電子書籍
凌辱モノでも本当は両想いなんだからOK--ではありません!
2014/05/27 05:00
11人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:レイローズ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ソーニャ文庫の謳い文句「歪んだ愛は美しい」ですが、この作品ではヒロインの妹のヒロインへの執着という愛(?)が、そうでしょう。
ヒロイン・ライラとヒーロー・カリーファは、前半はライラが妹マレイカのふりをしていたため気持ちがすれ違ってしまいます。後半はライラが妹のふりをしていた時にカリーファがしてしまったことのため、最初からお互いに愛し合っているのにすれ違ってしまいます。
全てを解決するためにも「断罪の微笑」と言う名の死の呪術をライラから取り除くことが出来るのか----?
ライラもカリーファもはっきり言って馬鹿です。そう言う所が読んでいてとてもイラっとします。
そして何より、カリーファが倒した国の王女(数々の非道な行いをしていた、そして自分が捕虜だった頃酷い目に合わせられた、としても)を捕虜とし、凌辱して自尊心や自我を傷つけ打ちのめして溜飲を下げるだなんて、お話の中の事とは言え最低の行為です。
投稿元:
レビューを見る
妹マレイカの身代わりとして囚われたライラですが、過去にマレイカに残虐なことをされていたカリーファが、最初にライラにした行為は結構ひどいです。
王女様とは思えない痴態が繰り返されてて、このまま最後までこれだったらつらいかなぁって思いましたが、ライラとマレイカが別人であることが分かってからのカリーファとライラの関係とか、お互いにすれ違うところとか、最後カリーファがライラのために老婆に土下座してるところとか、いい感じに終わりました。
「歪んだ愛」がテーマのソーニャ文庫ですが、カリーファが最初にライラに向けたものは単に憎しみだけな感じがして、マレイカがライラに向ける愛が一番の「歪んだ愛」に思えました。
あと、脇役のルトフとアミナが気になります。いい感じになってたみたいなんだけど、その後を知りたいと思いました。イラストがなくて残念。
イラストもきれいで、カリーファがかっこいいし、Hシーンはエロいところは結構エロいですが、カリーファがライラに安らぎを求めるところとか、Hシーンじゃないところも手が抜いてなくて、よかったです。この絵師さんは好きかも。
投稿元:
レビューを見る
序盤は結構辛かったけど、想いが通じ合うようになっていくあたりからはいい感じ。まさかイケメンが泣きながら土下座するシーンを見られるとは・・・なんだか、新たな扉が開きそう・・・
投稿元:
レビューを見る
いや~、なかなか激しい内容でした。奴隷物は激しい物が多いけれど、乙女ものでここまでって、なかなかないですよねえ。男性側の執着よりも妹さんの執着のがもうあっぱれ!でした。この妹さんのキャラいいよ!
ここまで可愛くて頭よければ、他に生きる道もあったように思うけれど、彼女には支えはあっても指針になるものもないし、深い孤独はそのままだったのだろうなあ……。
なんかどこかで生きてて、そのうち姉の子供を攫うだの、盗賊団の頭になって一時代築くくらいの気概を見せて欲しいです。
投稿元:
レビューを見る
ヒーローの勘違いでヒロインが酷い事される系。
やってる事が結構えげつなく、またヒロインが大人しく全てを受け入れるタイプなので好みが別れそう。
誤解が解けた後、自分の与えた呪詛を悔やんで悪夢に魘されちゃうヒーローより
最後の最後までヒロインに執着するヒロイン妹の方が精神強い。
投稿元:
レビューを見る
女性向け官能小説。男性向けにくらべて思った以上にドロドロしているし、一応ハッピーエンドなのだろうがキャラクターの情念というかマレイカ王女のキャラが立ちすぎているからエロが邪魔になる一冊。