいて当時衝撃を受けたものですが…という理由でアレですね、珍しくブッ○オフでコレを見つけたもので買ってみて読んでみたわけなんですけれどもまあ…あの当時はまだ20歳そこそこでしたから共感できたものの、すでに三十路近い僕ちんが果たしてこの本を読んで楽しめたかというと…楽しめたのでした(笑)
ヽ(・ω・)/ズコー
主人公は大学進学前の男なんですがねぇ…それに共感するってことは僕は自分の20代、まったく成長というものをしていないということの証左なのかもしれません!
ヽ(・ω・)/ズコー
↑でもまあ、そんなに悲観的にもならずに楽しめたんですけれどもね。内容的にちょっと…気持ち悪い部分もあるかもしれませんけれども、僕は浦賀氏をメフィスト賞出身者の中ではかなり高く評価していて個人的に一番好きな作家さんだったりもするんですけれども、世間の評価は芳しくないんでしょうかねぇ…? っていうか、誰か浦賀氏のこと知ってる? ってなもんですよ。
それくらいの知名度なんでしょうねぇ…こんなに面白いのに…さようなら。
ヽ(・ω・)/ズコー
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お気に入りの作者の一人でもある浦賀和宏。
「彼女は存在しない」、「こわれもの」と読んできて、今回、デビュー作となる本書を図書館で借りて来て読了。これが、19歳の時のデビュー作っていうんだから驚く。19歳でこんな内容の本を書けるの!?まさに驚きの一冊だった。10代でデビューする作家も多いし、過去にいろいろ読んだけど、10代のデビュー作でここまで驚かされたのは、羽田圭介の「黒冷水」以来じゃないか・・・?
で、本書の内容なんだが・・・。
一言では言えない。ミステリーでもあるし、SFでもあるし、青春小説の匂いもするし・・・。これらの要素がかなり高い次元で文章になってる。主人公の心の描写も丁寧に描かれている。この主人公の性格は好き嫌いの分かれるところかもしれないが、自分は好きだなぁ。こういう青春時代真っただ中の心情・・・。脇を固める二人の友達、これがまた、憎らしいほどよく描けてる。このあたり、青春小説の匂いがする由縁だと思う。
主人公と他の人物との会話で、けっこう科学や哲学的な内容が含まれているんだが、この辺りはクドイ気がした。ただでさえ長い小説なのに、薀蓄が長々と続くとダレてくるし・・・。しかし、この内容を19歳で書いてるって言うのはスゴイと思う。今なら、もっとスマートに書けるんじゃないだろうか?
父親の自殺に始まる物語で、いろいろな謎が提示されるんだけど、最後まで読んでも、全ての謎が解明されるわけじゃない。それでも妙に満足感を与える作品だった。
普通、最後まで読んで、あっちこっちに謎が残ったままだと嫌悪感しか残らないし、続編なんて読む気も起きないけど、この作品は違う。シリーズになってるようなので、シリーズ2作目「時の鳥篭」を読んでみたいと思う。
☆4個
「BOOK」データベース~
親父が死んだ。自殺だった。俺は安藤直樹。親父が残したパソコンのなかにいるのは裕子。いや違う、あれは単なるプログラムにすぎない。でもプログラムに意識が宿ったのならば…。いったい彼女は何者なんだ!徹底した方法意識に貫かれたテクストが読者を挑発する、第五回メフィスト賞に輝くデビュー作。
うん、挑発されました!
前にも書いたけど、この作者、もっと売れても良いと思うんだけどなぁ・・・。
アホみたいに作品を量産してる某人気小説家の最近の作品より、格段に面白いと思うけどな!
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父親の自殺を始めに、何だか衝撃的な事がバンバンと起こる。
この小説は合う合わないが非常にわかれそうな一冊。
モヤモヤとしたこの感じ、私は好みです。
色々な事が謎のまま終わってしまって、少しだけ
え〜、と思ったのですが
どうやら『時の鳥籠』と言う本で伏線回収しているのだとか。
これは時間を空けずに読まなければな。
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バンドのライブで出会った女の子との話が面白かった。その女の子にいったい何が起きたかは続編の時の鳥籠を読む必要があるとのことで楽しみです。
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文章はかなり好みだし、プロットも文句なし。一気読みした。
型にはまった展開ではなく、次に何が起こるのか、全く予想ができない。
安藤直樹を中心とした青春小説としての側面もあり、またミステリ作品としても面白い。
ただ安藤直樹の屈折、絶望、変化を追っていくだけでも、読者は直樹に同情し、腹を立て、哲学的ともいえる質問に戸惑い、明かされる事実に直樹と同じように驚愕させられる。直樹の内面描写がとても濃く、本書の最大の魅力であることは間違いない。
...うーん言葉では上手く表せない。
とにかく、これは自分にとってはかなりハマった。とても面白く、印象に残る作品。
すごい。