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目から鱗が落ちる思いがした。自らの人生観、戦略を今一度練り直さねば。世界に打って出るだけでなく国内に留まり強みを更に強化していくに励まされる思いがした。考えるのはここまでだ。さあ、一歩踏み出そう。先ずは周囲の人を幸せにしたい。
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元参議院議員、田村耕太郎さんの著書。
前作「君は世界を迎え撃つ準備ができているか?」で非常に感銘を受け、今回も数作連続出版されるということで、どれもこれも楽しみで仕方がない。
本書は、前作とは打って変わって、日本国内で生きていくためには何が必要なのか、どういった部分にスポットライトをあてればよいのかについてのアドバイスが多数掲載されている。
繰り返し強調されていたことは、「高齢化」(という名のピンチ)は決してマイナス要因ではなく、それは捉え方を変えればチャンスであるという点だ。
高齢化といえば、医療費の増額や生産年齢人口の減少など問題ばかりが目に付く。しかし、医療費に「消」の字を入れればそれは「医療消費」になる。
また、現代の高齢者は、歩くスピードが以前に比べ格段に上がっているという例からもわかるように、彼らはとにかく元気だ。我々が目指すべきはむしろ、高齢者を積極的に労働市場に(再)参入させることだろう。
本書では、「7掛けの法則」が紹介されていた。今の50代の人は、医学や食の進歩により、(昔で言う?)35歳のエネルギーをもっているし、60代の人は42歳くらいのエネルギーをもっている。それだけ今の高齢者は元気なのだ。彼らを野放しに引退させてしまうことは、社会全体についても大きな損失となることは間違いないと気づかされた。
また、とくに共感した部分がひとつある。それは、次のような文だ。
志はとても立派だ。しかし、彼らに足りないのは、自分の土台を作り、しっかりと力を蓄えないとそんなことはできないという自覚だ。自らを救えない人間に他人は救えないし、社会にインパクトを与えるためにはそれなりの存在にならないといけない。(p.187)
志だけは立派でも、深く問い詰めてみると全然理論武装できていなかったり、実務能力ゼロだったりする学生が多々いる。そうじゃないだろ、と僕はいつも思っているのだが、その疑問をストレートに突いてくれた痛快なセンテンスだった。
好きなことだけをやりたい。ならば、それ相応の実力をつけなければならない。
本書は、その内容自体もなかなかに示唆に富んでいるが、さらに日本のフロントランナーたちのインタビューが掲載されていることもまた魅力のひとつだと思う。
インタビューからヒントや気付きを得ることも多々あったように思う。
また、彼らの日本の捉え方も多様で、まだまだいける!という社長もいれば、行く先は厳しいという社長もおり、客観的に日本を見つめるためのよい判断材料になると思った。
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欧米のビジネスエリートには到底勝ち目がなさそう。じゃあ、どうするか?自分にか出来ない差別化を図ること。世界からみて日本人の優れたところー規律の正しさやデザインセンス。
特に日本人のデザインセンスは相当秀逸だと感じる。自分の強みとしてどう活かすかが問題なのだか…
何と無く自信が付いた一書。
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「君に、世界との戦い方を教えよう」の姉妹書のような感じ。海外に出ることだけがグローバル化ではなく、日本が先進的に与えられた課題(高齢化など)について、しっかり意識をして準備をすれば、そこで戦うことができるという内容。結局、本人次第だということだろう。
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日本の底力を伝える書です。
6割はまぁそうだよなぁと思える感じで新しい気付きは少なかった印象です。
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日本にいながらグローバル戦略をとる。という面白そうなふれこみに誘われて購入。
よく読むと、世界の状態・日本の状態は考えようでいくらでも変えられるというように受け取った。
筆者の考え方は共感でき、非常に面白かった。
個人的には、もう少し本自体が長くても良いと思い、次の書籍に期待して1つ減点した。
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日本は、内需型の社会
9割は、国内の需要によって、まかなわれているという事実。
日本語という障壁があることから、外敵からも守られている。
スーパードメスティックに生きていくという手は充分にある。
日本は、課題先進国である。課題を先取りしていければ、
そのモデルを諸外国に展開することで、世界を先取りできる。
高齢化に対するバリアフリーでは、世界で最も進んでいたりする。
(高齢化の話は、一般的過ぎて、面白くなし。)
年率1%で縮小する世界でもある。
しかし、世界に出て行くリスクと、どちらが良いのか。
世界のエリートになれない日本人。
ありがちなMBAだけアメリカに留学するというだけでは、
アメリカのエリートには勝てない。
少なくとも学部からはアメリカの大学で出なければ、
世界のエリートにはなれない。
だとすれば、ドメスティックに生きていくのもありである。
野茂だって、英語はしゃべれなかった。
技術・知識=自分の専門性がなければ戦えない。
英語は最低限でも戦える。
自分しかできないことを徹底的に考える。
田村耕太郎氏の前作に比べて、
刺激がすくなかった
高齢化ビジネスについては、面白くなかった。
浅い感じがした。
とはいえ、日本が内需型社会であり、
スーパードメスティックに生きていくという、生き方もあるというのは、
ふと、腹落ちした。
日本語という大きな障壁に守られた
市場規模があると考えるのは非常にポジティブな考え方。
市場が小さくなっていく状況では、
より競争は激化する。
それは、大きなブランド、もしくは、規模の効果が強く出るか、
多様化のどちらかだろうか?
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ピンチはチャンス!
課題先進国日本!
高齢化社会と聞くと、ネガティブなイメージが先行しがちだが、そうではないと著者は説く。
“医療消費”など、ビジネスチャンスがたっぷり潜んでいること、
有用なノウハウや人的ネットワークを持っている高齢者は社会の宝となること。
若いうちから自分で稼いでいくべき時代の到来を想定し、社会に何で貢献できるかしっかり準備し、自分の能力から心身まで鍛錬していく人間にとっては、高齢化社会は「豊かで明るい時代」に他ならない。
「死ぬまで働く覚悟」
それを持てるような仕事ができたらきっと幸せだろうなあ。
規律の正しさやデザインセンスなどの日本人の強みをいかにして活かすか。
世界がうらやむ武器を磨いて国内で戦う未来もきっと明るい!
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日本人でパスポートを保有しているのは24%だけ。
大きな国内市場を持つ方が世界展開では有利。世界市場にのみ活路を求めなくとも、巨大な経済を支えることができる国内市場を持っていることは、日本企業の世界対応をスポイルしている原因でもあるが、世界で勝てなくても生きていける保険のようなものである。
台頭するアジアでアメリカが最も恐れるのは単体の国の動向ではなく、主要国の団結。だからアメリカは日中韓が一緒になるのはとんでもない。
自分の強みに立脚した自分にしかできないことに資源を集中投入すべき。
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・海外に出て、世界のグローバルエリートたちと勝負するのも、出会いや学び、成長がある。しかし、選択肢はひとつではない。日本人に生まれたからには、「日本ちおう武器を磨く」戦略があることも知っておこう。
・外に出る日本人と国内を掘っていく日本人。このコンビが各々の持ち場で真剣に頑張れば、日本の総力は間違いなく向上する。
・これからは、過去「何をしてきたか」だけでなく、「今、何ができますか?」がより問われる時代だ。そして多様なバックグランドの人とやっていく時代である。
・フラットな感覚を持つためには、「仕事が人生のすべてと思わないこと」に尽きると思う。「仕事が人生のすべて」の人は、私情や嗜好を仕事に持ち込む。そうではなく、仕事はプロフェッショナルとしてしっかりやるが、趣味も楽しみ、仕事以外の人間関係や、家族も大事にするという人生のほうがかえってプロとしてクールに仕事に打ち込める。
・これからの時代に有利な日本人が持つ美徳“世界がうらやむ武器”は「規律ある行動がとれる」「相手の立場に立って考えられる」「感性が豊かでセンスがいい」の3つ。
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チェック項目9箇所。本当に大事なのは「グローバルな視点」を持ちながら、これからの日本社会をデザインしていくことだ。「日本にいて日本を極める」という選択肢もある、国を挙げて英語教育やグローバル化に取り組むシンガポールや韓国と違い、皆が英語を勉強し、世界を目指す必要はないのだ。「将来のために、日本で戦う準備をする」という選択はガラパゴスではない、長期的な視点に基づく、合理的な戦略だ、日本には、それだけのポテンシャルがある。老後を年金が支えてくれるという淡い願望、というより「老後」という概念自体を捨てて、「死ぬまで現役」と気を張ったまま充実した人生を送ることを目指そう。若者がで、介護ビジネスを敬遠する原因の一つ老々介護でも大きな課題であるのが、いわゆる”下”の世話だ、おむつ換えやトイレ掃除が衛生的でなく苦痛の種となってしまう、もし”下”の世話を自動化してくれるテクノロジーが生まれれば、これは介護の世界を変えるだろう。日本は、国内的にはよく問題が指摘される医療でも介護でも、政府がシステムを作って民間企業が実施している、これは諸外国ではありえないことで、実は世界から注目されているのだ。これからの時代の鉄則は「徹底した差別化」だ、自分の強みに立脚した、「自分にしかできないこと」に資源を集中投入すべきだ、日本で生きていくことを想定しても、日本企業の長期雇用は前提としない方がいい、「自ら仕事を作っていく」という覚悟が必要なのだ。公的年金ができておよそ50年、日本の長い歴史の中では、死ぬまで自分で稼いでいく時代が当たり前だったわけだ、その時代に戻っていくだけだ。これからの時代に有利な日本人が持つ美徳は以下の通りだ、・規律ある行動がとれる、・相手の立場に立って考えられる、・感性が豊かでセンスがいい。日本人の中には「日本人は空気を読んでばかりで主張できない」とか「世界が自分たちを低く見ている」などと自虐的に考えている人がいるが、世界が「主張ばかりしてまとまらない国民性だらけ」という現実の方が実は深刻で、規律ある行動は高く評価されるのだ。
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最近日本に帰ってきて、今後日本にいながらも自分をグローバル化させたいと思ったので、手にとってみた。これまでの海外に出て戦うという趣旨ではなく、日本国内でどうグローバル化に対応するかを説く。日本は今後、高齢化社会の先進国となる。そのため、高齢化社会の課題が解決できれば、その解決策を持って世界と対話できるようになる。なるほど。