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人間関係の基本であるコミュニケーション力を高める「話し方」「聴き方」。
あいさつ、根回し、会議・ミーティング、職場の雰囲気づくり、人脈づくり、交渉・説得の説明項目のすべてに「このお話のポイント」が簡潔にまとめられており、冒頭のコミュニケーション10ヵ条とともに、よく整理されている。
ただ、教科書だけに標準的な情報であり、特に目をみはるような内容はなかった。
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伝説の外資トップが教える コミュニケーションの教科書
2013/4/26 著:新 将命
自分自身のコミュニケーション・スタイル、すなわち「話し方」、「聴き方」、「態度」を変えることで、劇的に相手の態度が変わることはたびたび経験したことである。その結果、人間関係が劇的に改善され心が軽くなったことがしばしばあった。
外資系企業のトップとして活躍しつづけてきた著者ならではのコミュニケーションの技術について原理原則に沿ったかたちで本書は以下の6章により説明している。
①あいさつ「あいさつは上司からせよ」
②根回し「ボス・マネジメントは六分ほめて四分で異見」
③会議・ミーティング「ムダ話はムダにはならない」
④職場の雰囲気づくり「職場にポジティブな口ぐせを習慣づけよ」
⑤人脈づくり「相手と波長を合わせる技術を身につけよ」
⑥交渉・説得「ウインウインこそが理想」
多くの職場で抱えている関係は人間関係から起因している。
そしてコミュニケーションを見直せばそれは改善する。
真因がわかっているがなかなか改善することは難しい。
人それぞれコミュニケーションに対しての考えも違い、それを一致させることもできないし、する必要もない。お互いにその違いを認める中で落としどころを探ったりする必要がある。ただし、認めず自分の世界で物事を進めようとすることでそれが出来ないことも多い。
まずは歩み寄る。考えを知る。調整する。
双方の理解への努力が重要となる。
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【ポイント】
コミュニケーション 10ヶ条
第1条:コミュニケーションはまず「聴く」ことからはじめよ。
第2条:コミュニケーションで重要なのは「何を言ったか」ではなく、
「相手になにが伝わったのか」であると心得よ。
第3条:コミュニケーションは相手の目を見て大きめの声でゆっくり話し、
相手と波長を合わせることを心がけよ。
第4条:話の順序は、相手によっては起承転結の「結」から話せ
第5条:コミュニケーションは時間を作ってでも優先的に行うべし
第6条:真のコミュニケーションはフェイス・トゥ・フェイスであるべき
第7条:悪い話程速やかに報告せよ
第8条:みんなのため仕事のためよかれと思ったことは、立場を超えてどしどし発現すべし
第9条:「Agree To Disagree」異見も意見として認めよ
第10条:「飲みニケーション」は「Nice To Do」であっても、「Must Do」で
あってはいけない。
66/根回しや交渉では、自分がイエスと言い続けるとともに、相手にも「イエス」と言ってもらわ
ねばなりません。
相手にイエスと言わせるときに決してやってはいけない話し方は、英語で言う「ディベート」方式。
ディベートでは、自分が99%同意できることを言っても、残り1%の部分にポイントを置いて議論をしかけ
勝ち負けにこだわるあまり、感情的になり、「Argue(言い争い)」へと発展しかねない。
相手に「イエスむを言わせるためには、ディベートと反対に、相手の話に99%の不同意があっても、
1%同意できる部分があれば、そこに焦点を絞って話す。小さな「イエス」を積み重ねることで、イエス
の面積を広げる。
77/「どうかお知恵を貸してください」と相談を持ちかけるのは、根回しの入口として有効。
相談したら、必ずその後の進捗状況をまめに報告すること。
96/目標の達成には情報の数値化と共有が必要。
「がんばれ」でなく「がんばろう」の精神で。みんなを動かせるかどうかは「共感」にかかっている。
117/話し方にも人のしんりが現れる
・オーバーな話し方の人 →コンプレックスの裏返し
・おなじことを長々と話す人 →自我がつよい
・まとまりのない話をする人 →自意識過剰
・他人のことを話したがる →コンプレックスの反動
・何でも反対する人 →コンプレックスがある。
人の心理は沈黙しているときの態度や話し方に現れる。
日頃の態度合わせて判断を・・。
145/人を叱る行為は、人格否定につながる。自分の人格を否定されたらたつせがない。
行った「コト」やつくった「モノ」の欠陥を指摘されれば、人格とは無関係だから
「つぎがあるさ」と救いがある。
結果を叱るのも「御法度」。結果ではなく、プロセス、プランの練り方がわるかった
あるいは攻めどころを間違えたというように、「結果」ではなく、「やり方」に
ポイントを絞る。
152/3度上枝に「ノー」と言われたら、上枝の意��に深く従い、あたかも自分の意見のように言う。
その理由は、それが組織のルールというものだから。もう一つは、どんなに相手がまちがっていると思っても、
実は相手が正しく、自分の間違いであることもあるから
155/ビジネスでは、いくらスキルがあっても成功するとは限らない。スキルは必要条件であり、
成功するにはもう一つの「十分条件」を備えてないといけない。
その十分条件とは、「マインドと呼ぶ人間力」であり、それに「縁」と「運」が加わる。
169/「ジョハリの窓」
イメージする自画像と他者がみる自分の姿には差がある。このギャップを減らし、自分も他者も
共通の認識を持つ「公開されている自分」の領域が大きい人は人付き合いがうまい。
174/「できる人できた人」になる。
「できる人」とは、専門知識やスキル(仕事力)のある人。←なるためには、腕を磨く
「できた人」とは、マインド(人間力)の高い人。←なるためには、「心を磨く」
磨きをかけるのは、?原理原則をわきまえること、?俯瞰力、大局観、相手を思いやることのできる
共感能力(Empathy) ←これらが人間力につながる
186/説得ではなく、納得を得るために話し方を工夫すれば必ず成功する。
220/アメリカ人の「ノー」は交渉の始まり。