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シリーズ4作目、とあったので安心して読んでいたのに、どうやら私は3作目となる「まもなく電車が出現します」を飛ばしていたらしい。というより、「さよならの次に来る」が2、3かと思ってた。卒業式編と新学期編で。なのにあれは2作目の前編、後編の扱いだったなんて。
でも今回の作品は多分前作をとばしていたけど支障はなかった、と思う。思いたい。
これまでの作品に比べボリュームもあり、事件の発生から読み返したくなるラストでの謎解き。
いつのまに罠にかかっていたのかもわからない。
文化祭、という一番の楽しい行事が背景ということもあり、なかなか楽しかった。
とばしてしまった3作目も、近いうちに読まなくちゃ。
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なるほどそう来ましたか、いやあこれはやられた。
とまあそんなこんなでミステリパートといい、ニヤニヤできるラブコメパートといい、今回も抜群に面白かったです。
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夏休みの終盤。
文化祭に向けての準備を進める市立蘇我高等学校で、
「ピンクのペンギンのような天使」を描いたポスターが、
あちこちに貼られるという事件が発生する。
ただのイタズラかと思われたそれは、次第にエスカレートし
少しずつ深刻な事件に進んでいく。
この物語を読み終えて、最初に口に出た感想は、
「見事に騙されました。参りました」
でした。
今回は複数の視点を切り替えながら、物語が展開していきます。
読み進めている内に、なんとなく違和感があったのですが、
トリックが示唆された瞬間に、全ての謎が氷解。
見事なほどトリックに引っ掛かっていた自分が悔しくてなりませんでした。
ミステリィのトリックをばらすのはモラルに反すると思いますので、
シンプルに一言だけ。
「絶対に2度読んでください!」
緻密に計算されたトリック。そっと隠された伏線。巧みなミスリード。
この複雑に練り上げた物語を存分に味わう事ができます!
愛すべきキャラクターも健在。
葉山くんと柳瀬さんも微妙な距離感を保ったまま。
素敵な学園ライフを送っています。
しかし、可愛い葉山くんは、案外モテるんですね
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長編ゆえか最後の種明かしが延々説明台詞に感じた。日常の中に謎を無理矢理作るので、強引で不自然な展開が多くなり肝心の日常が日常に見えない場面もしばしば。
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コミカルな学園ミステリ・シリーズ第4弾。
夏休みも終盤。
目前に迫った文化祭に向けて、市立の生徒たちは大張り切り。
美術部の葉山君は、絵が描けるし工作も得意なので何かと引っ張りだこ。
2年3組の出し物は、女子が民族衣装を着たがったためのペルー屋台。
飾りに置く巨大なアルパカをみんなで製作中だ。
早朝、登校した葉山くんは、奇妙なイラストが描かれた貼り紙を見つける。
演劇部部長の柳瀬沙織が、あちこちの部室に貼られているというので、驚く。
ピンク色の天使ともペンギンともつかない絵で、各部にちなんだ内容になっているのだが。
いたずらか愉快犯かと思われたが‥
吹奏楽部の奏(かなで)という女の子の視点からも、描かれます。
美人だけどいささか変人の上条先輩に、今日も首筋をなでられる日々。
2年先輩の智くんは、じつは親戚のお兄さんで、奏のことを心配します。
好奇心が強い奏は、貼り紙の謎に興味を持ちそうだから。
奏は葉山君と出会い、謎を解くため、協力することに。
葉山君は、奏についてきた智くんには、娘の恋人をにらむ父親のように観察され、上条先輩にはなかなか美味しそうと舐めるように観察される羽目に。
葉山君は、化学準備室で何かしている人影を見かけた。
そして、文化祭のホームページが改ざんされ、脅迫状が?!
文化祭2日前まで、つまり4日のうちには犯人を突き止めると校長に宣言する柳瀬さん。
知恵を絞る葉山君と奏。身近に犯人がいると気づくのですが‥
深刻さを増した事態に、いよいよ伊神さんも登場。
高校生活をにぎやかに描き、恋愛色は少ないけど、ちょっとしたシーンが印象的。
あれ?と思うトリックに~気づくかな?
文化祭のシーンで、余韻を残します。
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内容は面白いんだけど、文章が多くて少し読み辛いのは相変わらず。そのせいで集中力が削がれ、せっかくの種明かしでもインパクトが足りないと感じました。繰り返しますが内容は非常に面白いです。伊神さんに頼らず頑張る葉山クンや、妙に可愛い柳瀬さんも魅力が増しています。
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シリーズ4作目。学生生活の一大イベント
「学園祭」です。その学祭の準備も大詰めで
大忙しの中、突如学園内に目つきの悪い
ペンギンちっくなピンクの「天使」のイラストが
大量に発生。各部室にそのコスチュームを
まとった手の込んだイラストが夥しい枚数で
部室、教室に貼られていた。
イタズラなのか予告なのか分からぬまま
なんだか深刻な方向に事件がスライドしていく...。
例によって周りに振り回されるように
主人公「葉山」くんの探偵活動が発動。
事件はさらに妙な方向に進んでいきますが
読んでいると違和感に気が付きます。
今作で作者がしかけたトリックですが...
古典(?)をギミックなしに堂々と晒しているので
ある意味素直に引っかかってしまいました。
違和感の正体とともに「天使」のイラストの
謎やそれが現れた真相...作者らしい可愛い
罪のないこのシリーズに合った結末でニンマリ。
なにより...天使がペンギンに似てる...ってのが
素晴らしいです。ペンギン is ルール!
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20130806
ある意味、伊神さんと柳瀬さんで、速攻解決する探偵社が作れそうだと思った。笑
柳瀬さん才能あるなぁ。
ミスリードがふんだんに盛り込まれてるので時間を置いて読むと、気がつかないばかりかちょっと読みにくくなってしまって残念。
一気に読み終えるのがいいと思う。
時系列の違いがあるのは面白かった。
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文化祭とミステリはよく合います。
祭りの当日ではなく準備の段階が中心です。
謎の部分もありがちですが、楽しめました。
目つきの悪いピンク色のペンギンに羽根が生えた絵を天使と言えるかどうか・・・
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キャラクター間のドラマよりは話の構成に凝っている小説、かな。謎解きの構造は複雑に仕掛けられているけれども、その動機が意外性に欠ける。
日常生活の中にファンタジー要素を組み込んだ物語を「エブリデイファンタジー」と呼んだりするが、それに倣って「エブリデイミステリー」と名づけたらしっくりくるかもしれない。
あと、主人公の高校生男子がやたらと女の子に好かれるという意味でハーレム系の要素も混じっているかも。
それからもう一つ、あとがきが明らかに時雨沢さんっぽい。時雨沢さんの方がキレッキレだけども。
同じ作者では動物園シリーズの方が好きだな。
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話が繋がらず??となった。
終盤で理由はわかるんですが、驚きというよりはそんな事するから読みずらくなるんだよという印象。ミステリを期待すると肩透かしをくらいそう。
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葉山の通う市立高校では文化祭の準備が大詰めを迎え、生徒達が準備に忙しく働いていたが、
ペンギンのような天使のイラストが描かれた貼り紙が学校中に貼られるという事件が起こる。
さらには化学準備室で何者かが劇物の棚を開けるという事件も起き、文化祭の開催まで危ぶまれるような騒ぎに発展していく。
葉山君シリーズ第四弾。
今回は葉山の視点が中心のAパートと、吹奏楽部のカナの視点のBパートに分かれてお話が進んでいきます。
このパート分けの理由は終盤で明かされるのですが、私は仕掛けられた企てに途中まで全く気付きませんでした・・・。
最後まで読むとすべての絵解きがぴたっと嵌って、納得できましたが。
ただ、犯人の動機や推理の精度には疑問が残りますねー。
リアリティに欠ける気がするし、本格ミステリかと思って読むと、肩すかしを食らいます。
脇キャラの伊神さんや柳瀬さんがいい味出してるし、キャラの会話が微笑ましくて好きなシリーズなのですが、ミステリとしても物語性としても、今一歩という印象です。
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ラノベの日常ミステリー、となると手軽であっさり読みやすいのが身上。このシリーズは今のところその期待を裏切らないお手軽さとあっさり味が良。本作でも、この俺ですら「あぁ、あれ系のトリックな」「犯人は複数でしかも・・・」とか、ある程度まで謎が解けそうになるのがまた良。
主人公葉山君とヒロイン柳瀬さんの進展具合が青春していてこれまた良。俺みたいなおっさんでも、むしろふつうに高校生的な2人は応援したくなる。もう「おぉロミオ・・・」とか「来年再来年10年後の今月今夜・・・」なんかに代表される大袈裟な恋愛描写は消化不良を起こして胃もたれしてしまうのだ。この作品ぐらいの綺麗ごとな恋愛描写が口当たりも良くて読みやすい。
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いつもの葉山くん視点のAパートと奏ちゃん視点のBパートに分かれて文化祭準備で大発生した天使の謎の究明。
文化祭のノリ楽しそうだー!これぞ学園ものだー!青春だー!わー!
そして女装した葉山くんとかお約束すぎる。お前が〈文化祭の天使〉だろ、そうだろ。
仲の良い翠ちゃんと伊神さんも微笑ましい。
みんな仲良しで可愛い。
今回仕掛けられてるトリックも分かりやすいけどネタバレ厳禁の類。
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葉山君シリーズ。なんか変だなと思っていたらそんな仕掛けが。そして長編だったので伊神さんが出てくるまでちょっとダルく…。あと犯人の動機も弱いような。伊神さんの美少女妹翠ちゃん登場や、葉山君かわいい外見なのか〜と小さな満足もあり。