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≪目次≫
フルーツごとなので割愛
≪内容≫
フルーツごとの蘊蓄を語った本。特に健康面を強調しており、結局はどれを食べてもフルーツは健康になるための食べ物だとわかった。
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おもしろすぎる。自家不和合性、雌雄異株の理由、品種の生まれ方、植物の生きる工夫とそれを巧みに利用する人間の知恵!
冗談エピソードだけの項もあって田中先生、お茶目。
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家でも時々果物をむいて娘達や妻(?)に食べさせるのですが、予算や食べれる容量の関係で一度に食べれるのはせいぜい2種類程度です。果物好きの私は1か月に1度を目途に、オフィス近くのフルーツパーラーで食事をして季節の果物を食べるのを楽しみの一つにしています。
この本は果物にまつわる話を、綺麗な写真と共に、最初にベスト15品目について解説した後に、20種類程度の果物についてのエピソードを纏めています。一度に量を多く取れなくなってきた年頃でもあり、なるべく多品種のものを少しずつ味わう愉しみを覚えていきたいものです。
また、私が実施している朝果物は以下の3つの理由で良いとされていたのは嬉しかったです。1)糖分から素早くエネルギーが摂取できる、2)朝にふさわしい爽やかさを感じさせてくれる成分(クエン酸、りんご酸、酒石酸などの有機酸)を含み、脳や身体を活性化、3)腸が動いて規則正しい排便に繋がる(p169)
以下は気になったポイントです。
・旧約聖書で最初の人間とされるアダムとイブが食べたのは「りんご」、世界最古の栽培作物は「イチジク」、日本の邪馬台国の遺跡からは「桃のタネ」が見つかっている(p3)
・からだが喜ぶ激戦フルーツ15:1:いちご(紅ほっぺ)、2:美生柑(和風グレープフルーツ)、3:オーロラ(西洋ナシ)、4:田中(びわ)、5:クインシーメロン(メロン)、6:ひとりじめ(スイカ)、7:佐藤錦(さくらんぼ)、8:白桃(もも)、9:沖縄マンゴー、10:桝井ドーフィン(イチジク)、11:マスカットオブアレキサンドリア、12:かおり梨、13:富有柿、14:弘前ふじ(りんご)、15:銀寄栗(p16)
・温州ミカンは、鹿児島県で栽培されていた江戸時代の前期に「タネなし」になった(p18)
・たねなし、になるためには、1)花粉がタネをつくる能力を無くす、2)タネができなくても、実が肥大する、という2つの性質が必要(p20)
・毎日2-3個の温州ミカンを食べていると、γ-GTPの値が毎日ビールを大瓶1本飲んでも、全く飲まない場合と同じ値になる、βクリプトキサンチンの効果(p24)
・イチゴの表面にあるツブツブはタネそのものでないが、そのツブツブの中にタネは有り、それを取り除くとタネは取り除かれる、ビタミンCの女王様はレモン、王様はイチゴ(p29)
・イチゴブランドは、東の横綱が「とちおとめ」、西の横綱が「あまおう」(p31)
・熟したリンゴでは多くのエチレンが作られ、エチレンを熟していないリンゴが吸うと、そのリンゴは熟する(p35)
・果樹園内に「ふじ」などの同じ品種だけを栽培すると、実はならない。実をならせるためには、別の品種の株をわざわざ植える必要がある(p37)
・りんごの皮は、健康に良いペクチンが果皮の近くにあるので、よく洗えば皮ごと食べるのが良い(p40)
・葡萄の表面についている白い粉は、農薬やカビではなく、葡萄が本来持つもの、病原菌に感染するのを予防し、葡萄の実のおいしさを���つ「ブルーム」と呼ばれるもの(p44)
・赤ワインは、果肉だけではなく、黒い皮とタネも含めて作られる。黒い皮には、赤色の色素であるアントシアニン、タネには苦味や渋みのもとになるカテキン、タンニンが含まれる(p47)
・ブドウのつぼみを、ジベレリンの溶液につけると、タネナシのブドウができた(p49)
・サクランボの佐藤錦は、自家不和合性なので、実をならせるためには、他の品種の花粉をつけて人工授粉する(p77)
・日本では、果物の王様は「マスクメロン」、女王様は「マスカット」と呼ばれる(p83)
・アンデスメロンの名前は、「安心して栽培できます」「安心して食べられます」に由来する(p85)
・メロンには、「ククミシン」というたんぱく質を分解する消化酵素が含まれていて、メロンを肉料理のデザートにするのは理にかなっている、パイナップルには「ブロメライン」も同様で肉を柔らかくする(p86,102)
・トマトが野菜であるという判決理由は、トマトは果樹園ではなく野菜畑で育てられる、食後のデザートにならないということ(p96)
・バナナもタネナシフルーツの代表だが、突然変異でタネができなくなった。バナナを輪切りにすると黒色の点々が見られるのがタネの名残り(p107)
・ビタミンEは、アボガド・キウイ・ブルーベリー、落花生・胡麻の実・大根の葉・カボチャ・春菊等の野菜に含まれている(p121)
・銀杏の毒は「ギンコトキシン」と呼ばれ、大人でも1日20個以上は食べない方がよい(p163)
2013年10月14日作成
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色とりどりに美しく香り高いフルーツという名の球形は
その中にいったいなにをかくしているというのか
みずみずしく芳醇な甘酸っぱさを期待してこれを割ったならば
その中から人間の赤ん坊が生まれてきたという昔話もあるように
人々は、みずからの心の楽園をその美しさに投影する
アダムとイヴもまた
エデンをしのぐすばらしい楽園を
リンゴのなかに期待したのかもしれない
しかし食べてしまえば、それも文字通り「梨のつぶて」だろうか?
いや、残された種を見る、そのときこそ我々は
「歴史」とむきあう機会に立っているのだ
皮は風呂にでも入れればよいだろう
写真がたくさん使われてて楽しい新書
さいきんこういうの多いですね
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フルーツは朝昼積極的に摂取し続けようと思う。
豆知識が沢山書いてある。
バナナをメモ用紙に使う発想はなかった!
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ポピュラーな果物から、日本ではあまり知られていないけれど、おいしくて世界で愛されている果物まで、50種類の果物をかんたんに解説し、さらに果物の「なぜ?」と思えるようなところのおもしろい話を盛り込んだ本です。世界には、おいしそうだけど知らない果物がたくさんあり、それを本書で知りました。食べる機会があれば、初めて味わう味に感激するのだろうなあ、と想像してみたり。ジャックフルーツ、チェリモヤはまったく知らなかったです。ドラゴンフルーツ、マンゴスチン、スターフルーツも、名前だけ知ってたり店先で見てたりしていても、食べたことはないですね。僕くらいのフルーツ音痴だと、マンゴーの正式名称がマンゴスチンだと思ってましたから。まったく見た目も、たぶん味も違う果物なのでした。実は、ビワも食べたことが無いし、アケビやザクロもなんかも食べ方すら知らないです。キンカンはミカンの小さい感じの果物ですが、これはスーパーの青果係をやっていたときにつまみ食いしました、どうも。おいしかったんですよね。へえ、おいしくてマイナーだな!と驚いたりして。きっと、果物に限らず、世の中にはそういうのって多いんだと思います。
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後半に行くほど、あまり馴染みのないフルーツが出てきて、おもれー、くいてーとなる。
メジャーな果物はたくさんの蘊蓄があるけど、そのマニアックな方に、もう少し情報があったらなぁ〜と。
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栽培方法から美味しく食べられる保存方法まで簡潔にまとめてくれている。果物の入門書ってところか。
初版の‘13年以降情報系のテレビ番組が増えているからか聞き覚えのある効能もチラホラ出てきたけど、何だかんだでいざ子供に聞かれると自分なんかはたちどころに回答に困るんだろうな。
栄養学みたいな分野って、いつも難解な横文字成分を中心に講じられる印象だったから、クイズもまじえた子供にもやさしい解説は有り難かった。(いい歳してそれを言っているのも問題だけど…)よく口にする果物でさえ種からヒラヒラとした花が咲いて、実(固体)になる過程を追うと生命の神秘を感じてしまう笑
メロンの網目模様の謎なんか今まで知ろうともしなかった分意外で面白くて、出来上がってく過程をビデオに撮って早回しで見たいくらい。
名前の由来といい、自分の思い込みがどんどん覆されていく。小学生みたいに驚いてばかりだし、スマホ片手に調べれば分かる事だろうけど偶然知るってやっぱり嬉しい。
臭みを抑えたドリアンに(料理に絞る際邪魔な)種を除いたスダチ…etc.と、品種改良が思っていた以上にされていたのにもビックリ。幾らでも作れるのかと思いきや、元から改良できない果物もあったりと運命まで決まっている…
それを踏まえてまえがきを読み直すと、別で先生のメッセージが勝手に脳内で続いてく。
“果物たちの役割を理解し、美味しくいただきましょう。あれこれ無闇に食べてはいけませんよ”
きもにめいじます!
【その他】
・「果物の王様」「ビタミンCの女王様」…と君主が大勢おわして笑った。
・「果物語録」(と勝手に呼んでいる)は無関係な話も多かったけど、ちゃんと栄養を考えるヒントになる。「朝の果物は金」、肝に銘じます!
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よく知られたフルーツから、あまりよくは知らないフルーツまで50種の楽しい蘊蓄話。とにかくフルーツにはビタミンなどの栄養が豊富なのには驚く。ビタミンCをはじめポリフェノール、ビタミンE、ビタミンA、βークリプトキサンチン、ヘスペリジン、ペクチンなどの食物繊維、アントシアニン、カロテン、クエン酸、・リンゴ酸・酒石酸などの有機酸、ミネラル(カリウムやカルシウム)、ブドウ糖、果糖など、それぞれの果物によって多少はあるが、「こりゃ、毎日フルーツを食べるべきだ」とつくづく思ってしまう。温州ミカンを食べていると肝臓障害の目安のrーGTPの数値が、アルコール類を飲む人でも上がらないというのだ。さっそく酒飲みの女房に教えた。紫外線によって活性酸素が増えるのを防ぐために、ほとんどのフルーツにはビタミンCが豊富なのだというには、思わず膝を打った。ブルーベリーのアントシアニンは、目にいいことはよく知られているが、ビタミンEは若返りのビタミンと言われるそうだ。もちろん、食物繊維は整腸作用がある。いいことずくめではないか。色や香りの話もあり、香りの成分はリラックス作用がある。フルーツの効能以外にも話題は豊富だ。イチジクは、世界で最も古いフルーツのひとつだそうだが、なるほどアダムとイブのあそこにイチジクの葉っぱが使われていたよね。二十世紀梨は、苗が千葉県松戸市のゴミ捨て場から発見されたのを鳥取県へ持っていって育てたそうだ。日本のフルーツの収穫量1位は温州ミカン、2位はイチゴ、3位はリンゴ、4位はブドウ、なるほどね。パッションフルーツのパッションは情熱の意味ではなく、十字架をさす。花のおしべとめしべが十字架みたいに見えるから。マンゴスチン、チェリモヤ、ジャックフルーツ、ドラゴンフルーツなんて、知ってた?
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フルーツ大好き!だけどあまりよくわかっていなかったので豆知識を得るために取り寄せてみたら、想像以上の情報でした。
産出ランキングや別名、栄養素、英語名などの紹介で次の果実は?とクイズ形式になっているのが興味を更に増す内容です。
p97スイカのところに野菜と果物との定義が載っていました。
農林水産省の『農林水産統計用語事典』では、「野菜とは食用に供し得る草本性の植物で加工の程度の低いまま副食物として利用されるもの」「果樹は、木本性などの永年作物のことをいい、その実を果実という」
スイカもイチゴも農林水産省の定義に従うと野菜だが、果物屋さんで売られ、果物として流通している
食品の栄養成分を記載している『食品成分表』(女子栄養大学出版部)でも、スイカとイチゴは、野菜でなく、果物として扱われている
そこで、農林水産省は、「野菜」の分類をスイカ、イチゴ、メロンは「果実を食用とする野菜、家事的野菜と」しているとのこと
ぶどうのたね無しにしたジベレリンは日本人発見でカビだったとは。
メロンの表面の網目は中身の方が表皮より勢いよく成長して亀裂が生じたものだそう。
パイナップル畑の地図記号にまつわる話、植物たちは体に当たる紫外線の害としての活性酸素を消すためにビタミンCをつくってるんですって。
カスタネットの由来はくり、などなど、面白エピソードが様々な果実毎に載っています。季節ごとに果物を味わうときに楽しい時間になりそう。
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写真とともに、フルーツの魅力が書かれた本。
フルーツ大好きなので、興味深く読みました。
一番驚いたのが………
鳥取県の名産である二十世紀なしは、研究所や果樹園で作り出されたものでなく、当時13歳の少年がごみ捨て場で変わった苗木を見つけ、持ち帰って育てたものだとのこと。
しかもその発見されたのは、鳥取ではなく、千葉県だったのだそうです。
ふうむ。
秋には二十世紀なしをよく食べるのですが、こんな秘話があったとは!
面白いですね。