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経営とはなにかをヤマト運輸の宅急便を通して書かれている.
経営者が事業を構築し,実行するまでの過程を論理的に書かれているのでとても理解しやすい!!
労働組合,ホワイトカラー,ブルーカラー,取引先そして経営幹部とさまざまな角度から企業への見方を説明しているのもよかった.
所々に小倉さんの持論も大変興味深かった.
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『全員経営』という言葉に強く引かれました。
ドライバーは『単なる運び屋』でなく『セールスドライバーであり、宅急便のサービスをまさに実践するサービス部隊』と書かれています。
経営者と同じ情報を持っていれば、皆同じに悩み、考え、一つの方向性に向かって
仕事をしてくれる。そんな部下はうれしいものです。一方で現場が悩まずもいきいきとやる気を持って頑張れる。
その中で一番先を走るリーダ&経営者になりたいと思いました。
リーダーという立場にあり、さまざまな情報にふれますが、コンプライアンスに抵触しない限りにおいては
情報を租借してもっともっとたくさん伝える大切さを最近強く感じます。
印象として、Y!は断片的な立場における主張を話すセクション担当が多く
ビジネスの進みを遅らせたり、断片的な主張に立場(役職)を背景に押し通すなどの場面が多いなあと感じるため、
ファシリテーションの重要性も強く感じました。
この本は、そういった自分の環境に置き換え他時に、問題、課題を促してくれた一冊となりました。
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ヤマト運輸を父から引き継いだ社長の経営哲学が
盛りだくさん。
日本企業の原点がここにあるように感じるし、
小倉さんのこの時点での、日本企業の今後のあり方などにおける先見の銘には、驚嘆である。
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ヤマト運輸の元経営者で、宅急便の生みの親である小倉昌男氏の自伝的な経営論の本です。
もともと、ヤマト運輸は戦前から続く老舗の運送屋さん。戦前は関東ではそれなりに名の知れた運送屋さんではありましたが、先代の成功体験による固定観念から抜け出すことができず、戦後、東海道間の長距離輸送の競争に出遅れてしまう。商業輸送での敗北が個人宅配事業に乗り出そうとした理由のひとつにあるようです。
宅急便開発以前は、個人宅配というと郵便小包ぐらいしかありませんでした。民間が入っていくには、デメリットが多すぎるということで周囲の人は皆反対していたようですが、アメリカで見たUPSの集配車を見て仮説を立てて、成功を確信したという先見の明はすごいと思います。
また、「サービスが先、利益が後」という強いモットーを感じました。「これからは収支のことは一切言わない。その代わりサービスのことは厳しく追求する」という経営方針が宅急便をより強くしていったと思います。顧客サービスの追求のために、翌日配達や時間帯指定、荷物の追跡サービスなどのシステムを生み出し、運送業というよりはサービス業に近い経営になりました。また、サービス向上のためには、国の規制とも断固として戦う。そういう姿勢にとても共感を持ちました。
彼は、メリットとデメリットの二律背反と戦ってきたと思います。ただ、「デメリットのあるところにチャンスがある」ということを教えてくれる本です。また、ただやみくもに行動を起こすのではなく、論理的にものを考えることの重要性を強く説いています。さらに言えば、高い倫理観を持つことをさらにあげています。宅急便のサービスが良くなっていったのも、顧客満足を高めるという「倫理観」があったからだと思います。これからの社会、企業に対して必要な考え方がぎっしり詰まったとてもいい本でした。
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経営という観点で具体的に宅配ビジネス成功までの経緯を示している。
この具体例を抽象化・普遍化して、応用することが大事。
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小倉さんがヤマト運輸を今日のよう会社に成長させたストーリーが書かれている。
経営のアイデアやヒントがとても参考になった。
尊敬する経営者の一人。
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今は、身近にある宅急便がどのように今に至ったのか?がよくわかります。
経営者、起業家、それを目指す人は、読んでも良いと思います。
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「クロネコヤマトの宅急便」の誕生の秘話です。
夢中で読みました。こうして私たちの元に
商品を届けてくださり、本当に頭が下がる思いになりました。
確かにちょっと運輸に関して詳しく
記述されているところはよくわからなかったし、
小倉さん自身「一般の人に役に立つとは思えない」と
前書きで仰っておりますが、随所随所にそんな
小倉さんの人柄のよさが表れていて
読んで損はなかったと思いました。
経営って凄い。自分にはきっと、出来ない。
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トクマガ Vol.23で紹介した中の1冊
「仕事の構造を変える」がテーマ
おはようございます。
毎日どの本を紹介するか、悩みました。
最終日なので、なおさらです。
で、結局今日も1冊に絞りきれませんでした。
「仕事の構造を変える」
「仕事のあり方を変える」
「仕事の仕方を変える」
「時間の使い方を変える」
18日水曜日、社長は何度も強調されました。
私たちは、どうすればよいのか。
このことを実践し、会社や世の中を大きく変えた例は、
実はたくさんあります。
さっそく本から学びましょう。
クロネコヤマトの宅急便を生みだした、ヤマト運輸の小倉昌男さんの著書
「小倉昌男の経営学」、
コンテナを生みだしたマルコム・マクリーンについて書かれた
「コンテナ物語」
生理用ナプキンを日本に定着させた、ユニチャームの高橋慶太郎さんの著書
「理屈はいつも死んでいる」
の3冊。
「小倉昌男の経営学」と、タイトルはいかめしいですが、内容は読みやすく
まるで冒険活劇小説を読んでいるような感覚です。
東京と大阪の長距離定期便の運送会社大和運輸の2代目社長小倉さんが、
会社の先行きに危機感を覚え、小口配送の「宅急便」のビジネスを思いつき、
全社員が宅急便を定着させるまでの苦闘が描かれています。
小倉さんの「宅急便」という発想は、当初役員にも受け入れられないものでした。
郵便局のゆうパックとの差別化は?国を競合にまわすのか?
大型トラックほど偉いというドライバーの世界に、軽トラ配送なんて!
そもそも、荷物をどこで受け取り、どうやって送り届けるのか。
社内では、「小倉社長、最近頭がおかしい」と陰口をたたかれ、
多くのドライバーや社員が辞めていったといいます。
でも、宅急便ビジネスは、単なる思い付きでないことが、読むとわかります。
取次店ネットワークの構築には、郵便局や交番、小学校などの数と配置を研究し、
酒屋を中心とした取次店網を考えだします。
狭い道で、時間通り配送するために、配送ルートはできるだけ右折をしない、
左折ルートで配送する。
運転手が運転席から降りて、荷台から荷物を取り出すトラックの構造にも疑問を持ち、
トヨタが宅急便用のウォークスルートラックを開発してくれます(画像添付)。
この時日産は、「トラックはそういうものだ」と開発を断ります。
ヤマト宅急便のトラックを街角でよく見てください。
すべてトヨタ。たまに日野や三菱も見ますが、日産は1台もありません。
この時の恨みが今も・・・です。
そして有名な、監督官庁である運輸省との戦い。
そしてゆうパックの郵政省との戦い。
これは行政訴訟にまで発展し、国の法律を変えさせます。
なぜ、小倉さんやヤマト運輸の人たちは、そこまでしたのか?
それは、それまで運転職人個人技の世界だった運輸業界に、
不特定の荷物を届ける均一のサービスを実現させたいという
需要者への思いが貫かれていたからです。
小型トラックの運転をバカにしていた元大型トラック運転手が、
荷物を届けた玄関先で「御苦労さま。ありがとう!」と声をかけられ、
変わっていく姿がすがすがしい。
読んで、痛快!
そして、私自身の仕事のあり方を見直すきっかけになります。
もう1冊、「コンテナ物語」も同様です。
街で見かけるコンテナトレーラー(画像添付)。
40フィートと、20フィートの2種類があります。
この箱を考え付いたのが、マルコム・マクリーンという人です。
わずか50年前のこと。
それまでは、荷物をトラックに積んで、多くの人手を使って下ろし、
それを倉庫に置いて、また運び出し、船に多くの人手で運び入れ、
船に積む。下ろす時はその逆。多くの人手で船から運び出し、
倉庫に入れ、そこからトラックにまた人手を使って積み込み、
各荷受人へと出発する。
それが、コンテナという箱の思いつきで、一変します。
荷主は、コンテナに荷物を入れる。
それをトレーラーが運んでくる。
箱の部分だけをクレーンで下ろして(人手いらず)、
そのまま置いておく(倉庫いらず)。
クレーンで船に積み込む(人手いらず)。
下ろす時はその逆。
人手も倉庫もトラックの数も激減させることができる画期的なシステム!
運送コストは圧倒的に下がり、劇的なスピードアップを実現できる!
誰もが喜ぶ仕組みが出来上がった!と思いきや、
コンテナ50年の大部分は、抵抗とバッシングの歴史です。
港湾労働者に港湾局、運送会社に海運会社など、業界すべてが抵抗勢力にまわるのです。
宅急便にコンテナ。
多くの抵抗や反発の中で、ひるむことなく突き動かしてきたものは何か。
その先のお客様を常に見ていたことです。
小倉昌男さんは、「荷物には情報がある」と書いています。
荷物を送る人、送られる人の気持ちがこもっている。
その時間に届ける理由があるというわけです。
だから情報システムの構築に莫大な投資をします。
何のために、誰のために、荷物を運ぶのか。それが明確でした。
コンテナも、その普及が与える影響に気づく人たちが出てきます。
それまで、「船を貸し出し動かすことが商売」だった海運会社が、
「荷物を安全に早く運ぶことが自分たちの商売」だと気づくのです。
それによって、コンテナは爆発的に普及し、今では世界基準になりました。
仕事のあり方、仕事の仕方を変えるということは、
自分たちが誰のために、何のために仕事をしているのかを
追求し続けることなんですね。
私たちは毎日の連続の中で、自分たちが「やっていること」を正当化しがち。
でも、「何のため」かが優先され、そのために「やっていること」は、
常に見直しが必要だということです。
正しいと思ってやっていること、それを根本的に見直すことは難しいものです。
宅急便もコンテナも、何年もかかっています。
でも大事なことは、
常に目的思考であること。
手段を守ろうとしないことです。
次は、私たちが変える番です。
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経営者になるためにとっても大切なエッセンスが詰まっている本。
考えて考えて考え抜く。
正しいこと(高い倫理観)であれば誰であろうと徹底抗戦。
時代の先を読む洞察がすごい。
それは自分で考え抜いているからこそできる。
一家に一冊は必要な本です。
ありがとうございます。
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(K) 昭和初期からの経営者には類似したところがある。やると決めたことを徹底してやる実行力と先見性であり、筆者も例外ではない。昔はニーズがいくらでもあって、今とは時代が違うという意見もあるが、それは今から過去を見ているから言えることであって、当時に自分が放り込まれたとして本当に気付くことができたのか、そしてそれを実現するための行動を起こしたのかという点から見えればやはりその偉大さが見えてくる。
また、本書を読んでいて見えてくるのは、やはり全ての視点が顧客起点になっているということ。当時は本当に不便な世の中だったから、こんなモノが欲しい、こんなものがあったら便利になるということを考えやすかったし、それがマスマーケットと一致していたという意味では時代の変化は感じるが、ウォンツを発掘するという発想は同じだし、それを強烈な実行力で進めていくというのも変わらない。そういうひたむきに走るリーダーに人々は感化され、組織が一つの生き物となってある方向に向かって動いていくということなのだろう。
ヤマト運輸の外からは直接見えにくい部分に触れ、その倫理性の高い経営、人を大切にする経営に感動を覚えた。経営の基本とは何かということを理屈抜きで感じさせてくれる良書である。
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クロネコヤマトの宅急便を作り上げた経営者の回顧録や経営哲学。
実は、この本のことを小倉昌男という学者が書いた経営学の教科書だとずっと思っていた。本が届いてはじめてヤマト運輸の人だと知りました。恥ずかしい。
でも、実際に読んでみると、これはそのまま教科書として使えるくらいのものだとわかる。確かに一つのケースでしかないけれど、そのなかで考えられていること実行されていることは経営学のセオリーとは決して矛盾しない。運送業界の動向と自社の状況を把握(SWOT分析)して、個人宅配便の可能性を見抜き(潜在的な市場の発見)、宅急便というサービスを実現(ニーズにあった商品を開発)するというのは、マーケティング戦略そのものといってもいいくらいの、ものすごく美しい実例だと思う。そうしたマーケティング面だけでなく、人事労務や財務の面も少ないながらちゃんと触れられている。そしてやはりどの面からも、顧客サービスを前面に出した一貫したコンセプトが伺える。この軸のぶれなさも非常に戦略論的。
ジャンルとして分類した場合には成功者の経験談になってしまうわけだけど、確かに経営学の名を冠するだけのロジックがしっかりあった本でした。
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クロネコヤマトの宅急便を作った方の本。
伊丹教授の「経営戦略の論理」の推薦図書として挙がっている。
経営戦略を立てる上での経営者の在り方が学べる。
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当時絶対に儲からないとされていた小口便への参入。「サービスが先、利益が後」はいつも教訓にしています。まさに経営のバイブル。
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運送業をサービス業と認識したところから今の宅急便があることがよくわかる。経営者としてなすべき事をはっきりと設定することで一つずつ確実に階段を登って来たのだなあとよくわかる。分かりやすい目標設定とやり抜く意思が重要。